Lespedeza Museum of Photography レスペデーザ写真美術館

カメラマンな管理人のおたく趣味の雑記と二次創作&コスプレ写真のブログです。Lespedeza(萩)の花言葉は柔軟な精神。

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ

2008年05月29日 00時21分59秒 | 日記

まだまだ微妙に忙しい管理人です。

日付の上では昨日の話になりますが、楽天市場で注文したとあるゲームソフトが届きました。

バンプレストから本来なら5月29日に発売の

「無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ」

をフライングゲットの形で手に入れることが出来ました。

だいぶ以前にゲーム誌でこのソフトの情報を知ったのですが、しばらくチェックをしておりませんでした。

ところが、マクロスFの第1話の放送内でこの無限のフロンティアのCMが流れたことからソフトの事を思い出し、再び興味を持った次第です。

実を言うとスパロボに関しては過去に一度もプレイ経験がなく、また無限のフロンティアに関してはファンの間から

「地雷」

呼ばわりされていたこともあり、正直買うのを躊躇してしまいました。その結果、Amazonで購入が出来ない(今月半ばには初回特典つきのものが予約不可になっていました)状態になってしまいました。

それでもなんとか手に入れたいと思い、楽天市場で予約をした結果奇しくも発売日前に購入できた次第です。

この無限のフロンティアに関しては

「自分の直感を信じてみた」

というのが正直なところだったりします。

テイルズなどメジャータイトルがプレイするゲームの大半だった中でマイナー(というより未知の部分が多すぎて色々怖い)なゲームにあえて手を出してみた訳ですがとりあえず現状

「楠舞神夜」

が仲間になったところでダンジョン周辺をうろついて地道にレベルアップを図っています。

戦闘システムが独特だったりしますが、個人的にはやり堪えを十分に感じています。

余談ですが戦闘前と戦闘終了後のキャラ同士のやり取りがなかなか笑わせて貰えてます。

個人的には良いゲームを買えたかなというところです。

リンク: 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ.

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ(特典無し) 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ(特典無し)
価格:¥ 6,090(税込)
発売日:2008-05-29

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ボロボロというか、グダグダというか…。それでもなんとかやってます。

2008年05月28日 00時30分01秒 | 日記

先週辺りからどたばたしていて、先週末にある程度片付いたものの未だに振り回されている状態です。

単純な身の回りの筈がとんでもない事態に発展してしまい、それと並行する形で事をこなさなければならなくなった為、てんやわんやになってしまいました。

月内、少なくとも来月初めまでには整理がつきそうではありますが、もう暫くは落ち着きそうにもないです。

お陰で滞っている事も為多々あったりで、そちらについても順次こなしていきたいところです。

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二次創作マクロスF「A rainy day」part2

2008年05月25日 19時13分22秒 | 二次創作小説

「ギャラクシーでも一応天候の変化はあったわ」

「でもその変化ときたらものすごく在り来りで日常生活に影響も殆どなかった」

アルトにマクロス・ギャラクシーの天気について聞かれたシェリル。

ギャラクシーの事を振り返りながら語るシェリルの口調はどこか淋しげだった。

「とくに特徴的なのは“雨”だったわ」

そういってシェリルは窓に視線を向ける。雨が先程と相変わらず窓を濡らしていた。

「雨?」

アルトもつられて窓に視線をやる。

「ギャラクシーでは夜にしか雨が降らなかったの」

「夜だけ?」

「子供の頃は知らなかったけど経済活動への影響を少なくする為と雨そのものに環境維持の薬剤が含まれていて、人体への影響は少ないんだけれどなるべく影響を避ける為に人の活動が少ない夜間に雨を降らせていたのよ」

「なんだか凄まじいな」

「ええ、でも歌手になって外の世界を知るまではそれが当たり前だって思ってたわ」

そこまで言ってシェリルはふと何かを思い出し、アルトに視線を向ける。

それに気付いたアルトもシェリルに視線を合わせた。

「ねぇ、アルト。あなた私がなんで雨を嫌っているか不思議だって言ったわよね?」

そう言われてアルトは昨晩の事を思い出した。

雨でもショッピングに行くのに問題はないだろうというアルトに対してシェリルは頑なに外出を嫌がり、アルトはそれが不思議でならなかったのだ。

「あ、あれはちょっと俺が気にし過ぎただけで…」

シェリルに申し訳ないことをしたのではと少したじろぐアルトだったが、とうのシェリルはそんなアルトの反応が可愛かったのか、クスリと笑ってみせた。

「いいのよ。せっかくだからその理由も教えてあげましょうか?」

「えっ?」

驚くアルトを尻目にシェリルは話始めた。

「私ね子供の頃、施設のベッドの中で聞く雨音が凄く嫌だった」

「決まって真っ黒な空から雨粒が降り注いで、それが一晩中続いて。得体の知れない何かに心も身体も蝕まれる、そんな錯覚に陥ったわ。だから今でも雨は苦手なの」

「それであんなに雨の中の外出を嫌がったのか」

アルトの言葉にシェリルは黙ったまま頷く。その姿は先程と違いすっかり元気を無くしていた。

「ごめんなさい、自分で教えてあげるって言って話したのに色々昔の事を思い出して勝手に切なくなっちゃって」

「シェリルが謝る事なんかないさ」

そういってアルトは席を立つとシェリルの横に腰掛けなおす。

「俺の方こそシェリルに謝らないといけないさ。嫌な思い出話させてしまって」

その言葉にシェリルは今度は横に首を振った。

「確かに嫌な思い出だけど、どんなにギャラクシーが最低な場所でも、私の過去が嫌なものでもあそこは私の故郷だし、私が歩んできた道。アルトにはそれをきちんと知っておいて欲しかったから」

