私は昨日の安倍元首相の暗殺の事件を受けて、その日はショックで疲れもあり、あまりそのことにいて考えない様にしていました。
しかし今日はわりと落ち着いて、暴力的なテロや暗殺は昭和初期にも多数起きました。
これが民主主義を暴力により怯えさせ低調になり、代わりに陸軍などの軍部の独走をより許してしまい、太平洋戦争に向かった面はあると思います。
私のマイナス面もいろいろありながら精神的な師匠である陽明学などの教育者の安岡正篤は、北一輝が書いた本に影響を受けたなどの青年将校による高橋是清大蔵大臣達を暗殺した226事件に、人的ネットワークとしてはつながりがあったという説があります
ただ安岡は「私は社会の変革を主張する人間が必ずしも、自己の主張に沿った様な正しい生き方をしているとは限らない例を多く見てきた。
そういう事例から、体制の維新ばかりよりまずは人間の精神の革命(理想、志、正義、道徳など)の方がより必要ではないかと思い至った。」と言いました。
例えば社会変革の指導者である北一輝は、銀行からゆすり、たかりの様なお金の稼ぎ方をしていたり、同じく救世を唱えた暴力テロの指導者だった井上日召も大陸浪人から帰国して乱暴な傾向がある様だったことを、安岡は直に見ていました。
私は残念ながら人類の歴史が戦争(暴力)と経済力で動いてきた面がある事実は否定はできません。
しかし、これからの時代は「敵」を暴力で殺害するのではなく、安岡やガンジーが言う様な「世間の暗闇を嘆くより、片隅でもいいから自らで燈を灯そう。」や「世界に変革を望むなら、自らがその変化になれ。」という様なあり方がより求められていると思います。
つまり社会変革ばかりより、自分の精神的や人間としての維新や革命を、倫理的な成長やイノベーションすることからが、より必要と思います。