通勤電車の中ってのは、本当に苛々するもんです。
どーでもいいことに腹が立ったり、他人のアラを探したり。
よくあることなんだけど、今日はおいらの隣でおっさん達が争いを始めました。
東京の通勤ラッシュは以前に比べれば緩和されたけど、それでもおいらの使う
地下鉄は、ワースト5に名を連ねる悪名高き路線。それなりに混雑する訳だ。
歳の頃は四十台半ばくらいだろうか、戸袋脇に立つおっさんと、その横に位置
していたおっさん。どちらもいい紳士ですよ。ここでは前者を証券マン、後者
を倉庫業者の内勤課長としようかな。そんな感じだったから。
課長さんは、戸袋横の手すりに摑まりたかったんだ。でも証券マンがもたれて
いて、彼の後頭部が邪魔で上手く摑まれないもんだから、キレちゃいました。
「邪魔だよ、混んでるのに一人でもたれて本読んで、何考えてんだ?」
まだまだ穏やかな口調です。でも、いきなりのことに証券マンは面白くない。
「はぁ? 何言ってんだ?」
「この手すりは摑まるもので、もたれるものじゃない。ほら、今でも俺の手に
お前の髪の毛が付いてるだろう? どけろよ。」
「あのさぁ、、、朝からうるせぇな。」
「五月蝿いも何も、ほら、髪の毛が付いてるだろう?」
「あ? いいよ、じゃ降りるか!」
どうやら降りて話を付けようという脅かしだったようだ。課長さんも動じない。
「いいよ、じゃ降りよう。」
既に次の駅に停車していたんだけど、ちょうどその時に扉が閉まったのを見て
課長さんが続ける。
「次の駅で降りよう。」
そして、次の駅までの間、課長さんは絶好調。お前みたいに頭の悪い奴が多い、
とか、頭の構造がチンピラと同じだ、とか、もうボロクソでした。
証券マンはというと、うぜぇという顔をしているけど一切応じない。
そして次の駅につくや、二人は出ていきました。その過程で、課長さんを突き
飛ばした若造がいて、「ちゃんと誤って行け!」と怒鳴ってました。
う~む。
正直、朝からウザイです。それでなくても苛つく満員電車。やめてくれません
かね、こういうの。
正論は課長さんにある。でも、人前で馬鹿呼ばわりする程のことじゃない。
証券マンの気持ちも分かる。でも、反論せずにやり過ごしてもいい程度だよ。
課長さんの流暢な誹謗中傷は、普段から誰かに言ってやろうと準備された言葉
達に違いない。
証券マンの反論するや降りようとしたのは、殴るぞコラという気持ちを日常に
持っていたんだろう。
馬鹿じゃねーの、と思いつつ、おいらもそんなには変わらない。きっかけが誰
に訪れるかだけの問題な気もする。
何はともあれ、穏便にいきましょうよ、皆さん。
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