「そうか…」

アルトはそっとシェリルの体を引き寄せ、ギュッと抱きしめた。

「アルト?」

「もしかしてギャラクシーはもう駄目なんじゃないかって思ってないか?」

「えっ!?」

「誰もギャラクシーの話題に触れたがらないのも、シェリルがギャラクシーの事を話して落ち込んでしまうのも『ギャラクシーの生存はもう絶望だ』って思っているからじゃないか?」

アルトの言葉にシェリルは返す言葉がなかった。

シェリル自身、公の場ではギャラクシーの生存を信じていると発言していたが、内心ではギャラクシーの生存を絶望視していたのだ。

「“希望のない奇跡を待って、どうなるの?”ってシェリルは歌っているけど、こんな時ぐらい奇跡を待ってもいいんじゃないか?誰かそういう奴がいたっていいと思うぞ」

アルトが楽観論を語る筈がない。シェリルにはそう思えた。

自分を元気づけようという彼なりの配慮だということは薄々シェリルは感じていた。

しかしアルトの言葉が例えどんなに気休めにしか過ぎない言葉であってもシェリルには今そういってくれるアルトが嬉しくてたまらなかった。

「ありがとう、アルト」

そのまましばらくシェリルはアルトに抱きしめられたままでいた。

彼の温もりが優しく彼女を包み、雨は相変わらず窓を濡らしていた。

-そして-

「やった!これで私の三連勝ね」

持ち駒を手に満面の笑みのシェリル。

「なんで、ど素人相手に勝てないんだ!?」

ガックリと肩を落とすアルト。結局将棋でもシェリルにボロ負けするアルトでした。

おわり

あとがき:相変わらず余裕がない管理人です。週末にあれこれ出来たので多少は落ち着いた感じですが、月内下手をすれば来月初めぐらいまでドタバタしそうです。

アルト×シェリル小説の第二弾です。シェリルの過去話とか捏造しすぎな感じではあります。まだ自分自身、マクロスFの第八話を観ておりません。(それどころではなかったというのが実際です)

伝え聞く話だとものすごい展開だったそうですが、何とか九話放送前に観たいところなんですが実際どうなるかかなり微妙な感じです。

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ビミョーにテンパってます。

2008年05月22日 23時27分35秒 | 日記

ここ数日、微妙に精神的に余裕がない状態が続いてます。

何か特段の事態が起きたという訳ではないのですが、仕事・プライベート共々やることが一気に増えてしまい、振り回されている感覚です。

何とか手を付けられる部分から手を付けて楽になりたいです。

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二次創作マクロスF「A rainy day」part1

2008年05月21日 23時16分32秒 | 二次創作小説

「これが“歩”で、これが、“角”?」

「そう、チェスでいう“ポーン”と“ビショップ”」

シェリルが本黄楊で作られた将棋の駒を手に取り、それぞれの役目をアルトが説明している。

マクロス・フロンティアのホテルの一室、シェリル・ノームが利用しているこの部屋でアルトとシェリルの一対一の将棋講座が行われていた。

この講座、もともとシェリルにチェス勝負を挑まれボロ負けしたアルトが何とか彼女に一矢報いろうと得意としていた

「将棋」

で勝負を挑もうと考えたのがそもそもの始まりだった。

チェスと将棋ではルールが似て非なるのでその説明のために実家からこっそり将棋の駒(本格仕様の将棋盤は持ち出せないので安物の折りたたみできる物で代用)を持ち出してきたのだ。

しかし、この日アルト達がホテルの一室に詰めていた理由は別にあった。

将棋の駒をためすながめつしていたシェリルがふと窓に目をやる。

「よく降るわね」

さびしそうにシェリルがつぶやく。ホテルの大きな窓を雨が打つ。この日のアイランド1は珍しく雨だった。

人工的に地球環境を再現している大型移民船では当然天気もコントロールされている。

やりようによっては一年中同じ天候にする事も可能なのだが、直前にならないと天気の予定を発表しない、あるいはコンピューターがランダムに算出したスケジュールに基づいて天候をコントロールするという天候管理が当たり前になっていた。

マクロス・フロンティアをはじめとする移民船団は最終的には居住可能な惑星への移住を目標としていて、当然そのような惑星では気象のコントロールは不可能であり、また年がら年中晴れの天気になるなどありえる話ではなく、将来の移住惑星において

「天気の完全な予測、またコントロールが不可能であることを認識させる」

教育の一環としてこのような政策が採られていた。

もちろん天気といっても災害が発生するほど強烈なものはなく、雨の日や風が強い日、暦によっては暑い日や雪の日など市民生活に重大な支障が出ない程度の気象コントロールが行われていた。

