大改修が終わった愛知県美術館で開かれているニューアルオープン記念展を見てきました。
題して「アイチアートクロニクル1919~2019」。料金は一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料。6月23日まで。
ちょうど100年前の1919年は、東京の洋画グループ「草土社」の活動に刺激された愛知県内の10~20代の若い画家たちが「愛美社」というグループを作って展覧会を開いた年。
以後100年、戦争や復興、ヨーロッパの前衛芸術などの影響を受けながら年代を重ね、今や美術界はさまざまな表現手法を展開、会派も群雄割拠する時代になっています。
そこで、愛知県美術館がこれまでに購入や寄贈された美術作品に加え、名古屋市美術館や豊田市美術館などのコレクションの協力を受けて、100年をたどろうとの狙いです。
全館使って年代を追いながら展示。僕が学ぶ水彩画教室の講師で現代アート作家・山田彊一先生の1969年の作品「現代餓鬼草子 太郎と花子 №3」も展示されていました。
絵画が中心ですが、展覧会を案内する手書きのポスターや戦火で焼失した名古屋城天守閣の再建工事の写真なども展示されています。
また、1970年代初頭、名古屋の若い芸術家や学生らが愛知県美術館へ美術品として「ゴミ」を出品したことから、美術品とは認めない美術館側と裁判沙汰になった「ゴミ裁判」なども紹介しています。
美術館のリニューアル工事では耐震対策が施されたほか、床や天井の張り替え、壁面の化粧直しを実施。照明もLEDになりました。
※掲載した作品の写真は展覧会のチラシからです。