風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「マッチョなおっさん=カンガルー」

               

赤ちゃんをお腹の外にある袋の中で育てる有袋類の代表格「カンガルー」。同じ有袋類のコアラと並んで、オーストラリアを代表するスターといってもいいでしょう。

描いたのは、カンガルーの仲間では最大種のアカカンガルー。
袋は「育児のう」といい、赤ちゃんは未熟児の状態で生まれて、この中で6カ月から11カ月間ぐらいお乳を飲んで育ちます。
赤ちゃんの最も小さな時の体長は2・5センチ、体重が1・3グラムほど。これが成長すればアカカンガルーのオスだと、体長は尾の部分を除いて130~160センチ、尾の長さが65~100センチ、体重は80キロにもなるのです。

草原をピョンピョン跳ぶようにして走ります。跳躍力は8~9メートルも。オスは時速約80キロで走れるようです。ちなみに、後ろへ跳ぶことはできないそうです。

オスが闘う様子はキックボクシングみたいと言われますが、ふだんの姿も見れば見るほど「ニンゲン」ですね。それも足腰、腕っ節の筋肉もついた「マッチョなおっさん」と言ったらぴったりかな。
囲いに手を掛け、遠くを見ながら考え事でもしている様子。
腕を枕に横になった姿。
腕をあごにあて足を投げ出して寝転んだ様子。
大相撲の仕切りのようなスタイル。

この絵のように手で脇腹をかく様子は、まさに「おっさん」に見えませんか?
「オス、メスどちらだって、同じ仕草をするよ。おっさんだけじゃない」なんて、野暮なことは・・・。





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