今宵の一枚はChick CoreaとGary Burtonのライブ。録音は1979年10月。レーベルは言わずと知れたECM。ご存じクリスタルサイレンスのライブ盤である。驚くべきは音の良さ。とてもライブ録音とは思えない。いかにもECM Soundで、宝石箱をひっ返したような、キラキラとした硬質でクリアーな響き。ピアノとヴァイブラホン、鍵盤楽器の織りなす一大絵巻とぃつたら大袈裟かな。?冬の澄み切った空間に広がるが如く、どこまでも瑞々しい。とりわけChickのピアノが冴えわたる。興味深いのは、KeithのようにChickが演奏中に唸っていること。もちろん、前者のようにハッキリと大きく聞こえるほどではないのだが。二枚組の大作である。
オーディオ的にはまさにクリスタルな響き。非常に硬質でピアノとヴァイブラホンが溶け合う。センターやや右にピアノが定位し、ヴァイブラホンがピアノの前の場面が多い。引いて録るManfredにしてはややオンマイク気味かな。?個人的は1枚目、B1のCristal Silenceがやはり好き。この録音が一番素晴らしい。
A1 Señor Mouse
A2 Bud Powell
B1 Crystal Silence
B2 Tweak
C1 I'm Your Pal / Hullo, Bolinas
Soloist – Gary Burton
C2 Love Castle
Soloist – Chick Corea
D1 Falling Grace
D2 Mirror, Mirror
D3 Song To Gayle
D4 Endless Trouble, Endless Pleasure
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