青い冬空に点々と無数の白い玉が広がります。玉の正体は、散歩道の公園に並ぶ8本のナンキンハゼの種子。冬の風物詩のひとつです。中国中南部が原産のトウダイグサ科。黒く熟した実の果皮が取れ、3個の直径8㍉ほどの種子が顔を出します。ハゼと聞くと「かぶれるので近寄らない」という子どものころの記憶がよみがえりますが、それはウルシ科のハゼノキ。でも、どちらも有毒だそうです。