私は日雇いアルバイトで働いていて時に世間から「敗者」「ダメ」「かわいそう。」など心ない悪口を言われたりしますが、最近はかなりハッピーな充実した毎日を送っています。(正社員への就活もしていますが。)
私はなぜなら松下幸之助さんがおっしゃる「人間としての成功とは、地位やお金より自らの天分(素質や能力や適性など)を完全に生かしきることである。」という言葉を自分の信条にしているからです。
そうすると一般的には「敗者」と思われているかもしれませんが、自分なりには一週間を振り返り、よくベストを尽くして働いて活動したと自分の天分を生かしきった、人間としての成功者だと思っているからとも言えます。
またこういう考え方の方が松下さんの経営者としての人の可能性を生かしきる視点の鋭さに驚きますが、地位やお金は簡単には変えられませんが、自分の天分を生かすことなら精進次第で、自分で変えられることに目がいくので、より自己実現的に頑張れて成果が上がりやすいです。
そして私は残念なことながら各自が与えられた運命とは全然不公平でその運命に負けて、地位やお金などの他人との相対的な敗北感などから現実逃避やウツや自殺や犯罪に走ってしまう人も多いと思います。
しかし松下さんは貧乏人で学歴もなく病弱だった運命を彼なりに前向きに生かして、
貧乏人だから10歳から丁稚奉公をして、世の中で揉まれて厳しく商売人として鍛えられた、
学歴がないから、誰からでも質問して学びを受けた、
病弱だったから、自分で全部やらず積極的に人に任せたから人が育った、
などして、日本一のお金持ち、人生の成功者になっていきます。
松下さんの文章です。
「運命を自分なりに前向きに生かしていくと、そこに一つの道がひらけてくる。」
私は新刊がいわゆる「成功の方法」ではなく、「運命を生かす」とは現代社会に深く重要な考え方だと思います。
才能や健康や環境や機会などアンフェアな現実社会の中で、自分の与えられた運命を前向きに生かして、地位やお金より皆異なる自分の天分を完全に生かしきることは大切と思います。
そういう考え方や精進次第ならば、誰でも全ての人が自分の人生で成功できる(できうる)と思い、そういうあり方なら皆がもっと生きやすいより良い社会が作られるかとも思います。
ちなみにこういう考え方はポジティブ心理学の幸福学にもかなり重なる価値観です。
運命を生かす 著松下幸之助