いつも色々と左利き関連の情報を教えてくださる、ガボちゃんのブログの記事
やっと当たり前になったと思う
で知ったのですが、このカメラは左利きにとっても非常に使いよいだろうと素直に感じました。
●左右対称形のカメラ
「CANON PowerShot N」というコンパクト・デジタル・カメラです。
(画像2:Amazonアメリカより、シャッターとズームの説明)
Canon PowerShot N 12.1 MP CMOS Digital Camera with 8x Optical Zoom and 28mm Wide-Angle Lens (White) by Canon
ほぼ正方形の従来のカメラのレンズ周辺部分だけを切り取ったような形状で、シャッターなどの出っ張った付属物がほとんどありません。
(両サイドの出っ張りはストラップ取り付け金具。)
レンズのまわりの二重のリングの外側がズーム、内側の大きめの出っ張りリングが上下に押し込めるシャッターになっています。
従来、左手でもシャッターが切れるカメラとして、私なりに色々な可能性を考えて来ましたが、こういうのがありとは思いませんでした。
シャッター・ボタンを一つ真ん中に置くという可能性はありか、と思っていたのですけれど…。
今あるものでは、タッチ・パネルを使ったものぐらいです。
これもこれでいいのですが、保持するために両手を使わなければならない、という点が問題でした。
(他にも、タッチしてシャッターが切れるものでは誤操作の問題もあり、離してシャッターが切れるものでは慣れないとタイミングが微妙にずれるという場合もあります。)
このカメラは片手でも使えるというコンセプトで設計されているそうで、その分使いやすいものになっているように思います。
ただ残念なことに、アメリカでの発売が発表されただけで、現時点では日本での発売は未定のようです。
【追記】2013.1.30
1月29日に日本版キヤノンサイトでもニュースリリースが出ました。
下↓の記事で詳細を紹介しています。
2013.1.30 左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
●左利きが左手でシャッターを切ることの重要性
今の人たちは、ケータイの写メ機能を使い、左手でシャッターを切る習慣を身に付けた人も多いと思いますので、従来の右手でしかシャッターを切れないカメラはそういう意味では“欠陥商品”と言えました。
カメラ会社はその辺を認識しているのか、大いに疑問です!
昔と違い、ケータイのカメラで写真を取ることを覚えた人が増えている時代、利き手に対応したカメラが発売されるべきでしょう。
そういう意味では当たり前といえば当たり前の話なのですけれど、このカメラの登場は、大いに評価できます。
また、一眼レフ・カメラでは左右両方の手を使うので、利き手は関係ない、と考える人もいるようです。
これも大いなる誤解です!
いつも言うことですが、それぞれの手(腕)にはそれぞれの役割があり、利き手には利き手の、非利き手には非利き手の役割があるのです。
利き手は心につながっていて、心(意志や意思、感情や無意識など)の働きが「作用する手」です。
一方、非利き手は「感覚の手」といわれます。
(脳科学者・久保田競先生の著書『脳を探検する』(講談社 1998/03) による)
それゆえに右利きの人では、左手で点字を読んだり、右利きの大工さんは鉋の仕上がり具合を左手でなでて確認し、右手でハサミを持つ切紙細工の芸人さんは左手で正確に紙を動かし切り抜いてゆきます。
一眼レフ・カメラでは、レンズを調節し、楽器では弦を正確に押さえるという微妙な作業するのは、多くの右利きの人にとっては非利き手である左手です。
今の一眼レフ始めすべてのカメラは、右利きの人にとっては、シャッターを切るという一番肝心のことを利き手である右手で行えるようになっている優れ物なのです。
左手は補助としてカメラを支えたり、一眼レフではレンズを支えて「感覚の手」としてレンズを調節するだけの役割です。
しかしこれは、左利きの人にとっては、まったく逆のものとなります。
カメラの役割は、あくまでも被写体を撮ることであって、いかにきれいに写すかは本来は二義的なことなのです。
いくらきれいに撮れていても、それが自分の撮りたい瞬間の画像でなければ、意味はないのです。
極端に言えば、「今この瞬間を残したい」という思いで写すのです。
たとえブレていても「子供が初めて立った、歩いた」という瞬間であって、構図もよしピントもバッチリであっても、尻もちついている場面ではしょうがないのです。
楽器でも同じです。
音を出す、演奏することが大事なのであって、音を調節することは本来二義的なことなのです。
心の作用する手である利き手で心の通った音を出し、感覚に優れた非利き手で正確に調節する。
