2012年8月11日のコミックマーケット82、2日目。
この日はコミケとは別に大きなイベントが控えていました。
ガンダム台場に立つ!!
この日はコミケに関しては目当てが少なかったため、東京テレポートに到着後に4月にオープンしたダイバーシティ東京に向かいました。
5月にも見学にきたのですが、ここにある
実寸大RX-78-2ガンダム
を観るためです。
5月の際は雨の中での見学だったためじっくり観れませんでしたが、今回はじっくり観ることが出来ました。流石はガンダムというか1/1ガンダム、大変素晴らしかったです。
雨が降らない
実はコミケ開催直前の週間予報で
「土曜日と日曜日は雨」
という予報が出ていました。
ところが実際には雨が降るどころかカンカン照りとなり待機列で悲鳴を上げる事に。
当日朝の空模様
(一部赤っぽく変色しているのはiPhone4のケースが原因です)
この時は
「こりゃ傘を持ってきたのは無駄だったかな?」
と思ったのですが、翌日それが覆ることになるとは思いもしませんでした。
スパイラル~推理の絆~プチオンリー
今回巡ったジャンルの中に今のコミケでは(というより同人誌界の中で)弱小ジャンルになってしまったあるコミックがありました。
スパイラル~推理の絆~
スクエアエニックスの月刊少年ガンガンに連載されていた漫画で個人的には凄く好きなのですが、今ではこのジャンルで活動されている方がほとんどいないという寂しい状態のジャンルだったりします。
今回奇跡的に数サークル参加されていたのですが、そこである情報を知りました。
10月に開催予定のコミックシティスパーク内でこのスパイラルのプチオンリー
螺旋カーニバルhttp://spiralcarnival.web.fc2.com/
があるというのです。これは結構嬉しいサプライズでした。
新東西交通路
実は前回のコミケから東西両地区の移動に際して新たな通路が設定されていました。入場フリー後に東館のトラックヤードと西館のトラックヤードから外の道路に出る形で通路が出来たのです。
お陰で以前のような混雑を避けれるようになり東西の移動がだいぶ楽になりました。
マウリッツハイス美術館展
この日のコミケはだいぶまったりしておりました。買い物も早々に終わり、コスプレ広場で偶然旧知のコスプレイヤーさんに再会するなどサプライズもあったのですが、基本的にはかなりまったりしてました。
併設のコスプレイベントにも参加せず、そそくさとビッグサイトを後にしたのですがそれには大きな理由がありました。
東京都美術館で開催中の
マウリッツハイス美術館展 http://www.asahi.com/mauritshuis2012/
に行くためです。オランダのハーグにある美術館でヨハネス・フェルメールの
『真珠の耳飾りの少女』
など数々の名作を収めた美術館です。
その真珠の耳飾りの少女を含めたマウリッツハイス美術館の名品の数々が公開されるということで非常に楽しみにしておりました。
ただ怖いことにこの特別展のことを全く知らず、コミケ直前にTwitterで情報がまわってきてようやく知ることが出来たという出来事があったりしました。
国際展示場駅から新木場経由で上野に向かい、駅で当日券を購入して東京都美術館へ。
東京都美術館内のマウリッツハイス美術館展の案内看板
夕方にも関わらず10分~20分程度の待ち時間が生じるという流石といえば流石の状態でした。
今回のマウリッツハイス美術館展、真珠の耳飾りの少女だけでなく、フランドル絵画の名作の数々を拝見出来るということで非常に価値のあるものでした。
ルーベンスやレンブラントなど数々の絵画を観た後、いよいよヨハネス・フェルメールの
真珠の耳飾りの少女
を観る番がきたのですが、間近で観るためには20分近く列んで待つことに。しかしコミケ等で待つことに慣れている身としては苦ではありませんでした。
この時、音声ガイドである音楽を聴く機会を得ました。フランドル絵画全盛期のころに活躍した音楽家のヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクの
「イオニア旋法によるエコーファンタジーSwWV 253」
という曲でチェンバロによる演奏がなんとも神秘的な非常に良い曲でした。後日検索したところiTunesストアで購入可能ということで早速購入することにしました。
いくばくか待った後、いよいよ「真珠の耳飾りの少女」と間近で対面することに。正直言葉に出来ないレベルで感動しました。あの不思議な微笑みは本当に人を魅了するのだと実際に観て改めて思った次第でした。
そのほかにも素晴らしい作品があったのですがその中で興味を惹かれた一枚がありました。
カレル・ファブリティウス作の
「ごしきひわ」
「ごしきひわ」の参考画像(ポストカード)
という作品です。
ファブリティウスはフェルメールと同じくデルフトで活躍した画家でしたが、1654年に32歳の若さでデルフトの街の4分の1が壊滅した弾薬の爆発事故で亡くなり、作品の多くもその際に失わたとの事でした。
その彼の遺作の一つである静物画の「ごしきひわ」に非常に惹かれたのでした。お陰でお土産としてごしきひわのクリアファイルとポストカードを買い込むことになりました。
(午後6時30分まで延長の)閉館時間ギリギリまで名画の数々を楽しみ、そのまま宿に直行。
福島県の桃
宿に帰る前、飲み物を調達しようとイトーヨーカドーに立ち寄りました。そこで偶然
「福島県の桃」
に出くわしました。以前から食べたいと思っていたのですが、昨年の震災と原発事故の影響でなかなか流通しておらず、通販でもしようかと思っていた矢先だったので非常に嬉しかったです。
福島県の桃。
が、そこでの価格をみて暗澹たる気持ちに。というのも同じ店で山梨県産の桃も売られていたのですが
○山梨県産の桃=2個で600円
○福島県産の桃=2個で350円
と福島県の桃の方が安く売られており、「そうでもしないと売れないのか?」とやるせない気持ちでした。
冷やさないと旨くないのでホテルの冷蔵庫に放り込んで一晩放置することに。一旦外で夕食を済ませた後、部屋であれこれ飲み食いして過ごしました。
そしてコミケでの戦利品と名作の余韻に浸りつつ眠りについた次第でした。
この日はコミケ以外も本当に充実した一日となりました。