年々歳々 ささやかな日常

「年々歳々 花相似たり 歳々年々 人同じからず」
日常の身辺些事を画像とともに

媚竈(びそう) 「竈(かま)に媚びる」って何?

2021-07-04 | Weblog
公民館の漢文市民講座へ。
 
(2021/7/4 さいたま市浦和区)
 笹の葉 さらさら 軒端に揺れる
とは程遠いけど、公民館の入口に七夕飾りがありましたョ。
太い柱にガッチリ結わえ付けるのが
この公民館恒例の流儀らしい。(?)
 
京都の曼殊院に「竈媚」(右から読んで“びそう”)と
したためられた額入りの書が掲げられているのですって。
講師の先生が興奮気味に曼殊院の素晴らしさを
語ってくださったことがありましたが
その時の私にはチンプンカンプンでした。
 
今日、やっと少し意味がわかりましたョ。
論語の「八佾第三」(はちいつだいさん)に
「奥に媚びんよりは、寧ろ竈に媚びよ」
(おうにこびんよりは むしろそうにこびよ)
というくだりがあるのですね。
 
デジタル大辞泉によれば
「尊くても実力のない者の機嫌を取るより、
低い地位でも実権を握る者の機嫌をとるほうが得策である。」
 
「奥」は大奥、「竈」は飯炊き
いつかどこかで「媚竈」のフレーズに出会うかしら?
きっとすぐに忘れてしまいそうだけど・・・

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