私は東京に最近引っ越して就職活動する中で、喫茶店で平日の昼間によく私服で本を読んだりしています。
そこでなんとなく近くの席のスーツを着たビジネスマンといがみ合う関係になり、私が帰る時など去り際に彼らがボソッと言うセリフは大体こうです。
「敗者よりマシ。」
私は「人と比較しない。自己実現型の自分らしく生きる。比較するなら他人ではなく、過去の自分や自分の可能性と比較や競争する。」
と幸福学や心理学のあり方を自分に念じて、必死に冷静さを保とうとします。
しかし周りのビジネスマン達や女性達も多くが、おそらくこの彼らの本音だろう「敗者よりマシ。」という価値観に賛成している気配です。
私は悔しいとか多数派の賛同を得たいとかそういう目的でないです。
しかし多くの人達が自分の人生の判断を、他人との職業や年収との比較による勝ち負けでしか判断できない傾向のある現代日本の、いろいろな自己実現の可能性や多面的な見方に欠けたあり方に、この国の生きづらさとイノベーションも起きにくい危機感を感じます。
それに対して心理学の研究に基づいた幸福学では、仕事には三種類あり、貨幣労働、キャリア志向、天職があるとされます。
貨幣労働はまさにお金を稼ぐための仕事、
キャリア志向とは一流企業の正社員や社長などの、仕事内容より役職、肩書きがエリートであるあり方を重視するあり方、
天職とは、社会に必要なことで、自分がやりたい、自分の強みを生かせる、この3点が重なる仕事のことで、
幸せになりたいなら、この天職を追うべきと言われています。
また心理学の認知療法では、人間は、身長、学歴、職業、人柄、収入、優しさ、実力、友人の数、趣味、家族、教養など多面的な切り口から見た集合体として、自分の自己評価をした方がいいとされています。
また自己受容は、ありのままの自分を無条件でするべきともされます。
それらを考慮して考えると、他人との職業や収入による比較で自分の人生をある意味で安易に判断するより、環境問題からも物質の豊かさ追求社会に警鐘が鳴らされていますし、私は理想論という意味ではなく幸福学である次にあるこういうあり方から考えたいです。
それは、ストレス対策本でも言及されている「世界に一つのだけの花」であるオンリーワンの自分に誇りを持ち、「いわゆる勝ち負けではなく、70億人が70億分の一の個性である、小さくてもいいから自分らしさを見つけて、 70億通りのやり方で社会の中で自分らしく生きていく。」様な自己実現型のあり方や仕事をしていく方が、幸せを感じられると思います。そしてそれは皆が幸せを感じられるあり方です。
ちなみに天職とは上記の貢献、関心、強みが重なる仕事で必ずしもなくても、すべての仕事を自分の考え方次第で天職にできると言われています。
私はこれからも幸福学にある様に、いわゆるキャリア志向でなく、自己実現型の自分らしい働き方を目指していきたいです。
ただなるべく職種を選ばず、「社会のニーズ、自分のやりたい、自己の強みが生かせる」が重なる天職の仕事ができれば理想ですが、仮にそれがムリでたとえ自分が就けたどんな仕事でも、なるべく他人と比較せずに自分らしく働き、自己の天職にしていきたいです。(3点が重なるあり方や仕事は、まずはプライベートで追います。)