エコなニコニコ日記 社会企業エコフェアネットワークのブログ

厳しい時代を生き抜き、よい社会を作るために環境問題や格差問題の代替案である私の事業や参考になるだろう情報を書いています。

バイオマス産業社会ネットワークの講座参加して

2008-03-25 01:38:32 | Weblog
先週、バイオマス産業社会ネットワークの中東のキルギス視察からの帰国報告がありました。

この団体がもっているバイオマスに関する情報量の豊富さは、すごいものがあると思います。

こちらの団体の理事長で、スロービジネススクールの一期生の学生でもある泊みゆきさんがお話していました。

以前に地元の森の管理について相談した時も、非常に丁寧に対応してもらいお世話になった人です。
初めて実際にお会いして、なんか、マジメながらいいキャラというか、元気のいいニコニコした人で、こういう人だからこそ、実りある活動ができるのかと感じました。

講座の内容は、今の環境問題の深刻さをデータで示し、エネルギー面からはもし日本の化石燃料消費を半分から2割以下に(昭和43年頃)にできれば、持続可能社会ができると言われています。

その二割以下とは、ちょうどキルギスの消費量がそれにあたるようです。

また基本的人間のニーズ(BHN)は、健康の維持や教育、職業訓練、雇用へのアクセス、安全、民主的政治のプロセスなどです。

GNPは日本が一人333713ドルに対して、キルギスは、378ドルですが、BHNはキルギスは高いレベルで満たされているようです。

旧共産圏なので高い教育レベルで大学まで学費が無料のようです。また高度な食糧自給率を維持してて、また経済格差は少なく、旧ソ連アジア5カ国ではもっとも民主主義が定着しているようです。
そこから、GNPでは日本と比べて、全然いたらなくても、幸福面では貧困や不幸ということではないと言える面があると言っていました。

ここは国内の近代産業はあまり発達しておりませんが、伝統的な牧畜や皮製品を作ったり、農薬がないので、無農薬な野菜を作り(キューバと似ています。)、肥満の人も痩せこけた人もあまりいないようです。

まさに地元の自然資源をうまく活かし、循環型の生活をしていてバイオマス活用の面からも参考になる点が多いようです。

なぜここが人々が経済的には貧しいのに、多くの人が幸福に暮らしているかというと、コミュニティーがあり、家族の結びつきが強く、安全で健康的な肉やヨーグルトや酒、はちみつを手作りで作っている点などをあげていました。

今後、原油高などで、今後資源が日本でも手に入りにくくなるといわれています。また今の日本の経済システムと人々の生活は必ずしもイコールではないと思います。
ニートや引きこもりの問題を解決していくのも、生活面やもっとも目の前の現実から考えればキルギスのような、地域の繋がりと、自分の体を動かし生活していく力や自信のようなものにこそ、自殺率低下や持続可能な社会の実現において大切なヒントがあるのではないかと思いました。

私のコミュニティービジネスでも、やはり地域にある自然(里山管理や農作業)を体を動かし関わり、自然のリズムや行動で人々を元気にしたいと思いました。


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