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週刊ヒッキイhikkii258 左利きアンケート68回小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?

2011-05-04 | 左利き
◆編集後記(のようなもの)◆

-小1書写教科書に左手書き(左利き)例を-

今回は久しぶりの<左利きプチ・アンケート>です。

詳細は本誌をご覧いただくとして、
どうしてこのようなアンケートになったのか、を簡単に書いておきます。

 ・・・

本文中にも書いていることですが、
未だに左利きの子供に右手を使わせようと考える人たちがいる、ということです。

特に字を書くということに関して、その傾向が強く出ています。

他のことは左でもいいけれど、
「字を書くことだけは右手で書かせたい/書くようになって欲しい」
と願う親御さんが意外に多いのです。

その理由というのが、
(イ)字は(特に日本の字は)右手で書きやすくできているから
(ロ)習字の時、毛筆で書くときに、ハネ・トメ・ハライなど左手では書けないから
(ハ)きれいな字を書きたいなら左手では書けないから
と言います。

(これらの理由も、50年左手で字を書いてきた私から言いますと、
「意味不明、勝手な思い込みにすぎない」としか言えないものなのですが…。)

学校でのお習字の時間が問題だというのなら、それは一過性のものです。

現実には今の時代、左手で毛筆を持つ児童は増えています。
学校の先生もそれを否定していません。
(現実には、否定する教師もいるのかもしれませんが、
必ずしもすべての人ではありません。)

確かに、世界中の大抵の文字は、
右手で書きやすいものに作りかえられてきました。

西洋の横文字の起源とされる、楔形文字も作られた始めは縦書きだったものが、
突然、文字ごと90度左に横倒しになり、横書きになったのだそうです。

中国の文字も右手で毛筆を使った書き方の癖を活かした文字になってゆきました。

日本の文字も例外ではありません。
左手では少し書きづらい面がないとは言いません。
特に、右手書きを基準にした字形や筆順など現行規範を守ろうとすれば。

しかし、書き方を工夫すれば、すなわち、
左手書きの要領を身に付ければ、さほど問題でないことも事実です。

書展などでも左手書きで入賞している書家の先生もいらっしゃるようです。
(大抵は、元々右手で書いていた方で、右手が不自由になり、
左手書きに転向した人のようです。)

子供でも高評点を取っている場合があるようです。

要するに、
「書き方を身に付けていれば、右手であろうと左手であろうと問題ない」
ということです。

特に字を書くことは、現状では学問習得の基礎となるものです。
これをおろそかにすると、その上に積み上げることが難しくなります。
字を書くことだけで精一杯では、勉強ははかどりません。


スポーツであれ学問であれ、物事を習得するには、
(1)「わかった」 ―やり方を教えてもらって理解する
(2)「できた」  ―そのやり方を実際にやってみる
(3)「身に付いた」―さらに、練習を積んで習得する
の三段階を踏むものです。

まず人にやり方を教えてもらい、自分でやってみて、自分のものとして完成させる
これが基本です。


ところが、
2010年現在の複数の教科書会社の小学校一年生の書写の教科書を見ますと、
右手で字を書く例は示されているのですが、
左手で字を書く姿は一切ありません

ある教科書会社のホームページには、
教師用には左手書きの児童への指導の注意書きがあると記載されていました。

教師用には掲載できて、
教科書を通して肝心の左手書きの児童向けには(その教科書を見る親にも)何もない、
というのもおかしな話です。

左手書きの子供は自力で習得するしかないのです。
そして、そうしてきたのが大半の左手書きの人たちでした。

誰も今まで疑問を持たなかったのでしょうか?


そこで、小学校の一年生の初めて字の書き方を学ぶ段階で、
左右の例をともに示すことによって、
右手書きの子供だけでなく、
左手書きの児童(及び親)にも理解できるようにするべきではないでしょうか。

また、
左右の利き手の違いを持つ人がいる、という事実を示すことで、
この世の中には色々な人がいる、いろんな立場の考え方がある、といった
多様性を理解する一歩にもつながるような気がします。

 ・・・

今回のアンケートから変更点があります。

従来は、投票者の利き手に応じて
「右利きの人」「左利きの人」と二通りに選択肢を用意していました。
それを今回からは、
「右利きの人」「左利きの人」「その中間的な人」と三通りにしました。

もちろん大きく分ければ、右か左か、という二分法も成り立つのですが、
より正確に投票者の背景がわかりやすくなるのでは、と考えました。

左利きでも比較的右手を使える人もいます。
まったくと言っていいほどダメな人もいます。
右利きでも、左利きの要素を持っているという人もいます。
右しか使えないという人もいます。
また、幼少時に右を使うように指導されて成功し、日常右手左手を使い分ける人もいます。

その辺の
自分の置かれている立場により、意見の相違につながる可能性は大いにある
と思われます。

では、アンケートにご協力をお願い致します!

★左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii★
第258号(No.258) 2010/4/30 「<左利きプチ・アンケート>第68回 小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」

<左利きプチ・アンケート>
第68回 小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」

1(右利きの人)左右対等にのせる
2(  〃  )右手(大)左手(小)でもよい
3(  〃  )左手例はいらない
4(中間的な人)左右対等にのせる
5(  〃  )右手(大)左手(小)でもよい
6(  〃  )左手例はいらない
7(左利きの人)左右対等にのせる
8(  〃  )右手(大)左手(小)でもよい
9(  〃  )左手例はいらない

 ※ 現在の結果を見るのは、こちら

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「週刊ヒッキイhikkii258 左利きアンケート68回小1書写教科書に左手書き(左利き)例を入れるべきか?」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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