著トム ラスジム ハーター
この本の内容は、調査会社ギャラップ社が、世界150ヵ国の人々にどういう生き方、働き方をしている人達が幸せを感じているかどうかを調べたデータを、分析した本です。
ずばり結論から言うと、この本の調査に基づく答えは、
「仕事の幸福」
「人間関係の幸福」
「経済的な幸福」
「身体的な幸福」
「地域社会の幸福」
です。
私はこの本であまりポジティブ心理学では言及されない、経済的な幸福、身体的な幸福の重要さがわかり、かなりプラスになりました。
内容を解説していくと(若干私なりに)、こうなります。
仕事の幸福はもっとも基盤になる大切なことで、仕事とは別にお金を稼ぐあり方だけではなく、家事やボランティアや学業や好きで取り組んでいる活動も含みます。
この本では仕事をやらされ感でイヤイヤやっているのではなく、熱意を持って自分の強みを生かす働き方が重要とされます。
しかし天職とは、ごく一部の限られた仕事のみではなく、一般的な平凡で退屈とされがちなどんな仕事でも、自分の考え方次第で自分の天職にできるとされています。
私はこの学びに救われて、経験を通してもかなり納得します。
人間関係の幸福とは、一日仕事を通しても6時間以上人と一緒に作業や共にいることが大切とされます。
また人間関係には治癒力を高める力があり、私もその説の正しさをシェアハウスで実感する機会が多いです。
この本によると、その国のGDPとその国の国民の幸福度は明らかに密接な相関関係があるとされます。
ただ際限ない蓄財が良いのではなく、今の自分が必要でほしい物は買えるあり方に満足する人が「経済的な幸福」を感じていると結論づけられています。
また他人との比較のジレンマに陥らないことも大切です。
ただ現代日本に生きる上では、生活、学業、結婚、子供、養育、老後に必要なお金は生涯で一人3億円と言われていて、かなり必死に働かないとその額を稼げないかもしれません。
また身体的な幸福とは、日常で健康的な食事、30分のできたら週5日の運動、7.8時間の睡眠などを、日常の小さな習慣を自分を律して行っていくことが必要です。
地域社会の幸福とは、自分が住む場所や地域が健全に明るく幸せに営まれていくための活動です。
利他的なボランティア活動に参加したり、またそこでいろいろな人達と出会ってして結びつくことで、最初は小さな活動でも地域に欠くことのできない大きな活動になっていくと書いてあります。
私はほぼ毎日仕事が終わった後に、喫茶店でこの本など幸福学の本を読み返しています。幸せとは一例なら大好きな大成功したロックバンドのメンバーがアル中に悩んだり自殺する数多い悲しい例を見ても、いわゆる必ずしも社会的な成功したら幸せになるのではないです。
むしろもっと日常の自分の生活を大切に送る中に幸せがあることが多いと気がつき、静かにその学びを噛み締めています。
ちなみにこちらは、私のまとめたポジティブ心理学による幸福学の概要のブログになります。