今宵の一枚はOscar Peterson TrioのCanadiana Suite。録音は1964年9月、レーベルはlimelight records。久々の更新である。で、このところ続いているピアニストのアルバムだ。ご存じOscar Peterson、とにかく上手い人でリズムに乗った速弾きではこの人にかなう人はいないだろう。何時もノリノリの演奏を聴かせてくれのだが、このアルバムはちょっと趣きが違う。A面の1曲目に針を落とすと、やけにおとなしくどこか物悲しいピアノの響き。とはいえ2曲目からは彼らしい、溌剌としてプレイだ。このアルバム表題からして、いつもと違う。故郷カナダへのオマージュが組曲として構成され、広大な大地を表現している。曲目が地名である。残念ながらCanadaへは行ったことがないので、イメージがわかないが演奏もどこか大らか大陸的である。bassのray BrownとdrumsのEd Thigpenは随分と控えめで、おとなしい。
録音はまずまず優秀。左にドラム、センターにピアノ、右にベースと綺麗に別れている。ただピアノにフォーカスし過ぎの感あり。意図的かな。?
side A
1.Ballad to the East
2.Laurentide Waltz
3.Place St. Henri
4.Hogtown Blues
side B
1.Blues of the Prairies
2.Wheatland
3.March Past
4.Land of the Misty Giants
(personnel)
Oscar Peterson – piano
Ray Brown – double bass
Ed Thigpen – drums
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