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今宵の一枚は大好きな中本マリの「アフロディーテの祈り」、1979年の録音でレーベルはZen(ビクター)。中本マリ最盛期のアルバムで、しっとり謳いあげる歌唱が素晴らしい。Dianaとは対照的な、いかにも日本人なウエット歌声でグイグイと引き込まれるほどに、たいへん魅力的なサウンドある。響きの心地よさは出色。
特筆すべきは彼女のために、スティービー・ワンダーやジャニス・イアンが書下ろしの楽曲を提供したこと、さらにマルチ録音が当たり前になり「音造り」が前提となリ始めたこの時代(1970年代後半以降)にバックの演奏と、歌を同時録音する、という画期的な試みがなされたことだ。
大音量で再生するとマルチ録音の「粗」や「わざとらしさ」「つくりモノ感」が耳につき、心から音楽が楽しめないことがよくある。マルチモノーラル録音(現代の録音は数十チャンネルのモノーラル録音が基本で最終的にステレオ録音に落とし込む)でかつデジタル処理が前提の今日、1950年代や1960年代の録音が心地よく、またリアリティに溢れ生の音を想起しやすいのはある意味、当然のこと。
アナログは素晴らしいのだ。
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