愛知県美術館でのアート専門大学3校の卒展シリーズ最終週は、愛知県立芸術大学(愛知芸大)・大学院の卒業・修了制作展。開校50周年という区切りの年度の卒展にふさわしい力作に出会いました。
愛知芸大の卒展は県美術館のほか、長久手市にある大学の芸術資料館や、名古屋・中区錦3丁目の中央広小路ビル3階にある愛知芸大サテライトギャラリーでも開かれています。3月5日(日)まで。
県美術館会場で日本画、油画、彫刻、芸術学、デザイン、陶磁の作品を拝見。卒業後も学んだ道を生業にしたり、教職や企業で生かしていこうという学生が少なくないだけに、素人目にもレベルの高さを感じる作品が並んでいます。
昨年暮れの院展でも現役の学生を含めて約50人もの入選者を出した日本画。卒展会場の作品からも、プロの世界に飛び出していく覚悟が伝わってきます。
彫刻やデザイン、陶磁などのコーナーでも技術はもちろん、独創性に富んだ作品や膨大な時間と努力を傾注したであろう成果を目にすることができました。
参観者たちを前に作品の狙いや表現方法などを話したり、参観者にも衣装や狐の面をつけてもらって一緒に踊ることで作品を楽しく理解してもらおうという発表にも出会いました。