とはいえ、直前にならないと天気が判らないために天候のために予定を立て直す羽目になるなど市民への影響がゼロではなかった。

この日、本当ならアルトはシェリルのイヤリングをなくしてしまった詫びとして(マクロス・ギャラクシー船団救出作戦の際にシェリルから託されたイヤリングを乗機もろとも吹っ飛ばしてしまったので)ショッピングに付き合う予定だった。

しかし、前日になって天気が雨になると発表され、シェリルが雨を嫌がり急遽将棋講座となったいきさつがあった。

「まさか、昨日の晩になって『明日、明後日は雨になります』なんて言われるなんて思わなかったわ」

シェリルが愚痴をこぼす。

「仕方ないさ、ここ(フロンティア)では天気計画が変わるなんていつもの事だし」

シェリルに向かいあって座り、テーブルの上の将棋盤に駒を並べていたアルトが答える。

「そういえば、マクロス・ギャラクシーでは天気どうなっていたんだ?」

アルトの何気ない質問。しかし、自分でその質問を発した直後アルトは

<しまった!>

と思い将棋盤から視線を外すことも駒を並べることも出来なくなった。

もし今シェリルをみたら彼女が悲しげな顔をしているかも知れない、そう思うとアルトはいたたまれなかった。

マクロス・ギャラクシー船団の救出作戦は事実上の失敗に終わっていた。

S.M.Sマクロス25を基軸とした救出部隊の活躍もあり、ギャラクシー所属の新統合軍の残存艦艇の救出は成功したものの、肝心のマクロス・ギャラクシー本隊は影も形も、その残骸すら発見出来なかった。

残存艦の乗組員の証言もバジュラ襲撃の混乱も手伝い、全く要領を得なかった。

バジュラ襲撃の可能性がある以上、捜索の為の艦艇を割くことも出来ず、バジュラがどこから来ているのかすら判らない現状では捜索のあてもなく、マクロス・フロンティアは警戒体制を維持しつつ現在に至っていた。

シェリルとマネージャーのグレイスは帰るべき故郷が行方不明になり、今もフロンティアに滞在している。

アルトもアルトなり気を使い、ギャラクシーの話題に触れないようにしていたのだが、ついギャラクシーの事を口にしてしまい、激しくその事を後悔した。

「アルト」

そう呼ぶシェリルの声は明らかに苛立ちを含んでいた。

アルトが顔を上げるとどうみても不機嫌な様子で彼を見つめるシェリルの姿が目に入った。

「あなたまで私に変な気遣いをする気なの?」

「シェリル…?」

「貴方が考える程、私はやわな女じゃないのよ」

「すまない、シェリル。君に悲しい思いをさせたくなくてさ」

その言葉を聞いて納得したのか軽く息を吐くとシェリルの顔に笑顔が戻った。

「ごめんなさいね、貴方の気持ちも知らないで。ギャラクシーが行方不明と判ってから誰もがギャラクシーの話題に触れるのを避けていてそれが凄く嫌だったの」

そう言うシェリルの言葉にはどこか悲しさを含んでいた。

そして手にした駒をそっとテーブルに置く。

「せっかくだから貴方の質問に答えてあげる」

つづく

あとがき:何かと忙しくてドタバタしている管理人です。おまけにIEの調子も変でちょっと参ってます。

マクロスFの二次創作小説の第二弾になります。アルト×シェリルです。一気に掲載しようと思ったのですが結構長くなったのであえて分割しました。

フロンティアの天気のこととかギャラクシー船団の行方とか全くの捏造です。ギャラクシー船団の安否については今度の放送分で明らかになるのでしょうが、シェリルがまだフロンティアにいることを考えても無事では済まなかったと思ってます。

チェスと将棋に関してはシェリルがもし雨のOFF日に何をやっているのか想像した際にとっさにひらめいたことだったりします。将棋は洋に対する和、アルトが純日本的な存在なのに本編だとそれが殆ど出てこないので和らしいものということで考えてみました。

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マクロスF感想:第7話「ファースト・アタック」

2008年05月19日 23時52分21秒 | 日記

合わせ終了の反動から今日一日モチベーションがおかしかった(乱高下しっぱなし)管理人です。

気分転換に録画してあったマクロスF第7話「ファースト・アタック」を見たのですが、あまりの出来栄えに余計にモチベーションが(上がりすぎて)おかしくなりました。

バジュラの襲撃を受けて消息不明となったマクロス・ギャラクシー船団の救援に向かったS.M.Sをはじめとするフロンティア部隊の目前に逃亡に成功したギャラクシー船団の残存艦とそれを狙うバジュラが現れ戦闘状態になります。

今回のお話、全編がシェリルのコンサートとアルト達の戦闘シーンで占められ、冒頭の戦闘シーンのバックに

「射手座☆午後九時 don't be late」

が流れていたのに興奮しまくりでした。オズマ機、ルカ機、ミハエル機、それぞれの機体の特性を生かした戦闘が繰り広げられる中、本格的な戦闘に参加するのが初めてだったアルトはオズマについていくのがやっとの状態。

今回初めて

「VB-6 ケーニッヒモンスター」

が実戦に参加し、

変形しながら味方艦に強行着陸→主砲&ミサイル一斉射撃で甲板にめり込む→弾幕でバジュラを撃退

という素晴らしい演出もありました。

味方艦のうち一隻がようやく脱出しようとした時、バジュラの母艦と思われる艦が出現、一撃の下に艦を喰った挙げ句、近くで偵察していたルカ機がバジュラに捕らえられて敵母艦に捕まってしまいます。

