ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

パリの日本人の心

2006年03月01日 | メニュー紹介
爽やかな春の風を感じる頃になると

パリでもフォンテーヌ(噴水)のある公園や

ミュゼ(美術館)セーヌ河の畔 街の街路樹(通りによって樹の種類が違います)

とあちらこちらでサクラの花を見ることが出来るようになると

パリに住む日本人の人達は心が弾みます

フランスではお花見の季節行事の習慣が無いので

パリジャンやパリジェンヌは何気に

サクラの樹の横を通り過ぎてゆくだけです

パリに咲くサクラは確か八重咲きで日本のサクラと違い

濃いピンク色だったような気がします

中の良い友達同士、日本人会の方達、などワインと料理を持って

お花見をするのです

サクラの花の咲く華やかさと

花びらが風で散行くはかなさは日本人にとって

特別な感情が沸き起こり

異国にいながら郷愁を感じる季節の一つで

サクラはパリに住む日本人の心のよりどころになっているのではないでしょうか

日本ではサクラにちなんで

サクラ餅や 花見団子といった和菓子が並び始めます

レアールでもこの季節

ムラングにサクラの花びらと葉を生地にまぜて

季節を感じる焼き菓子に仕立てました

白ワインとも相性が良く

春の訪れを味わっていただきたいと思います

ちなみに

お客様には季節を問わず

レアールの

サ 

ク 

ラ 

になっていただければ幸いです

サクラムラング

1袋 (10個入り) ¥150(税込)

       サクラの花が散ってしまうまでの季節商品です。


しらふに戻ったダリオールショコラ

2006年03月01日 | レアール バール
毎月皆さんに楽しみししていただいている

レアールバール

ここ2開催でお出しした

ダリオールショコラ

ミディアムレアで焼き上げココットからお皿に移し

粉糖を振ってお出しした所

ワインでほろ酔い加減だったお客様が素面に

ワっーこれって ンっー えっ~~~~!

ちょっと~~~は~~~~

まるで民謡の合いの手のような声が何度もお聞きでき

とっても幸せな気分にさせて頂きました

普通のバールでは味わえないデザートだと思うのは

私だけ?

想像してみて下さい

焼きたてのダリオールショコラは

ほんのり白い湯気の糸を立ち昇らせ

そっとスプーンをあてると

スプーンから指先にその柔らかさが伝わって

さらにスプーンを入れると

中からゆっくりと流れ出すショコラから

生地に混ぜ込んだコアントローの柑橘系の香りが

フワーッと鼻腔をつき

熱々の一すくいを口に運べば

ショコラの焼けた生地にソースの様になったショコラが

絡み合いながら

のどの奥まで運ぶと

少しアルコールで意識が緩んだ頭に

甘過ぎず

苦過ぎない

刺激が

至福のひと時を感じられたはずです。




披露宴2日目

2006年03月01日 | シェフのコラム
結婚披露宴の日も夜を徹して行われ

朝になって皆が帰宅をして

すぐにプティ デジュネをまだ胃袋の中に隙間が無いのに

キャティのお母さんが入れてくれた

熱いキャフェに軽くトーストされたタルティーヌに

ノルマンディー産のバターとコンフィチュールを少し塗って

朝食をしていると

フランクがさすがに眠そうな顔で2階から降りてきて

フランク:ボンジュールマサ セ デュール ス マタン アーん(おはよーまさ

今日の朝はキッツイなー(小松弁)

私:アー ウイ アンプー(うん ちょっと)

なんて話しながらプティ デジュネの後に

前夜の会場の片付けのために皆で車に乗り込み会場に向かいました

ほんの数時間前まで居た会場に入り何から片付けしようかとしていると

後から披露宴に出席した何組かの家族もやってきて

ボンジュール サヴァ? 

セ デューアン ス マタン  オララーなどと

挨拶をしていると昨夜 チークタイムに私のパートナーをしてくれた

たぶん親族の子供で4,5歳のフランス人形のような女の子が 

ボンジュー サヴァ?チュ ビアン ドルミー?(オハヨー 元気?アナタ 良く

眠れた?)なんて声を掛けられ

思わず ウイ!(はい ちゃんと眠れました。)と

三十路男が4,5才の女の子になんか私より年上に思えたことに

妙に照れくさくなってしまった と 同時に

親近感を感じてくれて声を掛けてくれたことに感謝しました

そんなこんなで片付けをしているうちに

キャティーの甥に結婚式にキャティーが身に着けていた

ブライダルヴェールを未来の花嫁にと頭に着けてあげました

その可愛さにみんな笑顔で

写真をとりまくっておりました

きゃわい~~~(えちゃけやねぇ~ {小松弁})