とにかくこの笹原区間がかなり長い。
左手に男体山が見えます。
白樺金剛。
延々と続いたほぼ直線の笹原を突き当たり、右に進みます。ここから尾根道となります。
ここまで斜度は大したことないので楽ではあるのですが、距離が長いのでナチュラルに疲れます。
ようやくコースに変化が出てきて、岩稜地帯が出て来ました。
八風。
ここから風が抜けて寒くなって来ました。
この辺から登っては急斜面をトラバースの繰り返しでした。
崩落地みたいな崖のトラバースなんで、とにかくガレててザレてて危なかったですねー。
黒岩。
笹原の急登を登り、また樹林帯に入って行きます。
『苦しけり されど 登れたし』
ホントにこんな感じの山。
この言葉に大きく頷き、そして励まされました。
女峰山と唐沢小屋が見えた。
道中女峰山の頭はずっと見えなかったんじゃないかな。ようやくのラスボス登場です。
ガレ場の斜面をトラバース。
唐沢小屋。
ここで、別のコースから来たおじさん3人グループ
と遭遇しました。この日初めての人ですよ。ここまで4時間近く誰とも会っていませんでしたから。
どこからですか?と聞かれたので日光東照宮からと答えたら、流石にビックリしてましたね。
おじさん達は高徳牧場に車停めて、志津乗越まで自転車で、そこから登って来たそうです。
志津乗越に車が入れなくなったから、このパターン増えそうですね。
唐沢小屋から山頂までが今回の登山の核心部です。
ここまで8.5kmくらい登り続け、疲れが出てるところに来ての急登です。
完全なるガレ場の斜面をよじ登って行きます。
石は全て動くし、土は崩れるしでかなり歩き辛いです。
それでもスリルがあって、ここが一番面白かったというのはあります。
登って来た方を振り返ると、おじさん達もガレ場登りに入ったのが見えました。
また樹林帯に突入。
明大ワンゲル部の子がここで倒れたらしい。
石碑があります。
経緯は分かりませんがご冥福をお祈りします。
そして、1215ついに登頂しました。
国道を0745に出てから4時間半休みなしで、コツコツと登り続けました。
結構なコースでしたので、率直にものすごく感動しましたね。心から嬉しいと思えました。なかなかこんな経験は出来ないものです。
これが登山の醍醐味かと。
男体山までの縦走路。このアップダウンは眼前にするとものすごいですね。
日光東照宮→女峰山→小真名子山→大真名子山→男体山と日光連山を日帰り縦走してる人のblogも見たことありますが、これは超人の域ですよ。
俺は行けても大真名子山までかな。最後の男体山の700超の登り上げは無理じゃないかな。
奥には雪を被りつつある日光白根山が見えます。
こっちは霜降高原方面。
登って来た日光方面。
この日のザックはコロンビア パッサデス25。
帰りの私服や靴も入ってるので、超パンパンです。
デカいザックも1つ欲しいな。
北斜面は残雪ありでした。
女峰山、感動したぞ!!ありがとう。
1225下山開始です。
行きに見逃してた箱石金剛。
実はラスト2.5kmくらいのとこで、しゃがんで靴ヒモを結んで居たら、半径20m(推定)以内の藪から『グォ〜(ヨダレダラダラの雰囲気)』『ゴォル〜』と猛獣らしき唸り声が聞こえてくるじゃあーりませんか((((;゚Д゚)))))))
100%の確率でツキノワグマです。
こちらを威嚇してるようです。
俺は立ち上がると同時にそこからの1.2kmくらいを、日本記録を上回るくらいの速さでダッシュで逃げました(>_<)!
しかしこんなに疲れてても、まさに火事場のクソ力で、こんなにも速く走れるんですね(笑)
青空まで見えて来ました。
1455行者堂が見えて来ました。
行者堂の裏手から早走りでガサガサと現れたら、参拝してた人が俺をクマと間違えて、声出して驚いてました。
驚かすつもりは全くなかったですm(_ _)m
登山の発想がない人は、この裏手が登山口になってるなんて絶対分からないですからね。
1305下山完了です。
観光客たくさーん(^_^;)
外国人マジたくさーん(^^;)
俺1人だけ汗だくでザックパンパンの汚い格好でした。
総評です。
バカ尾根こと黒岩尾根(日光東照宮)から女峰山登山でした。
登り4時間半、休憩10分、下り2時間40分の計7時間20分の登山でした。
一言で疲れましたね。
登りの斜度は緩やかなところ7割、急登3割みたいな按分ですが、距離が長いことに単純に疲れます。
普段のトレーニングがここまでのものを想定して行われていないですからね。
ただし登頂時の達成感と歓びは、過去最高のものとなったことは間違いありません。
コース的には中盤から後半にかけて、何度か崩落しているようなガレ場の斜面をトラバースしますが、そこは少し注意が必要だと思いました。
後は頂上直下のガレ場はトラバースではなく直登ですから、慎重に登り下りすべきです。
なんせ人が踏まないコースですので、百名山みたいなコースよりはいろんな意味でかなり心細いではありました。
頂上からの日光連山のヴューは格別です。女峰山が真ん中みたいな位置だからね。
自分に課したチャレンジを無事に達成出来て良かったです。
誰かが一緒に行ってくれとお願いでもされない限り、もう二度と行きませんが(笑)