SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

ロン・ティボー国際コンクール。

2023-05-09 06:43:00 | 日記



昨年、亀井聖矢さんが
ピアノ部門で優勝した
ロン・ティボー国際
コンクール。

先日、ご紹介した
フランス生まれの
名ピアニストの
マルグリット・ロンが
ヴァイオリニストの
ジャック・ティボーと
意気投合して
マルグリットが
長年、あたためてきた
フランスの国際的な
コンクールの
実現に向けて
手を握りあうことに
なりました。

1947年に
第1回ロン・ティボー・
コンクールが開催され
ピアノ部門の第1位は
サンソン・フランソワ。
ヴァイオリン部門は
ミッシェル・オークレール
が優勝しました。

一躍有名な
コンクールとなり、
その後、1953年には
フィリップ・アントルモンが
1位なしの2位。
日本の田中希代子は
4位に入賞しています。

順調に軌道に乗っていた
9月初めの朝、
衝撃的なニュースが
マルグリットのもとに
飛びこんできます。

3度目の来日のために
ティボーの乗った
エール・フランス機の
ロッキード・コンステレーションが二ースへの
アプローチの最中に
アルプス山脈に激突。
彼の愛用の1720年製の
ストラディヴァリウスは
この事故で失われて
しまいました。


元気でお洒落だった
ジャック・ティボー。
彼女は彼の形見でもある
コンクールを
永続的なものにするために
財団設立に向けて
動きはじめ
1962年に
ロン・ティボーコンクール
財団化されたのです。

  ✨✨✨✨✨

1966年2月に91歳で
世を去った
マルグリット。
生まれ故郷に
運ばれた彼女は
愛してやまなかった曲、
親友ラヴェルの
「ダフニスとクロエ」で
送られました。

「ダフニスとクロエ」より
ベルリン・フィル




このコンクールで
松浦豊明・清水和音の
お二人がピアノ部門で
優勝されました。