赤とんぼが群れ飛び、金木犀の香りが鼻腔の奥をくすぐる青空。
最高気温28℃。
日差しはまだ強烈で、直射日光を浴びているとジリジリして汗が…。
けれども、吹き抜ける風が心地よい一日。
10月1日から募集が始まる横浜市内の
公園墓地。
(画像に人は写っていませんが)平日にも関わらず、多くの見学者が訪れていました。
芝生型墓地、合葬式
樹木型、合葬式
慰霊碑型の形式があり、いずれも線香を手向けることは出来ませんが、芝生型墓地では銘々の墓地で、その他の形式の墓地では何ヶ所かに献花台が設えられています。(上の写真は芝生型墓地。なんだかアーリントンを想起…。)
小高く盛られたマウンドに植えられた木の傍らに眠る樹木葬とでも名付けたくなる形式は、マウンドの中に直接骨壷を埋蔵して納骨するのだそうです。
(樹木葬というのは散骨や遺骨を直接埋めることで、真に自然に回帰することを指すのが正式のような気もしますが、こういう形式もそう呼び表して差し支えないでしょうか。なお、自然葬に関しては色々な感情が渦巻いているようですが、平成10年に事実上認められたとしても良いのかしらん?しかし、さすがにここは住宅地ですし、横浜市の施設ですから散骨などは困難でしょうけれども…。)
戒名も墓碑銘も無し。
自らが存在していたことを記憶している人のみが、ここに居ることを知っている。
何にも縛られずに自由に。
大きな団地に隣接しているとは思えない空の広さ。
墓苑内からは電線が見えませんでしたし、樹木の間から顔を覗かせていた建物も、年月を経て植栽が繁ったら木々の向こうになってしまうでしょう。
緑や花に囲まれ、小鳥のさえずりに耳を傾けて…。
ここに眠る方も、そして訪れる縁の人々にも穏やかな時間を与えてくれる場所。
日常の散歩の折にでも、故人との心の交流をしに訪れられそう。
自動販売機やトイレがある休憩所、日差しを避けられる幾つかのガゼボもありましたが、墓苑内のベンチの設置数を増やして欲しいと思いました。
そして、欧米で見られるような寄付型の(亡くなった方の名前や寄せる言葉などを記したプレートを付けた)メモリアル・ベンチがあったら素敵なのに、とも。
それから、日本の墓所の多くは夏にお参りすると薮蚊の餌食になりがちですが、ここはその心配は少なそうでちょっと嬉しい。(日陰がなくて大変なのは同じですが。(^^ゞ)
けれども、常緑樹よりも広葉樹が多かったような気がするので、冬の雰囲気がどんな風になるのでしょう?
お散歩やランチ、ピクニックを緑の絨毯の上で…という方は、隣接した区画にそういう場所が作られるようです。土の下で眠っている方々の上に載るのは失礼ということか、マウンドの芝生内には入ることは出来ないとのこと。(芝生型墓地には入場可)
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=soranokiroku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4893614363&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=acccf5&bg1=ACCCF5&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" align="right"></iframe> 公園墓地と言うと、スウェーデンの世界遺産
スクーグシュルコゴーデン(ユネスコ:
Skogskyrkogarden)を思い浮かべます。
日本本土では山上他界説が主流でしょうか?
(海上他界説は、やはりニライカナイかな。)
近年の自然回帰的な流れ、核家族社会や出生率低下、都市の中での新たな施設を開発する場合の近隣住民の感情や諸問題などを考えると、これからこのような墓苑は増えることでしょうネ。
▽
葬送の自由をすすめる会
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『墓いらず』
(右の書籍
『お墓に入りたくない人 入れない人のために
-散骨・樹木葬・手元供養ほか『お墓』以外の全ガイド』著者の情報サイト。イエローページ、その他の書籍紹介など充実しています。)
iidak さんのblogより(追記)
▼
メモリアルグリーン見学 10月9日付け
同所の画像を数多く拝見することが出来ます。
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横浜ドリームランド跡地の今 10月14日付け
隣接する硬式野球場の様子などを拝見できます。
横浜球場よりも大きな施設だそうです!