ボストンでは紅茶は嫌われる？

今回のニューヨーク滞在へは、ワシントンDCから車で5時間かけて来た。
バスとか電車とか飛行機でもよかったんだけど、ガソリン代と運転の労力をかけてでも車で。

というのも、ＤＣからじゃ、ちょっとした長旅になってしまう場所も、
ニューヨークからだったら車で行ける距離にある観光地へ行きたかったから。

というワケで。

ボストン　へ、車で行ってきてしまいました。

しかも宿泊費を抑えるべく、日帰り強行突破。

事前調査によると車で4時間かかるという結構な距離だけど、
最初の目的地の　前回書いた　地ビールの　サミュエル・アダムス　ブリュワリー　まで
ノンストップで行って3時間半。


そこから街中までは、もうすぐ！！　

ダウンタウン近くに車を停めて外を歩いてみると、聞いていた通りの、レンガ造りが上品な町並み。
　
コンビニのセブン・イレブンだって、こーんな高級な出で立ちになってしまうのだ。

そんなヨーロピアンな町並みだけじゃなくて、そびえ立つビル都市の風景や生鮮マーケットも。
　

やっぱり、ニューヨークともワシントンＤＣとも違って、ワクワクしちゃう。

でも、町全体の雰囲気は、前に旅行した　フィラデルフィア　に何となく似てるかなぁ。

それも分かる気がする。

フィラデルフィアと同じように、アメリカ独立戦争に先駆ける歴史的な沢山の事件が起きたのも、
ここ、ボストン。


ボストン虐殺事件　が起こった旧州庁舎の前の広場。
　
今は、写真のように、観光客がどっさり訪れる場所になっちゃったけど、
その当時の惨劇は、また独立戦争への勢いとなったんだろうな。


ファニエル・ホール　という建物に　サミュエル・アダムス　の像。

ちなみに、「サミュエル・アダムス」の本業は、ホントに地ビール屋さんだったとか？！

このホールで、夜な夜な
「イギリス政府、ゆるせーん！！お茶に税金かけすぎじゃーー！！」　
と、ビールを飲みながら憤慨していたのかしらん。。。


そんなサミュエル・アダムスたちが起こした　ボストン茶会事件　の港にも行ってみたんだけど、
すっかり観光地化されていたのと、思いっきり工事中で、その面影もなく・・・ちょっとガッカリ。
写真撮る気にもなれず・・・　こんな光景　だったんだろうけどな。


さらに、フィラデルフィアでも著名人の　ベンジャミン・フランクリン　の像が、ココにも。

このお方、茶会事件でイギリス政府から
「ゴルァー！　海に捨てたお茶代を賠償せいやー！！　せんかったら、軍圧するぞー！」
とアメリカ現地のみんなが攻められた時に、“私財”で賠償しようと試みた、立派な人。


でも、結局賠償はされず。
イギリス軍はココを軍政下に置いちゃうし港は閉鎖しちゃうし、とうとう怒った植民地人とイギリズ軍の間の、
レキシントン・コンコードの戦い　よって、独立戦争が始まる。　

そんな、たくさんの人たちの、大量の血が流れた場所でもあるボストン。

が。




今は、なんて平和な街なんだろう・・・。

こんな芝生の広場では、みんな“ごろ～ん”と寝っころがって日焼け。
海に入るワケでもないのに、ビキニのねーちゃんがゴロゴロころがってます。
目の保養に、男性もいかが？


ちなみに、観光ガイドも何も持たずに出かけた我々だけど、
ボストンの歴史を巡るのに、とっても便利なトレイルがある。

フリーダム・トレイル　という、調べればスグにネットでは色々ひっかかる、いわゆる“道しるべ”。

歴史的に重要な場所には、こんな丸い円盤が地面に埋められていて。

そして、その場所を繋ぐ　赤い道　が、各所を案内してくれるのだ。
　
観光案内所に行けば、このトレイルマップも簡単に手に入るので、ほんとにガイドブック要らず♪


そんな観光地を回ったあとは、学生の町　ハーバード大学　のお膝元へ。

ダウンタウンから川を隔てた西側にあるのだけど、
ここは、また町並みが学生らしい下町って感じで、すんごい好みーーー！！

そして　“お決まり”　の言葉を発する、バカ2人。

「おーおー、懐かしいのうー、我が母校♪」
「うぁー何年ぶりかなー、我が母校♪」

　　「あんだよ、オレの母校だよ。オメーの顔なんて知らねーぞ。」
　　「こっちこそ知るかよ。遊びすぎて留年でもしてたんじゃないの？」

・・・とか言ってましたが、念のために。2人とも大嘘つきです。


でも、ホントに歴史を感じる荘厳な雰囲気に、楽しそうな下町に、憧れるなぁ。
大学キャンパスや宿舎がある一帯が、もう一つの街として、機能してるのだ。

しかも、宿舎からすぐの川沿いの広々とした空間も、またイイ～。

こんな川原にゴロンと寝っころがって、レポートとか書いてみたかったなぁ。
・・・あ、いや・・・・書いてたなぁ～～。　（もういいって）


さて。
観光も大事だけど、自分にとってはランチも重要。

ボストンといったらシーフード。
そんなシーフードが食べられそうな海辺のレストランへ。

当然、涼しげなテラスへ案内してもらう。もう最近は、すっかりテラス派。


ビールは、自分はやっぱりボストン地ビール　サミュエル・アダムス　の生をいただいたのだけど、
相方の頼んだバドワイザーのボトルが面白い！

去年の2007年の
ＭＬＢワールドシリーズチャンピオンはボストンの　RED SOX （レッドソックス）　のラベルだ！

へぇ～～、こんなのもあるんだね～。

と、思ってテラスから道行く人を眺めていると、異様な光景が。

「ＮＹ」というロゴのキャップをかぶっている観光客が、いーーーっぱい通っていく。
そのロゴに代表される野球チーム「 ニューヨーク・ヤンキース」は、「ボストン・レッドソックス」の宿敵。

はて。。。？

まぁ、ニューヨーク方面から観光客がたくさん来るのは分かるけど、
宿敵地のここで「NYヤンキース」の帽子をかぶるのってどうなのよ？
大阪のど真ん中で、「読売」のキャップをかぶって堂々を歩いてるのと同じようなもんだよ？

と思ったら。

この日は、　ヤンキース　ＶＳ　レッドソックス　という、因縁の対決日だったらしく。

だからかーーー。
ヤンキースを応援に来た人たちが観光も兼ねて来てたから、こんなに街中も混んでたんだ～。
ぶっちゃけ、人が多すぎて、歩きづらかったのだ（汗）。


さてさて。
食に戻って、まずはやっぱり港町ボストンといったら　クラムチャウダー　。


ここのクラムチャウダーは、ドロっとした食感だけど、あまりクセのない万人ウケしそうな味。
個人的には、もっと出汁が効いた濃い味が好きだけど、それでもなかなか美味しい♪

そして、また頼んでしまった　ムール貝　。

だって・・・ロブスターとかサーモンとかを頼むと20ドル以上するのに、
これは アペタイザーで9ドル なんだもん。

写真の見た目は、あまり迫力ないけど、これでも相当なボリュームなのだ！
しかも、予想以上に美味しかった～。


こんなレストランから、ウォーターフロントを眺めて、まったり。


友だちの話によると、夜のボストンが、また素晴しいみたいだけど、日帰りなので、それはガマン。。。
それでも、自分としては満喫できた。

涼しい海風に当たりながら、ほけーーーっとできる、まったりしたこの雰囲気。
ＤＣともＮＹとも違った雰囲気。

また一つ、好きな街が増えてしまった。