酒商熊澤 で、久々に 醸造家さんとのコラボイベント「熊澤ジャック」が開催!
いわゆる “造り手を囲む会” って、人数制限があったり会費を払わないといけなかったりするのだけど、酒商熊澤では立ち飲みならではのやり方。それがまたステキ。
蔵元さんが熊澤を乗っ取るから「熊澤ジャック」!
ていうと大袈裟だけど(料理はハッシー店長が作るし)、カウンター内に蔵元さんが入って、スタッフの代わりにお酒を入れながら話もしてもてなしてくれるんです。
会費はナシ!
最初の一杯+お通し代だけ必要だけど、いつも1,000円とかそんなもん。あとは飲んだ分だけ、食べた分だけ払えばOK。
誰でも参加できる!
予約は要らないし、ふらっと立ち寄ることができるってのはイイ。ただ満席の場合は入れない可能性があります。
そんな「熊澤ジャック」に今回来てくれたのは、滋賀県の 濾過しないワイン造り にこだわっている ヒトミワイナリー さん。
前から独特なネーミングセンスとかも気になっていたので、ムスコを相方に預けて、スタート時間の15時から飲みに行っちゃいましたー♪
…えーと、「え?そこはスタッフとして働くんじゃないの?!」って突っ込まれそうですが(笑)、夜にかかる仕事はまだムスコが小さくて出来ないので、今回は事前準備のお手伝いのみ。。。
当日は売上貢献と、お勉強(=それも仕事)ってことで!
ヒトミワイナリーさんから来てくださったのは、岸本社長と、新しく醸造リーダーになった山田さん。
15時オープンと同時に入ったお客さんには、社長からのご挨拶をいただいて、みんなと一緒に「かんぱーい♪」
乾杯のワイン = 最初の1杯は Rurale Type B 2014(リュラル タイプ ベー)
「B」はbarrique(バリック)から取っているんだそう。
バリックというのはワイン熟成用の木樽のこと。Rurale Type B はシャルドネを樽熟成させて、瓶内で二次発酵させたキレのある泡。開栓したての1杯と最後の1杯の色が全然違っておもしろ〜い!
お通しは、ヒトミワイナリーさんに併設されているベーカリー「パンの匠 ひとみ工房」の天然酵母パン とバジル味のポテサラ。
この日のラインナップはこんな感じ。
泡は Rurale Type B , Ni Blanc , h3 Caribou , 春待ちにごりワイン 。
白は Kire Dela , DeLa SouL 。
ロゼは Primeur Rose 。
赤は Tartar Wine Rouge , Primeur , 身土不二 Aito Sone , Barrique Rouge , Merlot City Farm 。
飲みながら隣のお客さんたちと山田さんとで色んな話に盛り上がる♪
「B」のバリックから、ヒトミワイナリーで使っているフレンチオークの木樽の話に。どこで作っているのか聞いてみたら、フランス現地でカットした木材を輸入して、京都の巧みな技術屋さんに組み立ててもらっているんだそう。樽の話って奥が深い。
隣のおじさまが Kire Dela (キレ デラ)を頼むと、「これはもう飲兵衛のために作ったワインです(笑)」と。
「Kire」っていう名前の由来は、まさに“キレ”。しかも食中酒としての味のキレを追求して造られているから、おつまみにも合うし、何と言っても和食に合う味わい。
またその隣のカップルが Primeur Rose(プリムール ロゼ) を頼んだ時も面白い話題に。
「なんで “鶏” のエチケットなんだろうね〜?」
「そいえば去年のプリムールって “猿” じゃなかったですか?!」
「プリムールって、確か…新酒って意味。もしかして… 干支?!」
ということで山田さんに聞いてみたらその通り…なのだけど、それより、その後サラっと言った言葉にびっくり。
「それ、僕が描いてるんです。」
何ですとぉー!!すごーい!どこぞのデザイナーが描いたもんだと思ってましたよ!去年の「猿」のイラストもすごい素敵だったし!(この日一番びっくりしたことかも(笑))
2杯目に頼んだのは DeLa SouL 。
これは、早摘みデラウェアと完熟デラウェアを別々で熟成させた後にブレンドしたんだそう。これでも十分心地よい酸が感じられて食べ物にも合います。
