(写真:鐘崎漁業協同組合を訪問し意見交換を行う)
宗像市鐘崎漁港を視察
昨今の原油の高騰の影響を受け「漁師の一斉休業」が行われましたが、現実に漁業組合や漁師の方の実情などについて意見交換しました。
この鐘崎漁港は福岡市と北九州市の中間に位置して歴史も深く、県下でも有数の水揚げ量がある漁港です。最近では「釣り味げんちゃん」「玄海とらふぐ」といったブランド化に取り組むと共に毎年「筑前玄海魚まつり」や「玄海とらふぐ祭り」を開催し、都市との交流を促進しています。
現状としては燃料となる軽油が昨年より約40円アップし、今年だけでも1億円以上の損害が発生したとの事です。燃料節約の為にスピードを落としたり、1回当たりの給油量を減らし少しでも船舶の重量を減らし効率アップに努めているとの事です。国が予定している約80億円の緊急対策では到底補填することは不可能な状況です。日本の食の安定供給の為にもそして継続的な経営を行う上でも早急な対応が必要であります。勿論、福岡県でも独自の新しい対策を考えなくてはなりません。
福岡県栽培漁業公社を視察
財団法人であります同施設を訪問しました。
この施設は70年代に漁業の中核を占めていた遠洋・沖合い漁業が200カイリ問題で政策転化をする中、沿岸漁業を発展させていくために「とく漁業からつくり育てる漁業」へと方向性を打ち出しました。
この国の方針を受けわが県でも、この施設を昭和54年に創設しました。今日まで継続して、福岡県の沿岸域における重要な魚介類資源を増殖するための放流用種苗を大量に生産、配布すると共に量産技術改良等に取り組んでいます。
種類:クルマエビ・ヨシエビ・ガザミ・アワビ・アカウニ・アユ)
因みに種苗の単価ですが・・・・
・クルマエビ(15mm)・・・1円
・アワビ(10mm)・・・13.7円
・アワビ(30mm)・・・80.0円
・アカウニ(10mm)・・・10.0円
などが県内の漁業共同組合や漁港に販売されます。
そして海に放流され数年後に収穫され我々の食卓に上がってきます。