『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第622号 別冊編集後記
第622号(No.622) 2022/7/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第622号(No.622) 2022/7/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」
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「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
の5回目です。
前回に引き続き、フルートのお話を。
今回は、思うようにお勉強が進んでいないので、
以前見つけたサイトの記事から、フルート演奏の右左について。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界 (5)
◆ フルート演奏の右左 ◆
~ 右と左が逆になるだけで…… ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●フルートの左演奏
前回、オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660) 描くところの
絵画「フルートを吹く少年」を紹介しました。
昔のこのように人により、「左演奏」で吹く人もあった
という事実を紹介しました。
実は、現代においてもこの少年のように左演奏で吹く人ともいるのだ、
という事実を紹介しましょう。
(画像:左利き用のフルートって右手すごい疲れそう...(<フルート 吹奏楽垢> 2014.11.19twitter より))
●その1「左利き用フルート」
「フルートと音楽の日々」というサイトの記事
Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14 [楽器]
https://music-1000.blog.ss-blog.jp/2014-08-09-1
「左利き用フルート」が紹介されています。
相原さんという人が作ってしまった、といいます。
(画像:左利き用フルートの構え(『フルートと音楽の日々』「Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14」より))
(画像:左利き用(左)と右利き用(右)のフルート(『フルートと音楽の日々』「Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14」より))
普通のフルートと左利き用フルートの写真が見れます。
左利き用フルートは、
《鏡に映したようです。/
リッププレートも反対です。/
実際に構えるとこんな感じです。》
《左利きの方がフルートを習い始めるには良いかもしれませんね。》
《例えば普通のフルートを構える先生と向き合って
レッスンを受けると、まるで鏡に向かっているようで、
考えようによってはやりやすいかもしれません。》
これは、大いにありではないでしょうか。
今でも右利きの親御さんが、左利きのお子さんに何かしら教える際に、
どうすればいいですか、という問いには、
私は「向き合って教えるのがよいでしょう」とお答えしてきました。
それと全く同じですね。
「リハビリ用にも良いかも」という意見もあったそうです。
《フルートやヴァイオリンは非常に不自然で
体に無理がある姿勢を取り続けます。/
反対に構えることによって体のバランスを取る
という意味だそうです。》
右投げのダルビッシュ投手が、
試合前の練習で左投げするようなものですね。
身体の左右のバランスを取るために、よいそうです。
整体の先生も、こういう助言をしているとききました。
右利きの人は、ふだん右手だけでたいていのことはできてしまうので、
意識して左手・左側を使うようにした方がいいそうです。
《吹いてみましたが、いや吹こうとしてみましたが、
まずいちいち考えないと持つ事さえできません。/
なんとか構えて息を吹込みましたが、
いつもの音とは全然違うただのボーッという音が出るのみで、
キーを間違いなく押さえる事に気を取られて、
正しい指使いをするどころではありません。》
単に左右が入れ替わっただけで、
先生クラスの人でも思うように吹けないというのは、
「慣れ」という力のせいなのか、「利き手」の違いの問題なのか、
おもしろいと思います。
最後に、こうあります。
《面白い試みですが、何本売れるかは想像するのも難しいですね。》
この辺が、左手・左利き用品を作る際の問題なのですね。
単純に、使ってくれる人(左利きの人)の絶対数が少ない上に、
そのうち、習慣に逆らってあえて左用を使ってみよう、
と試みてくれる人が何人いるのか、という問題です。
左利きの人の場合、一般的な製品が本来右利き用のものであっても
「右利き用」と認識できておらず、
「こういうものだ」という思い込みがあり、
改めて「左利き用」がありますよ、といわれても、
素直に「そうなんだ、使ってみよう!」とはならないものなのです。
左利きの人は、とにかく生まれたときから
右利き仕様の社会にどっぷりつかって生活してきたので、
右利き仕様が一般的になっている、その習慣に逆らう、常識を覆す、
慣れた道を外れるというのは、なかなかできないものです。
私のように一旦、違和感に目覚めてしまった人でもない限り、です。
●その2・特別注文の「左利き用フルート体験」
「ThinkingCatHouse」というサイトには、
2013年9月 2日 (月)
左利き用フルート体験
http://fl-musica.tea-nifty.com/naochi878/2013/09/post-36f2.html
という記事がありました。
左利き用フルートの初体験の感想です。
特別注文のフルートだそうです。
《ただ単に、左側に構えるだけなんですが。。。》
結構大変だったそうです。
みなさんフルートの先生だった、というのですが。
《まず、唇と手で楽器がうまく安定しない!