ここからが怒濤で単機で敵艦に突入しルカを救出しようとするアルトとそれを援護するオズマ達、そしてついにマクロス25が敵艦とガチンコの殴り合いに挑みます。

一方でシェリルのコンサートで何故かシェリルとランカが共鳴、ついにはその歌がアルトにも聞こえるという妙な現象が。

おまけに敵か味方か不明の謎のバルキリーまで現れる始末で、しかもパイロットの男性ランカの歌(過去のバジュラ襲撃のショックで記憶を失ったランカが唯一覚えている歌)を知っている様子で色々謎が深まってきました。

今回の〆はマクロス25によるバジュラ母艦への強襲と主砲マクロスキャノンのゼロ距離射撃でした。

マクロス25、マクロス級という割には初代の3分の1程度(400m級)しかないのですが、その代わり機動性が高く、おまけにガウォーク形態までとれるという代物で右腕にあたる部分が主砲となっているためか初代の

「ダイダロス・アタック」

を彷彿とさせる攻撃スタイルになっています。

マクロス25の母艦撃退によってバジュラは殲滅、味方艦の救出には成功しますが、アルトが自機を失った上にシェリルから預かったイヤリングもあの様子では行方不明なのは確実で次回

「ハイスクール・クイーン」

がどうなるか大変気になるところです。

リンク: マクロスFRONTIER.

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イベントレポ・“スターオーシャンTill the End of Time合わせ”とJCFinとしまえん

2008年05月18日 23時56分13秒 | イベントレポ

今日は長らく企画を温めてきた

「スターオーシャンTill the End of Time合わせ」

の本番でした。

昨晩雨が降り出したことからかなり焦ったのですが、今朝には天気も回復してよいイベント日和となりました。

宿を出て朝9時30分頃に会場に着いたのですが、既に結構な入場待ちになっておりました。今日に関しては晴海客船ターミナルや東京ドームシティなど数カ所でイベントがあったため分散傾向にはありましたが、それでもかなりの人でした。

入場に時間が掛かると踏んでいたのですが、すんなり入れたために予定の集合時間まで時間が思いっきりあいてしまいました。

会場内を散策していて、JCFのBGMリクエストコーナーが目にとまりある考えが浮かびました。

早速曲をリクエストしてみてすんなり曲をかけていただけた事に内心驚喜しました。

マクロスFの挿入歌

「射手座☆午後九時 don't be late」(byシェリル・ノーム)

を朝一でリクエストさせて頂いたの自分だったりします。

そうこうしているうちに時間が来たので集合場所に向かい、本日の合わせのメンバーの方々と合流、そのまま撮影となりました。

今回のスターオーシャンTill the End of Time合わせ、前回の合わせメンバーに加えて今回新たに加わった方もおられ、大変楽しい合わせになりました。

合わせの合間に他のコスプレイヤーさんを撮らせて頂いたりとあれこれやっているうちに時間があっという間に経ち、イベント終了間際となったためお開きとなりました。帰路につくため早々に撤収し東京駅に向かいました。

前日からの疲れもあり殆どふらふら状態で東京駅まで到着。すぐにでも帰りの新幹線に乗りたかったのですが、席を予約した新幹線の発車時刻まで時間があったのでゴールデンウィーク中に道に迷ってしまった八重洲の地下街をまた迷わないために色々散策してました。

今回、帰りに関しては「こだま」に乗車でした。「ぷらっとこだま」という格安の旅行プラン(乗車券ではなくツアー旅行扱い)があり、のぞみより名古屋まで1時間プラスになるほか、ツアー扱いのため払戻などに不利があるものの

7900円(東京~名古屋間:通常期)

で乗車可能なため、利用者がかなりのものになってます(たいてい予約で一杯になります)。

いざ乗り込んで八重洲地下街で買い込んだ夕食を済ませた後はとうとう力尽きて爆睡モードに。

そのまま浜松ぐらいまで寝た状態で過ごし、うつらうつらで名古屋に到着。在来線に乗り換えてようやく帰宅した次第です。

今回の合わせ、少しでも参加して頂いた皆様に良い思い出になればと願う次第です。

念願だった合わせも終了し、これで当面はコスプレイベント関係では参加の予定を組まない事にしています。色々整理したい事柄が多いので充電期間に充てる予定です。

なお皆さんのご要望もあり、再度スターオーシャンTill the End of Time合わせを企画する予定です。秋以降の開催予定ですが、こちらはゆっくり企画を進められればと考えている次第です。

合わせに参加してくださったSO3レイヤーの皆様、本当にありがとうございました。

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イベントレポ・さいたま“鉄道博物館”と東京ドームコスプレフェスタ

2008年05月17日 23時08分00秒 | イベントレポ

今日、明日の日程で東京にきております。

明日としまえんで開催のコスプレイベントにて

『スターオーシャン Till the End of Time合わせ』

の主催をさせて頂く為なんですが、予定されていた今日の仕事が休みになった事や、遠征に関して色々思うところがあって泊まりがけの遠征となりました。

実はスターオーシャン3合わせ終了後、夏コミまで東京遠征は出来ないというか控えようと考えていて、加えて近隣で開催のコスプレイベント参加も現時点で当面白紙(実際どうするか不確定ではありますが)にしようと思い、その代わりに思い切って遠征を楽しもうと泊まりがけの遠征を企画した次第です。

