Harvest*

日々の中で感じたことや思ったことの記録

唐松神社へ

2013-05-02 22:51:03 | 神社仏閣

今日の休みもどこか神社へ出かけよう!と思って、なんだか惹かれた唐松神社へ行ってきました。

唐松神社を訪れた人のブログを見ているときに、天日宮の社殿の後ろにある丸い石の写真が載せてあって、その画像を見ていたら急におでこの真ん中が反応したのでその石が気になりました。

この石なんだろう?と思い、行って触ってきたいなと思ったのが今回行こうと思った具体的なきっかけでした。

天気があまりよくないので、別の日でもいいような気もしましたが、なんだか今日行きたい気分だったので素直に今日おでかけ。

協和へ入ったあたりで大降りになったりやんだりの空模様。

のぼりが目印になっていてわかりやすかったので迷うこともなく到着。



二の鳥居をくぐったあたりから清々しくなってきました。

天気が悪くても、なんだか深呼吸したくなるおいしい空気~。





なんだか異世界に来たみたい。

大きなスギがたくさんあって空気が澄んでいました。

ここのスギ並木は推定樹齢300年くらいだと看板に書いていました。

立派なスギたち。すごいなぁと思って触ってきました。

小雨が降っていても、スギの大木たちのおかげで

ここらへんは傘をささなくても充分歩けます。

天然の傘に感動。



スギ並木をまっすぐ進んで行くと、左側に唐松山天日宮が。

先に天日宮へ行ってみました。



なんだかすごく気持ちが良い~。

和むし落ち着くし、なんかわかりませんがすごくいい気持ち。

正直言うと、誰もこなくて時間が許されるならずっとここでボケーっとしてきたかったです。

それくらい天日宮は心地よくてほわほわしました。





水に囲まれていて和みます。

ここの水を眺めているだけで落ちつく感じです。

 


近くから、天日宮の社殿。


気になっていた石とご対面。

真ん中の石が玉鉾石というらしいです。


天日宮内がとても気持ちよくてうろうろしていたら二組のカップルとご夫婦を見かけました。

最初にみた男女ふたりは、社殿の周りをぐるぐるして二人で石に触っていました。

二組目はご夫婦で、小さな赤ちゃんを連れてきていました。

小雨が降っている中、お母さんが赤ちゃんを大事そうに抱え、お父さんは奥さんと赤ちゃんに雨がかからないように手をかざしてかばいながら歩いていました。

小さな赤ちゃんを守るような夫婦の光景を思いがけず見かけて、じーんとした気持ちになりました。

ここで見かけた人達は愛する人と一緒にきていて誰かを思い遣っている…

だからこの場所は気持ちがいいのかなぁ…?

なんてそんなことを思ったのでした。

とても優しい気持ちになれるところでした。





天日宮をあとにし、唐松神社の本殿の方へ。

 



ここから急に雨脚が強くなってきました



ご祈祷中のようだったので遠いショットのみで。

折角来たしと思い、そっとお参りしてきました。

雨が急に本降りになったので本殿横の大きなスギの下で雨が小雨になるまで雨宿りした後、帰ろうと来た道を戻ろうとすると、割烹着を来たおばさんに呼び止められて「おでんを食べていかない?」と言われました。

今日ってなにかあるんですか?と聞くと、今日は宵宮だと言います。

ヨミヤというものを知らないので心の中で(ヨミヤ…ってなんだろう…)と疑問に思いながらも、おでんの魅力にフラフラとついて行きおでんをごちそうになりました。

家に帰ってから宵宮の意味を調べてやっとわかりました!

おでんは味がしっかりしていてとてもおいしく、雨が降って寒い日だったのですがおでんのおかげで体も心もホクホクしました。

おでんをテーブルで食べながら周りの様子を見ると、準備をしているおじさんたちも、おでんを作っているおばさんたちもちらっとみかけた宮司さんもみんなニコニコしていて。

そんなお祭りっぽい雰囲気とニコニコした人の姿を見かけた時、ほっとした気持ちになって

(なんだか今日ここにこれてよかったなぁ…)

と思ったのでした。

わたしは今まで神社仏閣にあまり興味がなかったのですが、こうやって地元の人たちが神社に集まって何かしている様子を見ていたら、神社っていいものだなぁ…とほんのりあたたかい気持ちになれました。

地元の人じゃないけど、その輪の中に自分も少しだけ参加させてもらえたような…そんな気がして心が温まりました。

おでんの他にも帰る時にお神酒の瓶も袋に入れていただいて、なんだかいたれりつくせりで、何もしらないで来たけども今日きてよかった~!と人のあたたかさにじーんとしたのでした。

帰る時、ここを去るのがとても名残惜しくて、参道をゆっくり戻りながらもついつい何度も振り返ってしまいました。

スギ並木を抜けたあたりから人や車の気配を感じる日常の空気感になり、一歩一歩戻る度に雑多な感じが濃くなってきてもうすでに神社が恋しくなっていました。

その空気感の違いを初めて体験してみて、神社の中はよい気で溢れていて、いい意味での異世界なんだなぁ…としみじみ思ったのでした。

そんなことを思いながら一の鳥居をくぐり、もといた空間へ戻って行きました。

でも来る前よりも心は軽く、すごく安らいでいました。

天気は雨だったけれど、神社と人の温かさを感じたとてもいい日でした。

地元の皆さんと唐松神社に感謝。