日頃と逆に指を使わないといけないため、もーぐちゃぐちゃです。》
《フルート、初めての時にどんなに大変だったか、
思い出した〜/
生徒さんの気持ちがよくわかるようになったかも。
当たり前にできてることを、ちょっと反対にしただけで、
こんなにできないとは。/
できない時のあせり、緊張感。/
脳にとっては、とても刺激的な体験をすることができました。》
左右が逆になるだけで、「脳が混乱する」んですね。
の左利き用フルートを右利きの人たちに体験してもらうと、
左利きの苦労というものが少しは実感してもらえるのかもしれません。
とはいえ、こういう感想もありますので、
本当のところはどうなのか分かりませんけれど……。
《(フルートやってない方には、
どっちでも同じかもしれませんね。。。》)
しかし、ということはですね、
初心者なら右利き用も左利き用も関係ない、
ということかもしれませんね。
初心者は、自分の好きな方で演奏すればいい、ということです。
ただし、教えてくれる人の問題があるかもしれません。
先生はみな、
右用しか練習してこなかった人ばかりでしょうから。
●「両手を使うので……左右は関係ない」のウソ
左手・左利き用品について何か話そうとすると
よく言われることの一つに、
「○○は両手を使うので、利き手の左右は関係ないのでは?」
という言葉があります。
この場合の「両手を使う」とされる動作の場合、
たいていは本当に左右差のない動作なのかどうか、
という点は無視されています。
たとえば、字を書く動作にしても、実際には「両手」を使っています。
字を書くために「筆記具を持つ手」がある一方、
反対の手では字を書こうとする「用紙を押さえている」ものです。
この場合も「両手を使っている」という表現は無効ではないでしょう。
「楽器は両手で演奏するものが多いので左右はあまり関係ないのでは?」
という意見があります。
これもよく考えればわかると思いますが、
実態を無視した言葉といえるのではないでしょうか。
一眼カメラの時にも書きましたが、
「両手を使う」といいましても、
それぞれの手には役割分担というものがあります。
一眼カメラの場合は、「シャッターを切る」のが右手、
「絞りやピントを合わせる」のが、左手。
写真はシャッターを切らないと写りません。
一番大事な動作は、(シャッターを切る)右手で行います。
パソコンのタイピングなどもそうです。
両手の作業量だけをみれは、
若干右手側が多い(エンターキーやカーソルキー等で)
だけかもしれません。
反面、AやE、便利なタブTabといった
比較的使用頻度の高そうなキーが左手側に割り振られています。
タイピングの回数のみでは左右差は少ないかもしれません。
しかし、それぞれのキーの重要度ではどうでしょうか。
エンターEnterキーやカーソルキー、バックスペースBackSpaceや
デリートDeleleteキーなど、重要度の高いものはみな右手側にあります。
さらにいえば、
両側にあるキー(シフトShiftキーなど)でも
その面積が左右で違っていたりします。
当然のように、
右利きの人にとって不自由な筈の左手側のキーのほうが大きいのです。
楽器に話を戻しましょう。
楽器でもギターやバイオリンを例に取れば、
よくおわかりになると思います。
通常のこれらの楽器は、
弦を弾いて音を出す方の手は右手。
弦を押さえて音の調整をするのが左手。
このシリーズの初回にも書きましたように、
楽器で一番大事なことは、まずは「音を出す」ことです。
これらの楽器では、右手で音を出します。
「両手を使う」といっても主体は「右手」です。
極言すれば、左手はなくても音は出せます。
それが何を意味するか、言葉は不要でしょう。
「両手を使っているから、利き手の左右は関係ない」は、
まったくのウソです。
・・・
今回は、簡単ですがこの辺で。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「★600号までの道のり」は、お休みです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」と題して、今回も全紹介です。
前回に引き続き、フルートの左利き用についてのネット情報の紹介です。
・・・
フルートに関しましては、結構左利き用の記事があり、それだけ「左利き用フルート」という楽器そのものがある、ということなんですね。
この事実は、全く知りませんでした。
探せば、結構いろんな楽器で左利き用があるのかもしれません。
・・・
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(5)フルート-週刊ヒッキイ第622号
--
第622号(No.622) 2022/7/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」
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左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第622号(No.622) 2022/7/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」
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「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