朝早くに名駅に到着し、金券ショップに立ち寄り新幹線の乗車券を入手(割安の在来線の乗車券+自由席特急券で新幹線指定席回数券より安く出来ます)、そのまま東京に向かいました。

しかし今日に関してはコスプレイベントをメインに考えてはいませんでした。

せっかく東京まで行くのにコスプレイベントのみではあまりにも勿体ないと考えたからです。

散々悩んだ揚げ句選んだ先が、昨年埼玉県さいたま市に作られた

『鉄道博物館』

でした。

鉄道に少なからず興味を持っていて以前から行きたいと思っていたのですが、昨年末の冬コミ遠征の際は年末の休館日に入っていて行けず、年明け後も都合がつかずで行けないままになっていました。

ようやく行ける段取りにはなりましたが、途中で乗換駅を間違えるなど散々な状況に。

やっと大宮駅まで着いたのですが、新交通システムのニューシャトルへの乗り換えでまた手間取る事に。

いざ乗り込んだニューシャトルの小ささに驚きつつ、やっとのことで鉄道博物館に到着しました。

すんなり入場出来た(Suicaがあったので楽に手続きがすみました)のですが、既に中は人で溢れていました。

明治の鉄道黎明期から現代に至るまでの鉄道の歴史が数々の資料(列車の実物等々)と共にエリア毎にまとめられ、見ていて飽きがありません。

途中、転車台の実演があったのですが転車台に乗せられているC57の汽笛が鳴らされ、その高らかで力強い音に思わず感動しました。

様々な場所を回りましたが、鉄道模型ジオラマなど人数制限で行けない場所もあったりしてまた次回きたいなと思いました。

お土産などを買ったりしたあと、13時30分過ぎに博物館を後にしました。

この時点でコスプレイベントに行こうと考えたものの、どこへ行くか悩みました。

結局比較的移動時間が短く、イベント開催時間が長い東京ドームコスプレフェスタに行く事にしました。

一旦池袋に出て遅い昼食を済ませ、そこから最寄り駅の後楽園へ。

現地に到着するとあちらこちらにコスプレイヤーさんの姿が。

東京ドームシティでコスプレイベントに使われていた施設が閉鎖になり、仕様変更後のイベントとして初めて行ったのですが

『ここ(東京ドームシティ)でのイベントはやはりダンパメインだなぁ』

と思いました。

屋外は比較的広く使えるものの、ロケーション的には微妙な部分もあり、また遊園地系イベントの宿命ですが、一般人の視線が痛いという問題もあります。

今日に関してはドームでプロ野球の公式戦があったので余計に人が多く、無断撮影する人もいてその度にスタッフの方が撮影中止をお願いしている状況でした。

新たに使えるようになったプリズムホールは

「更衣&ダンパがメイン」

という事でダンパ開催中は撮影場所としては不向き(一部照明を落とす為)なところもあり、オールマイティに使えるものの、好みが別れる会場だという認識に至りました。

ジャンル的には

☆家庭教師HITMAN!リボーン

☆機動戦士ガンダムSEED&SEED DESTINY

☆機動戦士ガンダム00

☆D.Gray-man

☆金色のコルダ

☆マクロスF

☆コードギアス~反逆のルルーシュ&R2

など多種多様でした。

いつもながらに素敵レイヤーさんを撮らせて頂きつつ、以前お世話になったレイヤーさんにばったり再会するなど色々ありました。

こちらでは18時ぐらいまで過ごしていたのですが、最後の最後に雨が降り出し、かなり焦りました。(極めて一時的な雨で明日は晴れとの予想です)

雨の為に屋外から人が撤収したので、こちらも潮時だと思い宿に引き上げました。

宿でのんびりと過ごしつつ、このブログを書いています。

明日は念願のスターオーシャン3合わせという事で早くに休息する事にします。

コスプレイヤーの皆様、撮らせて頂き本当に有難うございました。

追記:コスプレフェスタに関して公式サイトからQRコードで行けるモバイルサイトが昨年のままだという事実が昨日になって判明し、正直いただけないなと思いました

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週末の予定を検討中。

2008年05月15日 23時35分15秒 | 日記

今週末の予定をどうしようか悩んでいます。

とはいっても、18日日曜日は確定していて

「としまえんコスプレイベントでのスターオーシャンTill the End of Time合わせ」

の主催として東京に行く予定です。

問題は17日の土曜日だったりします。5月にはいるまで予定表では仕事となっていたのですが連休との兼ね合いなどもあり、休みになったのです。

日曜日に東京への直行直帰を考えていたのが事情が変わったわけですが、変わったら変わったでどうしたものかと考えてしまいました。

当初17日に関西国際空港でイベントがあることからそちらに行こうかとも思いましたが、予算と体力的にやばすぎるので却下。

折角なので東京への前日入りを企画したものの、土曜日をどう過ごすかが頭の痛いところだったりします。

土曜日ではあるもののコスプレイベントがいくつかあるのでそちらへの参加も検討しましたが、折角東京までいくのに「コスプレイベントのみ」ではあまりにもつまらなく、博物館などをまわれればとも思いつつイベント参加も悩んでいるといった始末で早々に決めてしまいたいところだったりします。

