名古屋市博物館の3階ギャラリーで8日から始まった「ふわくの会」展、という名の絵画展を拝見してきました。僕が通う水彩画教室の仲間である、富岡僉治さんが出展していると聞いて出かけたのですが、教室内の多くが透明水彩絵の具を使っている中でアクリル画を描き続ける富岡さんと同様、絵具もジャンルも自由気ままな楽しい作品展でした。
「ふわくの会」の由来は?
会場の受付で、少々ぶしつけかなと思いつつ、こんな質問をしてみました。
「不惑」といえば論語の「40にして惑わず」を連想しますが、40歳は数十年前の僕と同年配の集まりのようだし、と思ったからです。
受付におられた会のまとめ役だという鈴木利昭さんが「そうした質問にお答えするために用意しておきました」と笑いながら、一枚の紙をくれました。
そこには「ふわくの会」綱領として、こうありました。
「ふわくの会」とは、惑わされることなく、絵の道に励むことをモットーにする集団として支えあっていくことを大切にする。
絵画のジャンルは自由=油彩、水彩、日本画、パステル、アクリル、鉛筆・・・。
画題も自由=風景、静物、人物、動物・・・。
とにかく何でも結構、というわけです。
だから、会としての講師がいるわけではなく、教室もなく、スケッチ旅行などもありません。ふだんは、それぞれがカルチャーセンターや絵画教室で学んだり、教えたりしています。
そして年1回、この時期に名古屋市博物館にF6号以上F30号以内の作品を1人3点を目標に持ち寄って、今回のような作品展を開いているのです。運営会費は1人当たり3000円。今回で4回目だそうです。
今回の出展者は13人。「どうです。あなたも入りませんか」と鈴木さん。
展覧会は13日(日)まで。みなさんも、ご覧になって作品発表の場に加えられてはいかがですか。