の5回目です。
前回に引き続き、フルートのお話を。
今回は、思うようにお勉強が進んでいないので、
以前見つけたサイトの記事から、フルート演奏の右左について。
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左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界 (5)
◆ フルート演奏の右左 ◆
~ 右と左が逆になるだけで…… ~
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●フルートの左演奏
前回、オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660) 描くところの
絵画「フルートを吹く少年」を紹介しました。
昔のこのように人により、「左演奏」で吹く人もあった
という事実を紹介しました。
実は、現代においてもこの少年のように左演奏で吹く人ともいるのだ、
という事実を紹介しましょう。
(画像:左利き用のフルートって右手すごい疲れそう...(<フルート 吹奏楽垢> 2014.11.19twitter より))
●その1「左利き用フルート」
「フルートと音楽の日々」というサイトの記事
Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14 [楽器]
https://music-1000.blog.ss-blog.jp/2014-08-09-1
「左利き用フルート」が紹介されています。
相原さんという人が作ってしまった、といいます。
(画像:左利き用フルートの構え(『フルートと音楽の日々』「Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14」より))
(画像:左利き用(左)と右利き用(右)のフルート(『フルートと音楽の日々』「Aihara 左利き用フルート:Yamano Flute World '14」より))
普通のフルートと左利き用フルートの写真が見れます。
左利き用フルートは、
《鏡に映したようです。/
リッププレートも反対です。/
実際に構えるとこんな感じです。》
《左利きの方がフルートを習い始めるには良いかもしれませんね。》
《例えば普通のフルートを構える先生と向き合って
レッスンを受けると、まるで鏡に向かっているようで、
考えようによってはやりやすいかもしれません。》
これは、大いにありではないでしょうか。
今でも右利きの親御さんが、左利きのお子さんに何かしら教える際に、
どうすればいいですか、という問いには、
私は「向き合って教えるのがよいでしょう」とお答えしてきました。
それと全く同じですね。
「リハビリ用にも良いかも」という意見もあったそうです。
《フルートやヴァイオリンは非常に不自然で
体に無理がある姿勢を取り続けます。/
反対に構えることによって体のバランスを取る
という意味だそうです。》
右投げのダルビッシュ投手が、
試合前の練習で左投げするようなものですね。
身体の左右のバランスを取るために、よいそうです。
整体の先生も、こういう助言をしているとききました。
右利きの人は、ふだん右手だけでたいていのことはできてしまうので、
意識して左手・左側を使うようにした方がいいそうです。
《吹いてみましたが、いや吹こうとしてみましたが、
まずいちいち考えないと持つ事さえできません。/
なんとか構えて息を吹込みましたが、
いつもの音とは全然違うただのボーッという音が出るのみで、
キーを間違いなく押さえる事に気を取られて、
正しい指使いをするどころではありません。》
単に左右が入れ替わっただけで、
先生クラスの人でも思うように吹けないというのは、
「慣れ」という力のせいなのか、「利き手」の違いの問題なのか、
おもしろいと思います。
最後に、こうあります。
《面白い試みですが、何本売れるかは想像するのも難しいですね。》
この辺が、左手・左利き用品を作る際の問題なのですね。
単純に、使ってくれる人(左利きの人)の絶対数が少ない上に、
そのうち、習慣に逆らってあえて左用を使ってみよう、
と試みてくれる人が何人いるのか、という問題です。
左利きの人の場合、一般的な製品が本来右利き用のものであっても
「右利き用」と認識できておらず、
「こういうものだ」という思い込みがあり、
改めて「左利き用」がありますよ、といわれても、
素直に「そうなんだ、使ってみよう!」とはならないものなのです。
左利きの人は、とにかく生まれたときから
右利き仕様の社会にどっぷりつかって生活してきたので、
右利き仕様が一般的になっている、その習慣に逆らう、常識を覆す、
慣れた道を外れるというのは、なかなかできないものです。
私のように一旦、違和感に目覚めてしまった人でもない限り、です。
●その2・特別注文の「左利き用フルート体験」
「ThinkingCatHouse」というサイトには、
2013年9月 2日 (月)
左利き用フルート体験
http://fl-musica.tea-nifty.com/naochi878/2013/09/post-36f2.html
という記事がありました。
左利き用フルートの初体験の感想です。
特別注文のフルートだそうです。
《ただ単に、左側に構えるだけなんですが。。。》
結構大変だったそうです。
みなさんフルートの先生だった、というのですが。
《まず、唇と手で楽器がうまく安定しない!
