以前に比べればきれいになった堀川運河ですが、実状はまだまだです
名古屋の都心を南北に貫く堀川運河の浄化を目指す「堀川フェスティバル2016」が、ほぼ中間の納屋橋周辺を舞台に13日開幕しました。
納屋橋の欄干や上下流の川べりの柵は、日本ハンギングバスケット協会愛知県支部や市民によるハンギングバスケットと、地元の小学生による鳥の巣箱形の行灯で装飾。28日(土)までの期間中、週末を中心にゴンドラの運航やコンサートなどが企画されています。
堀川は上流で庄内川の水が少量流れ込んでいるものの、海の干満に任せたゆるい流れと、両岸からの生活汚水などで川底にはヘドロが堆積。1960年代は「汚濁川」「悪臭川」「死の川」などと揶揄されました。
名古屋市や市民団体が浄化作戦や啓蒙活動で、現在ではボラの遡上や水鳥の姿を見かけるまでになりましたが、「清流」には程遠い状態です。
それに、名古屋市内を流れるもう一本の中川運河では、最近も酸素不足による魚の大量死が起きました。
フェスティバルでは、週末を中心にゴンドラの乗船や堀川クルーズ、コンサート、水質検査デモ、素焼き器への絵付け、デジタルフォトコンテストなどのプログラムが盛りだくさん。
ンドラは、ベネチアでウエディング用に使われていたものだとか。
周辺の飲食店が参加する「納屋橋クーポン」のグルメ散策、納屋橋のたもとの国の登録有形文化財・旧加藤商会ビルにあるギャラリーでの絵手紙展なども楽しめます。
期間中、週末運航するゴンドラ