今宵の一枚はMJOのLonely Woman、録音は1962年、レーベルはAtlantic。偶にはCDだ。アルバムタイトルになっているLonely Woman、A面冒頭の1曲だが実に印象的な出だしでメロディーがス~と頭に入ってくる。ご存じ、Ornette Colemanの作曲である。avant-gardeな響きと共にどこか物悲しい響きがするこの曲、実に印象的で脳裏に焼き付いている。ジャケットの女性の写真を見るたび、メロディーが聴こえ始める。以下Animal Dace、N.Y.19と続く一連の楽曲は、いずれも軽やかでいてハーモニー完璧のいつものMJQ節。個人的にはMiltが四人の中では一番好きだ。
MZ-1で聴くと、高域の伸びが印象的、620Bは同軸2WaySPにて上はたいして伸びていないにもかかわらず、少しボリュームを上げると耳にキーンとMiltのvibが響くから不思議。また音がフワッと広がり音離れの良さが際立ち、SPの周りに音が固まるのでなく、グッと前後左右に広がる。とりわけ奥行きの深さはちょっと例がないくらい。以前持っていたLaxmanのB-10IIも奥行きが出たが負けていないのではないか。同じモノーラルアンプでも片や、重量46Kg×2、500W+500Wの怪物アンプ、比較できること自体MZ-1の能力の高さが伺える。無帰還アンプ由だろうか。
驚くべきは量感。低域も締まっていながら豊かな音量を醸し出す。
聴き込むほどに魅せられるMZ-1、大したヤツである。
1.Lonely Woman
2.Animal dance
3.New York.19
4.Belkis
5.Why are you blue
6.Fugato
7.Lamb.leopard
8.Trieste
(personnel)
John Lewis(piano)
Milt Jackson(vib)
Percy Heath(b)
Connie Kay(drums)
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