彼は清朝の名家に生まれて、幼くして皇帝になり清朝が倒れ紫禁城を追われても、また皇帝になろうとします。そして時代に遅れたいわば道理に反した権力欲、名誉欲や野心から日本の傀儡国家である満洲国の操り人形として再び皇帝になります。
そして自分や周りの人達に地獄を歩む様な苦労をもたらし、満洲の人達も大変に苦しめます。
そんな歴史を鑑みて私は東洋哲学の教育者の安岡正篤の本を読み、すごく響く一節がありました。
「青年よ大望を持て。
青年よ大望を持て。金銭や利己的誇負のためならず。世の人々の名誉と称するその実虚しきことの為ならず。人として当にしかあるべきあらゆることを達成せんとする大望を持つべしと。かくありてこそ語に瑕疵(きず、欠点)がない。」
ポジティブ心理学でも、地位やお金や名誉の幸せは長続きしなく、foucusing illusion(幻想を追っている。)と問題視されています。
ただ生きていくためのお金を稼ぐためになど、自然の理に合った形でなら、地位財を得ることもある程度は必要と思います。
しかし私は人生は地位財の追求より、もっと世直しの精神をしっかり持ち、私心にとらわれず実相に基づく道理に合った、正しいなすべきことをなすことが必要と思います。
そして幸福学にある様に他人と比較せずにあるがままの自分を受け入れて、自分らしく自己実現や人や社会に尽くす様に生きることに幸せがあるかと思います。