ご無沙汰してます。
ここ数日作業に掛かり付けでブログの更新もおざなりな状態でした。
ようやく一段落ついたわけですが、そんな中ふと見た日テレの
「緊急中継!古代ローマ大発掘スペシャル!!2000年の時を越え謎の地下遺跡を世界初公開」
歴史物のドキュメンタリーということでおおいに期待したのですが開始数分で幻滅しました。
実は最初の何分かを見れていなかったのですが最初に紹介された
「古代ローマ皇帝カリギュラの巨大船」
の顛末の解説に唖然となったのです。
番組で紹介された皇帝カリギュラの巨大船、長年伝説の存在となっていたのですが、1920年代に時のイタリア首相だったムッソリーニの指揮の元(古代ローマ帝国の再現を掲げていたムッソリーニとってカリギュラの巨大船はシンボル的な存在でした)引き上げられました。
ところが第二次大戦中に敗走するドイツ軍の手によって巨大船が保存されていた博物館が焼き討ちにあい、僅かな資料を残して全焼。
ところが番組中では
「何者かの手によって消失」
といういい加減きわまりない解説がなされていて
「なんだいそりゃ」
と思いました。
カリギュラの巨大船に関して以前NHKの番組で取り上げられていたのを覚えていてその際にもドイツ軍の手で貴重な歴史的資料が焼かれてしまったという話は出ていたので、いい加減な番組だなぁと思わずにはいられなかったのです。
その一時間前にBS日テレで海外のドキュメンタリー専門チャンネルの番組をやっていてその番組との差にも違和感を覚えました。
その番組の場合、ナレーションと専門家の解説VTRのみで構成されているのですがそれと比較して今放送中の古代ローマに関する番組もそうですが民放のドキュメンタリーの場合
○スタジオでのトークや解説
○芸能人の司会者やゲスト
という正直申しまして“ムダ”としか思えない要素があって料理で例えるなら折角の良い素材を調理を間違えて激マズにしているという印象を改めて強く受けた印象です。
地上波の民放放送でも海外のドキュメンタリーをそのまま流す番組が必要だと痛切に感じました。
追伸:ポンペイの街の話題が出ているのですが、リポーターの方の知識の無さに愕然としました。
ベスビオ火山の噴火で逃げ遅れた人達の石膏(遺体が火山灰に埋もれたあと火山灰が固まると同時に遺体が朽ち果て、そこに出来た空洞に石膏を流し込んで死の直前の姿を再現した物)がポンペイの街にはあるのですが、リポーターがそのことを知らなかったのにびっくりしてしまったのです(ただの石膏だと思っていたようです)
番組の構成上かなにか知りませんが、予備知識ぐらいもってリポートしに(それ以前に芸能人のリポーターは不要という話もありますが)行って欲しいと思いました。