愛知県美術館8階ギャラリーで開かれている、県立瀬戸窯業高校セラミック陶芸専攻科の修了制作展を見てきました。
いくつか陶器祭りや生産地に出かけても茶碗や皿、花瓶の安価品を買い求めるくらいで十分な知識はありませんが、学生たちの説明も受けて学ぶことの多い鑑賞になりました。展覧会は24日(月・振替休日)まで。
瀬戸窯業高校のセラミック陶芸専攻科は1972年、高校を卒業して陶芸のプロフェッショナルを目指す人々のために設立。2年間の課程を今年度は10人が修了します。
会場を回り2年間の集大成に驚きの連続でした。
皿や湯吞など素人目にも作品の見事さを感じる一方で、現代アートを見るようないくつかのオブジェ作品に「これも陶器?!」と驚くばかり。
着想はもちろん、さまざまな釉薬や成形方法などを重ね合わせて表現した作品、それらを照らす灯りにも気を配った展示・・・。まさに高度な知識と技術を身に付け、これからの陶芸界にさまざまな可能性を思わせてくれる修了制作展でした。