名古屋市とメキシコシティの姉妹都市提携40周年を記念した「メキシコこけし展」を、名古屋市民ギャラリー矢田で見てきました。
会場には、東北の「こけし工人」とメキシコの伝統工芸作家たちが力を合わせて生んだ傑作が並んでいます。会期は3月18日(12日は休み)まで。
東北出身で、展覧会の企画運営にあたるメキシコ観光局の日本人職員が説明してくれました。
「まだメキシコ観光局にはいなかったころですが、2011年3月11日、東北大震災が発生し、私は東北の地場産業であり伝統工芸のこけしの行く末が気になりました」
「伝統を守るには『こけし工人』に創作を続けてもらうしかない。そこで思いついたのが、当時から独自で活動していたメキシコとの交流を生かすことでした」
東北のこけし工人に、メキシコをイメージしたこけしの木地を作ってもらうなどして、メキシコ先住民の工芸職人たちに着色をお願いしました。
次第に交流の輪が広がり、メキシコからはこけしだけでなく木彫りの動物や人形なども届くようになっています。
「メキシコは親日的で、東北大震災の支援でもお世話になっています。今回のような展覧会を開くことで、こけし交流を広げて行ければと考えています」と職員は話しました。