ローマ教皇がかざした、現実に合わせた合理主義だけでなくその前提に人道的で理想がある、羅針盤を持つ大切さについて。
今日の朝日新聞の朝刊の記事で、「現実の僕になってはいけない」と書いていました。私には深く心に響きました。
私はよく現実に適応することばかりに意識がいきがちですが、ローマ教皇が脱原発や貧困状態の人達を救うコンパスを示した様なあり方は、現代日本に示唆深い指摘だと思います。
アメリカの科学者達が原爆を作って広島や長崎が被害に遭った歴史や、日本が真珠湾攻撃を決めた決断は、理念や原則を忘れた「現実」論ばかりが話し合われていたらしいです。現代は「経済合理性」一辺倒がそれに当たるかもしれません。
私は東洋哲学の教育者の安岡正篤に理想や志や正義や道徳を、クリスチャンの渡辺和子から愛、利他、思いやりの大切さを学び、そのビジョンをできるだけ持ちかつ合理的に実現していきたいです。
現実との折り合いを試行錯誤して、時に相反する矛盾を抱えながらもなるべくの適切さを測りながら、根本にビジョンや理想を追う重要さをこちらの文章で改めて再確認しました。