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二次創作マクロスF『FRONTIER ACES(フロンティア エイセス)』vol.5

2008年05月14日 01時46分00秒 | 二次創作小説

僅かな振動と後部座席のパイロットの吐息の音だけが聞こえる。もうすぐ戦いが始まろうというのに驚くほど静かな世界。

ふいにバイザーを上げ、深く息を吸い込む。

そして…。

「あたしの歌を聴けぇえええ!!」

そのかけ声とともに新統合軍の通信に突如

「射手座☆午後九時 don't be late」

の音楽が割り込み、新統合軍C.I.Cに混乱が起きた。

はぐれゼントラーディとの接触を目前にした状況下で突然の事態に当直士官は驚きと怒りを隠せなかった。

「一体何事だ!!」

「かなり広範囲の周波数帯に向けてこの音楽が流れています。どうやらこれ、シェリル・ノームさんの歌のようですが…」

当直士官の問いにオペレーターが答える

「それは言われんでも判る。一体この通信の出所は?」

「それが、S.M.Sの艦からのようです。主にゼントラーディ軍で使用される周波数帯に向けられています」

「S.M.S?一体連中何を…!?」

新統合軍もS.M.Sの航空隊がはぐれゼントラーディの艦のすぐ近くにいることは確認できていたがこのような行動に出るとは想像もしていなかった。

ゼントラーディ軍に対して「歌」が戦意喪失など戦闘を優位に進めるために一定の効果があることは知られていた。

しかし目と鼻の距離まで接近されて尚かつ臨戦態勢をとっている敵軍に対して「歌」を用いることは効果が出るまで待つのは危険すぎると考えられていた。

にもかかわらず民間防衛組織の艦から突然「歌」が流れ出した事は当直士官にとっては不可思議でしかたがなかったのだ。

「作戦に支障が無い限りこの通信は無視しろ、前衛部隊が敵と接触するまであと何分だ?」

「あと、5分です」

そのころオズマとクラン達ピクシー小隊はミハエル、ルカ両名のVF-25と接触を果たし、突入のタイミングを伺っていた。少し離れたところではカナリアの乗るVB-6が同じように突入のチャンスを伺っていた。

通信機からは広周波数帯でシェリルの歌声が流れている。

シェリルが提案した作戦はこうだ。自分が歌を歌うことで文化や歌に免疫のないゼントラーディ人にショックを与え、少しでも攻撃の手をゆるめさせる。その隙にオズマとカナリア、それにクラン達がアルト機の撤収に障害となりうる敵機を一掃。

ミハエルとルカの機体が援護する形でアルト機が撤退、後は新統合軍の無人機&バルキリーに任せてその場から逃げ出すという作戦だった。

「隊長、敵の様子が変です。どうやらシェリルさんの歌、効いているみたいです」

ルカから通信が入る。

「まったくあのお嬢さんには驚かされるな」

「我々ゼントラーディ人より肝が据わっているのかもしれんな」

当初シェリルの提案に否定的だったオズマとクランだったが、このような状況下できちんと歌い続けているシェリルと実際に効果が出だしていることに驚きを隠せなかった。

「よし、そろそろ全機突入するぞ。ミシェル、アルトへの通信頼んだぞ」

「了解です、隊長」

<…まったくなんて奴だ>

シェリルの圧倒的な歌声に包まれてアルトはそう思わずにはいられなかった。前座ではシェリルが夢中で「射手座☆午後九時 don't be late」を歌っている。

レーダーで敵の動きを追ってみると先ほどとは明らかに挙動がおかしい。どうやら歌の効果が出ているようだ。

こんな状況下で歌うことの出来るシェリルにアルトは畏敬の念を抱いていた。そこへミハエルから通信が入る。歌で音声が聞き取りにくいことを考慮して手信号で自分たちがまもなく突入することを伝えてきた。

アルトも手信号でその旨を了解したことを返信し、今度はモニター越しにシェリルに手信号(といってもごく簡単なものを)送った。

モニターにシェリルがうなずくのが見える。打ち合わせではミハエル機とルカ機が直下に到着次第離脱する手筈となっている。それに備えアルトは操縦桿を握りしめた。

「よし、全機突入!!」

オズマの合図と共にS.M.Sが突入を開始する。オズマ機がはぐれゼントラーディの戦闘ポッドに接近するが相手は一向に発砲する気配がない。戦闘ポッドのすぐ脇をオズマ機はそのっま、すり抜けてしまった。

「…これは。クラン、カナリア、敵ポッドは無視してこのままノプティ・バガニスに突っ込むぞ」

「おい、こいつらは放っておくのか?」

カナリアが尋ねる。

「こいつら完全に戦闘意欲を失っている。注意は必要だがこのまま敵母艦にちょっと脅しをかけてやる」

「脅し?」

「そうだ、軍人らしいやり方がないが上手くいけば必要以上に血を流さなくて済むかもしれん。ミシェル、ルカ、おまえ達はこのままアルトのところにむかえ」

「「了解!」」

ミハエルとルカのVF-25は敵部隊をやり過ごしアルトともとへと急ぐ。そしてオズマとクラン達は全く抵抗を受けないまま、ノプティ・バガニスの表面に取り付くことに成功した。遅れてカナリアのVB-6が到着するがあまりの重さ(100トン以上)に敵艦の装甲を踏み抜いてしまった。

