風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「ドクダミの花」

ドクダミ。こんなひどい名前を付けなくても・・・。名古屋市農業センターで半日陰の散策道でこの花に出会った際にも、そう思いました。実際には毒どころか、古くから「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれるほど、人助けをしているのに。

ドクダミ属ドクダミ科の多年草。半日陰でやや湿気の多いところがベスト、とはいうものの、やせた土地でも育ち、十字型の白い花を咲かせます。4枚の花弁のように見えるのは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる葉のようなもので、中央に立つ棒のようなのは、雄しべと雌しべだそうです。

予防、解熱、解毒・・・さまざまな効能があり、古くから暮らしの中のいわば家庭薬でした。何処でも、日の当たらない敷地の片隅に自然栽培されていたものです。

だから、花言葉にもドクダミが身近な存在だったことがうかがわれます。
「野生」「自己犠牲」「白い追憶」。コンクリートの間であろうが、岩場であろうが、肥料を与えられまいが、勢い良く育つまさに野生です。乾燥され、刻まれ、煎じられるなど、身を犠牲にしながらヒトに役立っています。闇夜に咲く花の白さにハッとしたのは、子どものころの遠い記憶です。






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