マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

イチローズモルト THE FIRST

2014-04-24 18:16:05 | グルメ
美味しい中熟、長塾のモルトが並ぶなかで、蒸溜所開設第1号
のボトルがあるというのは、奇異なことに違いないのですが、
されど、それが我らが日本の蒸留所となれば例外も許される
ものでしょう。

ご存知ベンチャーウィスキー秩父蒸溜所の第1号モルトです。

だから比較をすることが野暮なことを承知で、あえて比較して
みましょう。なぜなら比較することが、いちばんよく理解でき
る近道だからです。

maltclub-spring04.jpg

このウィスキーは2008年蒸溜で2011年に瓶詰された
ものです。

秩父のウィスキーは、そのポットスチルの小ささから、よく
蒸溜された味がする素晴らしいものですが、これはいやはや
どうしてもアルコールがピリピリし、熟成感より蒸溜感の方
が強い荒削りなウィスキーです。

しかし、これは悪いことではなく、わずか3年でニューポット
の味ではなくウィスキーの味に進化しているということです
から、しっかりと丁寧に作っていることの証左といっても
いいのではないでしょうか。

創業当初の秩父では、ノンピートのバレル仕込みばかりだった
はずですので、我々飲み手はいわば素のウィスキーを作って
実力を高める、そのプロセスに立ち会う歴史の証人になって
いるということです。

これから時間が経過して、あの頃の秩父は荒削りでさぁ、と
いう話ができるようになったら、それはそれで我々みんなの
人生が豊かだということになります。

だって、それがウィスキーを飲む理由じゃないですか。
 

感謝!