「これからどうするのだ?この数の機体で一斉砲撃を仕掛けてもある程度ダメージを与えたところで撃沈など無理だぞ?」

カナリアが再び問いただす。

「沈める気はない。敵さんお嬢さんの歌に相当なショックを受けているらしい。ど派手に攻撃してやれば降伏を考え直すかもしれん」

「上手くいくとはかぎらんぞ」

「それでもやってみるさ」

先の治安部隊との戦闘でこのノプティ・バガニスが投降の呼びかけを無視して逃走したことをオズマは聞いていた。上手くいけば恐れをなして降伏するのではと考えたのだ。

「よし、一斉攻撃開始!!」

オズマ機のミサイルポッド、ピクシー隊のクァドラン・レアの砲門、VB-6のレールキャノンが一斉に火を噴く。

それと時を同じくしてミハエル達がアルトと合流。アルトは機体を発進させることを手信号でシェリルに伝える。体を踏ん張るシェリル。その間もシェリルはずっと歌い続けていた。

アルトが機体を操作し、ノプティ・バガニスから離脱する。ミハエル達を伴って敵艦を離れるのと敵艦上層部で大規模な爆発が起きたのはほぼ同時だった。

ノプティ・バガニスの構造は同型艦が新統合軍に在籍していたことから詳しく判っていた。艦上層部のエネルギータンクとその周辺を狙って砲撃を喰らわせたことで周囲が連鎖反応的に吹き飛んだのだ。

とはいえ巨艦であるノプティ・バガニスにとっては然したるダメージにはなり得ない爆発ではあった。爆発に紛れる形でオズマ達も撤収する。

そしてようやくシェリルが歌い終わった。

「お疲れ、シェリル」

「ありがとう、アルト。これって上手くいったと考えてよいのかしら」

「ひとまずは」

「どうやらアルトもお嬢さんも無事のようだな」

オズマから通信が入る。全員が無事帰還できて内心胸をなで下ろしていた。

「心配かけました、隊長」

「気にするな。まぁあとは向こうさんの出方次第か…」

「ちょっと、皆さん聞いて下さい!」

「どうしたんだ、ルカ?」

同じ頃新統合軍C.I.Cは予想外の展開に戸惑っていた。

「降伏?」

「はい、S.M.Sの機体が当該宙域から離脱した直後に」

「ゴースト隊とバルキリー隊を直ちに引き上げさせろ!」

「了解!」

後僅かで新統合軍部隊とはぐれゼントラーディの部隊が接触するというところでゼントラーディ側から降伏する旨の通信が届いたのだ。すんでのところで全面衝突が回避され、当直士官は安堵する一方でまたしても民間人にお株を奪われたことを苦々しく感じていた。

はぐれゼントラーディ達はシェリルの圧倒的な歌声に相当なカルチャーショックを受け、早い段階で戦意を完全に失っていた。

加えてオズマ達の攻撃による爆発の衝撃と敵の本隊(無人戦闘機ゴーストの大編隊)が接近中であることを察知してこれ以上の抵抗が無理だと思うにいたり、あっさり降伏したのだった。

S.M.Sにアルト達が帰還する。一番最初に格納庫に戻ったのはアルトの機体だった。

「どう、私のコンサートを特等席で聴けた感想は?」

「それが、操縦に夢中だったからあまり…」

「何ですって!?」

「あ、いや本当良かったよシェリルの歌」

「こんなサービス、滅多にしないんだから」

機体が駐機位置につき昇降用のタラップが設置される。シェリルはそそくさと機体から降りていった。

<…何を急いでいるんだ?>

そう思いつつ機を降りたアルトだったが機体からさして離れていない場所にシェリルが立っているのに気づき近寄った。

「シェリル、どうしたんだ。そんなところに…」

そこまで声を掛けてアルトはシェリルの異変に気づいた。うつむき加減だったが明らかに顔から血の気が引き、体が小刻みに震えている。

「おい、どうしたんだ、顔色悪いぞ」

「な、なんでもないのよ。ただちょっと…あなたにこんな姿、見られたくなくて…」

そこまで何とか言えたシェリルだったが自分の体のふるえを止めようと体をぎゅっと縮めるようにしてそのまま何も喋れなくなってしまった。

それを見たアルトは気づいた。彼女が今の今までずっと恐怖を誤魔化してあれだけ力強く歌っていたことを。そして無事戻ってこれたことでかえってこれまで押さえ込んでいた恐怖に今にも潰されそうな事に。

アルトは何も言わずそっと近づくとシェリルをぎゅっと抱きしめた。

「…!!」

「無理すんな。大丈夫、俺がついているから。シェリル、素敵な歌を聴かせてくれてありがとう」

「アルトぉぉ」

アルトの力強い腕に抱きしめられ、彼の優しい言葉を聞いて今まで張りつめていたものがほどけたのかシェリルは彼の胸の中でわんわん泣き始めた。おそらく今までずっと泣きたくても泣けなかった分も含めて。