この辺の道理をもっとしっかり認識して欲しいものです。
YOUTUBE映像
・Creativity with a twist - the new Canon PowerShot N
・Canon PowerShot N preview
カメラとしてのあれやこれやは、参照サイトの記事を見ていただければ、と思います。
他にもカメラとしての機能は、様々で、まさに遊べるカメラという感じがします。
*参照:
・左利きでもOKなCANON PowerShot Nの革新性 - Yの王宮
・Canon PowerShot Nを使ってみた:Instagramの一歩上を行くコンパクトカメラ
・米キヤノン、斬新なデザインと操作性の小型デジカメ「PowerShot N」2013年01月08日
・【CES】キヤノン、ユニークな操作性のWi-Fi搭載機「PowerShot N」など
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*『お茶でっせ』左右共用カメラ「PowerShot N」の記事:
・2013.5.15 届きました!左右共用カメラ・キヤノンPowerShot N
・2013.4.26 注文しました!左手でもシャッターを切れる!キヤノンPowerShot N
・2013.1.30 左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
*『お茶でっせ』他の左手・左利き用カメラの記事:
・2009.9.21 左手でもシャッターが切れるデジカメ「FinePix Z300」
・2004.8.5 今は昔 世界初左手用カメラ、京セラ サムライSAMURAI Z2-L
*昔の左手専用フィルム・カメラ「京セラ・サムライSAMURAI Z-L/Z-2L」:
左手用カメラ 京セラKYOCERA サムライSAMURAI Z2-L/左利きphoto gallery<HPG4>
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左(利き)右(利き)の手を選ばないカメラCANON PowerShot N」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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やっと当たり前になったと思う
で知ったのですが、このカメラは左利きにとっても非常に使いよいだろうと素直に感じました。
●左右対称形のカメラ
「CANON PowerShot N」というコンパクト・デジタル・カメラです。
(画像2:Amazonアメリカより、シャッターとズームの説明)
Canon PowerShot N 12.1 MP CMOS Digital Camera with 8x Optical Zoom and 28mm Wide-Angle Lens (White) by Canon
ほぼ正方形の従来のカメラのレンズ周辺部分だけを切り取ったような形状で、シャッターなどの出っ張った付属物がほとんどありません。
(両サイドの出っ張りはストラップ取り付け金具。)
レンズのまわりの二重のリングの外側がズーム、内側の大きめの出っ張りリングが上下に押し込めるシャッターになっています。
従来、左手でもシャッターが切れるカメラとして、私なりに色々な可能性を考えて来ましたが、こういうのがありとは思いませんでした。
シャッター・ボタンを一つ真ん中に置くという可能性はありか、と思っていたのですけれど…。
今あるものでは、タッチ・パネルを使ったものぐらいです。
これもこれでいいのですが、保持するために両手を使わなければならない、という点が問題でした。
(他にも、タッチしてシャッターが切れるものでは誤操作の問題もあり、離してシャッターが切れるものでは慣れないとタイミングが微妙にずれるという場合もあります。)
このカメラは片手でも使えるというコンセプトで設計されているそうで、その分使いやすいものになっているように思います。
ただ残念なことに、アメリカでの発売が発表されただけで、現時点では日本での発売は未定のようです。
【追記】2013.1.30
1月29日に日本版キヤノンサイトでもニュースリリースが出ました。
下↓の記事で詳細を紹介しています。
2013.1.30 左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
●左利きが左手でシャッターを切ることの重要性
今の人たちは、ケータイの写メ機能を使い、左手でシャッターを切る習慣を身に付けた人も多いと思いますので、従来の右手でしかシャッターを切れないカメラはそういう意味では“欠陥商品”と言えました。
カメラ会社はその辺を認識しているのか、大いに疑問です!