日頃と逆に指を使わないといけないため、もーぐちゃぐちゃです。》
《フルート、初めての時にどんなに大変だったか、
思い出した〜/
生徒さんの気持ちがよくわかるようになったかも。
当たり前にできてることを、ちょっと反対にしただけで、
こんなにできないとは。/
できない時のあせり、緊張感。/
脳にとっては、とても刺激的な体験をすることができました。》
左右が逆になるだけで、「脳が混乱する」んですね。
の左利き用フルートを右利きの人たちに体験してもらうと、
左利きの苦労というものが少しは実感してもらえるのかもしれません。
とはいえ、こういう感想もありますので、
本当のところはどうなのか分かりませんけれど……。
《(フルートやってない方には、
どっちでも同じかもしれませんね。。。》)
しかし、ということはですね、
初心者なら右利き用も左利き用も関係ない、
ということかもしれませんね。
初心者は、自分の好きな方で演奏すればいい、ということです。
ただし、教えてくれる人の問題があるかもしれません。
先生はみな、
右用しか練習してこなかった人ばかりでしょうから。
●「両手を使うので……左右は関係ない」のウソ
左手・左利き用品について何か話そうとすると
よく言われることの一つに、
「○○は両手を使うので、利き手の左右は関係ないのでは?」
という言葉があります。
この場合の「両手を使う」とされる動作の場合、
たいていは本当に左右差のない動作なのかどうか、
という点は無視されています。
たとえば、字を書く動作にしても、実際には「両手」を使っています。
字を書くために「筆記具を持つ手」がある一方、
反対の手では字を書こうとする「用紙を押さえている」ものです。
この場合も「両手を使っている」という表現は無効ではないでしょう。
「楽器は両手で演奏するものが多いので左右はあまり関係ないのでは?」
という意見があります。
これもよく考えればわかると思いますが、
実態を無視した言葉といえるのではないでしょうか。
一眼カメラの時にも書きましたが、
「両手を使う」といいましても、
それぞれの手には役割分担というものがあります。
一眼カメラの場合は、「シャッターを切る」のが右手、
「絞りやピントを合わせる」のが、左手。
写真はシャッターを切らないと写りません。
一番大事な動作は、(シャッターを切る)右手で行います。
パソコンのタイピングなどもそうです。
両手の作業量だけをみれは、
若干右手側が多い(エンターキーやカーソルキー等で)
だけかもしれません。
反面、AやE、便利なタブTabといった
比較的使用頻度の高そうなキーが左手側に割り振られています。
タイピングの回数のみでは左右差は少ないかもしれません。
しかし、それぞれのキーの重要度ではどうでしょうか。
エンターEnterキーやカーソルキー、バックスペースBackSpaceや
デリートDeleleteキーなど、重要度の高いものはみな右手側にあります。
さらにいえば、
両側にあるキー(シフトShiftキーなど)でも
その面積が左右で違っていたりします。
当然のように、
右利きの人にとって不自由な筈の左手側のキーのほうが大きいのです。
楽器に話を戻しましょう。
楽器でもギターやバイオリンを例に取れば、
よくおわかりになると思います。
通常のこれらの楽器は、
弦を弾いて音を出す方の手は右手。
弦を押さえて音の調整をするのが左手。
このシリーズの初回にも書きましたように、
楽器で一番大事なことは、まずは「音を出す」ことです。
これらの楽器では、右手で音を出します。
「両手を使う」といっても主体は「右手」です。
極言すれば、左手はなくても音は出せます。
それが何を意味するか、言葉は不要でしょう。
「両手を使っているから、利き手の左右は関係ない」は、
まったくのウソです。
・・・
今回は、簡単ですがこの辺で。
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「★600号までの道のり」は、お休みです。
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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(5)フルート演奏の右左」と題して、今回も全紹介です。
前回に引き続き、フルートの左利き用についてのネット情報の紹介です。
・・・
フルートに関しましては、結構左利き用の記事があり、それだけ「左利き用フルート」という楽器そのものがある、ということなんですね。
この事実は、全く知りませんでした。
探せば、結構いろんな楽器で左利き用があるのかもしれません。
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