たくさんの愛情をくれた人。

今月２日に義祖母が亡くなり、ばたばたと毎日が過ぎました。

最後の数年は、施設と病院にお世話になっていた義祖母だけど、
だんだんと記憶があいまいになり、モーリーのこともひい孫の子どもたちの
こともわからなくなり、ほとんどベッドで過ごしていました。

先月、何回目かの入院した時にはもう声も出ず、意識もはっきりしない
という状態でした。
胃に直接栄養を送る「胃ろう」にしてからは、ただ眠っていた義祖母。


今までたくさんのことを教えてくれた人

たくさんの愛情をくれた人

孫嫁のモーリーに腹の立つこともあっただろうに、それを
いつも許してくれた人


特別な存在がひとり、この世からいなくなりました。

でも、教えてもらったことは心の中から消えることはありません。


もう痛がったり、苦しがったり、悩んだりすることのない世界に
行ったんだね。

義祖母にはただ一言、「ありがとう」の言葉しか出てこない。


その時、モーリーは気付きました。

十数年前母が亡くなった時の自分は、息を引き取った母にただ
「お母さん」と呼び続け、悲しむことしか出来ませんでした。

あの時「ありがとう」と言っていたら・・・。
「ありがとう」と言えばよかったと。

あれから色々な経験をして、色々な影響を受けて、少しは
周りも見えるようになりました。

当たり前のことだけど、いつかは家族や友達とも別れが来ることにも
気付かされました。

あの頃の自分は甘えてばかりの子どもと同じだったんでしょう。
今なら母に言えます「ありがとう」と。


モーリーも義祖母みたいに、誰にも惜しみなく与えられる人になりたい。


義祖母には最後まで教えられたような気がします。