ちなみに、ヒトミワイナリーさんのデラウェア一押しなラインナップに Kire Kire Kire というのもある。どんだけすごいキレなんですか?!って聞いてみると、これは Kire Dela のアルコール的なキレというより「高い酸味=酸っぱい!」が特徴で、まだ青い早摘みデラウェアが使われているんだとか。
山田さん曰く、醸造スタッフみんながこういうキレのあるワインにどんどんハマっていってしまったそうで、「ヒトミワイナリーってよく酸っぱいワインって言われるんです。」と(笑)。
知らない人が聞いたら「えー?!」って思うかもしれないけど、それをあっけらかんと笑いながら話してくれる。
こんな風に自分たちが飲みたいワインを作って、それを自信持って売って行くのってイイな、と思う。でも簡単にできることでもないんだろうな、とも。
「これまでウチが続けてきた “コト” っていうのは守っていかなきゃな、と思います。」という言葉に、じ〜〜〜ん…と来ました。
芯がブレないから、ファンも増えて行くんだろうな。
この日のラインナップにある赤の Tartar Wine Rouge も、そんなファンが造りに関わった!と教えてくれたのは、酒商熊澤の女将りーちゃん。(ワインど素人な私にも、いつも優しくワインのことを教えてくれマス。)
Tartar Wine Rouge に使われている葡萄は、3年前に酒商熊澤ツアーでお客さんと一緒に収穫したものなんだそう。
そんな葡萄が使われてできたワイン…収穫した人たちは嬉しいだろうなぁ〜。私だって、自分が田植え、稲刈りしたお米で造られた日本酒が世の中に出てきたら、もう目の色変わります(笑)。愛情もひとしお!
もっと色んな種類を飲みたかったけど、楽しく話しに盛り上がっていたら、いつの間にか家に帰らないといけないシンデレラタイム(涙)。でも、少しの時間でも一緒にカウンターで飲んだお客さん含めて山田さんとの話はとーっても楽しかった!
これまで、いっぱい経験してきたことではあるけど、お酒を造っている人とこうやって一緒に楽しい時間を過ごすことって、そのお酒に対する愛情がグッと深まる。
飲み手はなかなか造り手に会えないからこそ、“それができる人たち” が、こういう機会を設けて人とのつながりを広げるのって大切なことだなー…つくづく思うのでした。
ヒトミワイナリーさん、滋賀は実家に帰る途中だし、近いうちに行ってみよう♪ 美味しい天然酵母パンもまた買いたいし!
【 酒商熊澤 】
神戸市中央区北長狭通4-4-151F
078-333-0087
月~土 15:00~23:00 LO
日 15:00~22:00 LO
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2017/12/3 大分のじーじと一緒に
2017/11/25 諏訪酒造のお酒が入りました!
2017/8/7 沖縄フェア
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2016/1/27 カウンター内デビュー
2016/12/21 「あいこしゃん!」
2015/11/17 神戸マラソンに参加した友達と
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2014/12/20 抱っこ紐の子連れ友達と!
2014/10/20 「熊澤ジャック」とは
2014/9/13 初めて来ました
ちょっとググって見たら製造本数1000本のみで、2015年8月に販売されたんですね。
私がヒトミワイナリーを知ったのって、
熊澤さんでバイトを始めた去年の4月なのです。
在庫チェックしてる時から
「ちょっと面白いワイン名と言ったらヒトミさん」
って覚えていきました(笑)。
でも今回改めて色々飲んでみて、「こりゃ癖になる!」って思いましたよ〜。
和食にも合いますしね♪
エチケットがカメレオンのnullusがまた面白いなーと思いました。
実家ではいつも朝食はパンなので、良いお土産にもなりそうですし。
>うちの前の造り酒屋さんも実質的に代が変わって
そうなのですね!いつも年に1回?!の蔵開きは大変な人が集まって来ているそうですが、少しは分散されるのでしょうか?!(笑)
>美味しい天然酵母パン
若もパン好きだし、行く良い口実ですね。^^