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※当該記事の記載事項は、あくまでも筆者の個人的見解であり、
あらゆる宗教や宗派を非難したり推奨するものではありません。
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ある日の夜、とある人と珍しく宗教談義。
おいらは信仰心が希薄な人間なので、「神」を云々言うつもりはないし、
理解を深めようということでもないのだが、何となく話の流れで会話が
宗教に至った。
キッカケは、お互いがお気に入りな本の紹介だった。進むうちに何故か、
「読み物」としての聖書の面白さが話題になった。
おいらは聖書をちゃんと読んだことがないのだけど、その人は翻訳版を
精読したと言う。そして、『旧約聖書』がとても面白かったと言うのだ。
へ? 旧約聖書ですか??
おいらの知識によると、『旧約聖書』という書籍は存在しない。
多数存在するユダヤ教の経典の中で、ユダヤ教的には【トーラー】、
キリスト教的には【モーセ5書】と呼ばれる「創世記」「出エジプト記」、
「レビ記」「民数記」「申命記」の総称が『旧約聖書』なんだと思っている。
なので、どの聖典が面白かったの? と問うてみた。もっと言うと、
【タルムード】と呼ばれる多くの経典があり、他にも各種の【預言書】
が存在するので、全部を読んだ訳じゃないでしょ? と聞いてみた。
どうやらその人が読んだ『旧約聖書』とは、日本人向けに編集したもの
で、色んな経典のエキスを抜粋したもののようだった。
それって・・・。
その人は『新約聖書』はあまり面白くなかったと言う。
もしかして、と思い、『新約聖書』も一つの書物ではなく、【福音書】
(「マタイ」「マルコ」「ルカ」「ヨハネ」の福音書の総称)と、
「パウロ書簡」とか「ヨハネの黙示録」とか、そんなものの総称だよと
言ったところ、 へー、 という反応。
「・・・・・。」
諦めて、新約聖書における「Q資料」に話題を変えてみた。おいら的に
は、論理的に存在が予想されるけど、未だ実在が確認されていないもの、
というものには興味がかき立てられるんだ。宇宙物理学の世界でも、
海王星や冥王星はそういうプロセスで発見に至った典型だったと思う。
「Q」に話を戻すと、例えば「死海文書」が発見された時の話を始めて
読んだ時なんか、Qが含まれていたんじゃないの!? と興奮したもん
だった。面白いでしょ? と振ってみたが、いまいち反応がよろしくない。
そこで、
・『旧約』と呼ぶのはキリスト教徒で、ユダヤ教徒には単なる聖書だよ。
・キリスト教の聖典は『新約聖書』だけど、母体であるユダヤ教の聖書
を『旧約』な聖書として扱っているんだよ。
・もっと言うと、イスラム教の聖典は『コーラン』だけど、一部の旧約聖書
は、イスラム教でも聖典なんだよ。
・西方3宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム)は一神教という共通点がある
けど、預言者が神自身なのはキリストだけだね。
等とあれこれ振ってみても、どうも乗り気じゃないらしい。
・・・いったいこの人は、おいらと何が話したかったのだろう? と
思い始めた矢先、急に話が仏教に飛んだ。
続く。
神聖なクリック。
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