「やるなぁ、姫も」

「ホントですよねぇ」

後から帰還したミハエルとルカが二人の姿を見つけ感慨にふける。

ところが、少し離れた場所からアルト達の様子を写真に撮っている人間がいた。デイリー・フロンティアのジュネットである。

単なるアイドルの同行取材と思っていたら銀河の歌姫と民間軍事企業の若者との睦まじい姿という大スクープに出くわしたのだ。記者魂が動かずにはいられなかった。

必死で写真を撮る内にいきなり人の姿が現れ、アルト達が隠れて見えなくなった。

「ちょっと、困りますよ。せっかくのスクープなのに…!?」

ファインダーから視線を外してジュネットは驚いた。

グラス中尉、オズマ、グレイスの3人が目の前にたっていた。3人とも微笑んではいるが目が笑っていなかった。

「困りますね、あの機体(VF-25)は最新鋭機で軍事機密に属します。勝手に撮影すると軍事機密漏洩の罪であなたを拘束しないといけません」

とグラス中尉。

「俺達は一応民間企業だが、民間企業でも『企業秘密』ってものがあるんだ。困るんだよなぁ、勝手に撮影されては」

とオズマ。

「あの、シェリルのプライベートを暴きたいってお気持ちは判らないでもないですが、忠告しておきますけどたとえ記者さんでも下手なものを発表したら社会的・生物学的に抹殺されますよ」

とグレイス。

「ちょっと待ってくださいよ、これは正当な報道の自由であって、フロンティア市民が知る権利の手助けを…」

「人のプライベートを好き勝手暴くのが『報道の自由』とやらなのか?」

自分の前にいる3人とは別の声にジュネットは驚き後ろを振り返った。クラン・クランが彼を見下ろしていたが、オズマ達とは違い、クランは本気で怒った顔をしていた。その表情に凍り付くジュネット。

「ともかく、あなたが撮影したものは新統合軍で一旦検閲します。クラン大尉、彼を別の場所へ連れて行ってください」

「了解した」

グラス中尉がジュネットからカメラを取り上げ、クランがジュネットをつまみ上げた。

「ちょ、ちょっとこれはないですよ!!」

ジュネットの声が格納庫内にむなしく響いた。

「若いっていいわね」

「まぁな」

グラス中尉がオズマに話しかける。

「私たちもああいう時期あったわよね」

「…!まぁアルト達は俺達と違って上手くやれるさ」

グラス中尉のツッコミに思わず赤面するオズマ。ごまかそうとグレイスに話をふった。

「マネージャーさん、あんたはいいのかい?」

「なにがです?」

「あの二人の関係さ」

「私とシェリルは仕事上のパートナーです。プライベートにズケズケと踏み込んだりはしません。それにシェリルが幸せになってくれるなら私もそれが一番嬉しいですし」

アルトとシェリルが本人達の意識は別として親密な関係にあるのはS.M.S、シェリルの関係者双方の公然の秘密となっていた。

オズマ達も二人の関係を影ながら応援していた。

「これでまた最初から撮影し直しですね」

モニタールームに残っていたグッドスピード大尉は頭を抱えていた。せっかくの最新鋭機を使ったデモ飛行撮影がはぐれゼントラーディ出現という事態にすべて吹っ飛んでしまったと思ったからだ。

無人追跡カメラも戦闘に巻き込まれて撮影どころではなかった筈で、また撮影プランの練り直しをしないといけないとグッドスピード大尉は陰鬱な気持ちだった。

「あの、大尉」

グッドスピード大尉の部下が声をかけた。

「どうかしましたか?」

「これを見てください」

「これは…!!」

後日、当初の計画とは違う形で新統合軍プロモーションビデモ

『FRONTIER ACES』

は完成した。全滅したと思われていた無人追尾カメラが全て無事で期待以上の映像が撮影できていたのである。

中途S.M.Sの部隊が映像に加わる構成になっていたことに軍の一部から不満は出たものの、グラス中尉やグッドスピード大尉の尽力もあり

『軍・民間共同の元でフロンティア市民の平和に寄与している』

と新たなメッセージも加えられマクロス・フロンティアだけでなく、ネットを通じて銀河系各地の移民船団、移民惑星にも広く配信されシェリルの人気もあって新統合軍のキャンペーンに貢献することとなる。

アルト達はビデオ内で一切顔も名前も出ることは無かったが、大役を果たせた事を誇りに思っていた。そしてアルトもシェリルも互いに一つの仕事を一緒にやり遂げた事を心から嬉しく感じていた。

おわり

あとがき:長かった個人的に初のマクロスF二次創作小説ですが、ようやく終わることが出来ました。

  • アルト×シェリル推奨
  • シェリルに歌わせながらバルキリーに乗せるorバルキリーに乗せて活躍させる
  • VB-6を活躍させる

を目指して話を書き始めましたが、途中で内容を大幅に練り直す(当初グッドスピード大尉に相当するキャラが別におり、その人物がシェリルのストーカーで「かわいさ余って憎さ百倍」でプロモーションビデを撮影に託けてシェリルの命を狙うという話を考えていたのですがやめた経緯があります)ことになったりと完成までにだいぶ時間がかかりました。

基本的にアルト×シェリル推奨なので、そこを目指せればと思ったのですが上手くやれたか読んで頂いた方にゆだねたいと思います。

本編がかなりハードな展開になっている状態ですが、こちらとしては基本ほのぼの系でマクロスFの二次創作を書けたらなと思う次第です。

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