大学や高校の芸術関係の学部・学科で研鑽を積んだ卒業生たちの「卒展」の季節。愛知県美術館や2つの名古屋市民ギャラリーでも、毎週のように学び舎での成果を発表する展示会が開かれています。その一つ、県美術館で開催中の第22回名古屋造形大学の卒展と大学院の第11回修了展(22日まで)を見てきました。
1学部1学科の美術大学といっても、洋画・彫刻・陶芸・漫画・アニメ、さらにグラフィックやインテリア、建築などのデザインまでと幅広く16コースの集大成。だから、県美術館8階にあるギャラリー9室を使って展示されており、会場をひと回りして拝見しました。
しかし、僕はきちんと鑑賞・評価できるような能力は持ち合わせていません。そこで、目がとまった作品のいくつかを写真で掲載しましたが、卒業生たちの豊かな感性と表現力、作品に込めた熱い意欲と夢を感じることができました。
展覧会のオープニングセレモニーで、卒業生のひとりが漫画の世界でプロ作家としてデビューしたことが紹介されましたが、芸術・美術の世界で夢を追い、次の時代を切り拓くアーティストやデザイナーになるのは容易ではないでしょう。
でも、小林亮介学長はこう話します。
「とにかく今の熱い思いを持ち続けてほしい。現実は厳しいが、意思を強く持ち、持続させること」
「5年先、いや20年先でもいい。夢や希望を結実させてくれることを祈っています」
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