昔と違い、ケータイのカメラで写真を取ることを覚えた人が増えている時代、利き手に対応したカメラが発売されるべきでしょう。
そういう意味では当たり前といえば当たり前の話なのですけれど、このカメラの登場は、大いに評価できます。
また、一眼レフ・カメラでは左右両方の手を使うので、利き手は関係ない、と考える人もいるようです。
これも大いなる誤解です!
いつも言うことですが、それぞれの手(腕)にはそれぞれの役割があり、利き手には利き手の、非利き手には非利き手の役割があるのです。
利き手は心につながっていて、心(意志や意思、感情や無意識など)の働きが「作用する手」です。
一方、非利き手は「感覚の手」といわれます。
(脳科学者・久保田競先生の著書『脳を探検する』(講談社 1998/03) による)
それゆえに右利きの人では、左手で点字を読んだり、右利きの大工さんは鉋の仕上がり具合を左手でなでて確認し、右手でハサミを持つ切紙細工の芸人さんは左手で正確に紙を動かし切り抜いてゆきます。
一眼レフ・カメラでは、レンズを調節し、楽器では弦を正確に押さえるという微妙な作業するのは、多くの右利きの人にとっては非利き手である左手です。
今の一眼レフ始めすべてのカメラは、右利きの人にとっては、シャッターを切るという一番肝心のことを利き手である右手で行えるようになっている優れ物なのです。
左手は補助としてカメラを支えたり、一眼レフではレンズを支えて「感覚の手」としてレンズを調節するだけの役割です。
しかしこれは、左利きの人にとっては、まったく逆のものとなります。
カメラの役割は、あくまでも被写体を撮ることであって、いかにきれいに写すかは本来は二義的なことなのです。
いくらきれいに撮れていても、それが自分の撮りたい瞬間の画像でなければ、意味はないのです。
極端に言えば、「今この瞬間を残したい」という思いで写すのです。
たとえブレていても「子供が初めて立った、歩いた」という瞬間であって、構図もよしピントもバッチリであっても、尻もちついている場面ではしょうがないのです。
楽器でも同じです。
音を出す、演奏することが大事なのであって、音を調節することは本来二義的なことなのです。
心の作用する手である利き手で心の通った音を出し、感覚に優れた非利き手で正確に調節する。
この辺の道理をもっとしっかり認識して欲しいものです。
YOUTUBE映像
・Creativity with a twist - the new Canon PowerShot N
・Canon PowerShot N preview
カメラとしてのあれやこれやは、参照サイトの記事を見ていただければ、と思います。
他にもカメラとしての機能は、様々で、まさに遊べるカメラという感じがします。
*参照:
・左利きでもOKなCANON PowerShot Nの革新性 - Yの王宮
・Canon PowerShot Nを使ってみた:Instagramの一歩上を行くコンパクトカメラ
・米キヤノン、斬新なデザインと操作性の小型デジカメ「PowerShot N」2013年01月08日
・【CES】キヤノン、ユニークな操作性のWi-Fi搭載機「PowerShot N」など
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*『お茶でっせ』左右共用カメラ「PowerShot N」の記事:
・2013.5.15 届きました!左右共用カメラ・キヤノンPowerShot N
・2013.4.26 注文しました!左手でもシャッターを切れる!キヤノンPowerShot N
・2013.1.30 左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
*『お茶でっせ』他の左手・左利き用カメラの記事:
・2009.9.21 左手でもシャッターが切れるデジカメ「FinePix Z300」
・2004.8.5 今は昔 世界初左手用カメラ、京セラ サムライSAMURAI Z2-L
*昔の左手専用フィルム・カメラ「京セラ・サムライSAMURAI Z-L/Z-2L」:
左手用カメラ 京セラKYOCERA サムライSAMURAI Z2-L/左利きphoto gallery<HPG4>
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左(利き)右(利き)の手を選ばないカメラCANON PowerShot N」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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