空のkiroku 雑記帳@goo

by 日蝕貧乏知恵者猫
この前、空を見上げたのはいつですか?☆彡
すぐ目の前にも美しさと不思議が溢れています!

化学物質過敏症

2005-01-26 08:12:00 | 雑記帳/TV番組情報
2005年1月30日(日) 23:00~23:30
テレビ朝日系列
素敵な宇宙船地球号
『Dear地球様 16歳からの手紙 ~化学物質過敏症の少女~』

http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050130/index.html

 化学物質、それは20世紀後半に人間が便利さを求めて作り出したものです。
 そして21世紀の今日、地球上には10万種を越える化学物質があると言われています。
 今、この物質のせいで新たな環境病に悩まされている人が増加しているのです。その病気とは「化学物質過敏症」というものです。
 一度かかったらバスや電車に乗れず、ホテルやオフィスビルにも入れなくなり、極く当たり前の社会生活ができなくなってしまいます。
 現在のところ決定的な治療法も特効薬も見当たらないのが現状です。
(番組サイトより)


 罹ってからでは遅いのです。
 昨日まで使えていた日用品が、突然あなたに牙を剥くのです。
 タバコ、排気ガスなどはもちろん、家を出なくても今の季節ならば石油ヒーターやストーブだって使えなくなるでしょう。
 気にすることなく使っていた石鹸やシャンプー、化粧品で具合が悪くなるかも知れませんし、大好きだった食べ物も体が受け付けなくなるかも…。
 学校に通ったり、仕事を続けることすら難しくなるかも知れません。

 化学物質過敏症は、まだ厚生省は『疾病』とは認めていません。
 その名称も患者側に問題があるかのような印象を与えていますし、アレルギーと混同されていることも多いようです。
 それで『化学傷害』と呼んでいる人たちもいます。
http://homepage3.nifty.com/ci/

 表面上は似通って見えるかも知れませんが、身体の中で起こっているシステムは、アレルギーとは違って『有害物質による中毒状態』なのだそうです。
 つまり、アレルギーは本来身体にとって毒ではないものに反応して症状が出るものと言い換えられるとすれば、化学物質過敏症(化学傷害)は、本来身体にとって有害な物(毒)に対して症状が出るものです。
 ですから、患者側に問題がある訳ではなく、生体反応としては正常と言えます。
 しかし、大多数の人が何も感じないようなごく微量な物質にも反応してしまうので、社会生活を送ることが困難になります。
 患者は『カナリヤ』か『麻薬犬』のような感覚に陥ることでしょう。

 あんねりあん様のところにも書いたように、化学物質過敏症は人間が作り出した人工の物質だけに症状が現れる訳ではありません。
 自然界に存在する天然の物でも人体にとって有害な物はある訳で、それによっても症状は引き起こされます。
 地下鉄サリン事件や化学兵器による被災で怖いのは、症状が一過性ではなく、化学物質過敏症を発症してしまえば、一生苦しみ続けなければならないということもあると思います。
 それは、単なる後遺症とは違うのです。
 一度発症してしまうと、次々に身体が受け付けない物質が増えていくのですから…。
 そして、もっと怖いのは、中枢神経…脳機能にも影響が出る可能性が大きいということでしょう。
 多くの化学物質過敏症患者は、症状によって脳血流量が減ると聞いたことがあります。

 症状の悪化を防いだり軽減するには、清浄な環境、症状が悪化する物質を避けて生活する(これがかなり難しい!)、ビタミンCの摂取(←V.C.ですが、左の字は読みにくいですね。これもサプリメントだと受け付けない人もいるので、食物から天然のものを摂ることが望ましい)、解毒としてサウナや適度な運動による発汗が良いのだそうです。
 しかし、根本的な治療法はまだありません。

 便利さを求めて、長期的に見て地球環境・生態系にどのような影響を及ぼすのかを考えずに、新たな物質を世に送り出し続けたことへのしっぺ返しのように思えてなりませんが…これは開発したり研究されている側から見たら、きっと違うのでしょうね。

 花粉症と同じく、日本でも少なくとも10人に1人は潜伏患者がいるというこの病。
 マスコミもスポンサーの手前、歯切れが悪いことが多いのですよね。
 『素敵な宇宙船地球号』ではどのように取り上げあげられるのか、切り口も注目です。

追記
 2006年1月29日(日)
 続編『化学物質過敏症の少女2』~万海花とアリーの願い~をオンエア
 http://sky.ap.teacup.com/lummox/194.html
コメント
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