このblogではお馴染みな話ですが。
牛肉は脂っこくて好きじゃない。
霜降りのステーキなんて尚更気持ち悪くなるから一口で十分。
と思っていた自分は、アメリカで本当に美味しい赤身ぎっしりのステーキに出会って、
それまでの牛肉に対する偏見が、ぶっ飛んだ。
「美味しい美味しい、日本の牛と全然違~う!!」 と喜んで食べてたっけ。
そんな我々に、当時、ワシントンDCの友人が、こんな事を教えてくれた。
"ニューヨークより美味いステーキが食べられる、それがシカゴ。"
な、なんて魅力的な言葉なんだろう…。
それ以来、相方との間で「シカゴでステーキ食べたいね!」という話題が
何度上ったことか。
でもその為だけにシカゴに行くのも、、ねぇ。
んかしかし。
今回、コルツの試合観戦の為の経由地を模索していた時、挙がったのが、そのシカゴ 。
これは……(キラーん)
というワケで、なんかこじ付けみたいだけど(笑)、
"シカゴでステーキ!!" は、コルツ観戦の次くらいに重要な項目となった。
事前のステーキハウス選びも、超慎重になってしまう。
シカゴで泊まるのは3泊。
でも行きたいお店は少なくとも2店。
どうしよう…どっちにしよう。。
選びかねていた時、相方が 「2晩行こうぜ。片方は俺がおごるから」 とな!
いやーん、ステキっ(>_<)!
そのチョイスした一つが、全米でも5つの指には入るくらい有名という
Chicago Chop House 。
一応、ドレスコードはあるみたいだけど、
1Fにあるカウンターでは、仕事帰りっぽい人たちが仲間内で楽しそうに飲んでるのもあって、
超高級!っていう近寄りがたい雰囲気ではない。
だからといって、カジュアルとも違う・・・時を重ねて来た重厚感みたいなのもある。
それは、店中にびっしりと飾られたポートレイトや、シカゴの古い街並みの写真が
とっても良い雰囲気を醸しだしているからかなぁ。
CHICAGO CHOP HOUSE は1986年にOPENしたようで、
その頃からの写真なんだろうな。
HPによると、この写真、1400枚以上はあるんだとか。スゴイ!
と、店内の雰囲気を楽しんでいると、
テーブル担当のお姉さんがキビキビと、でも優しく料理を紹介してくれる。
「前菜はメニューにはいっぱいあるけど、特に本日のオススメは…」
と、いろいろ聞いていると、あったあった。
すきゃろっぷ♪
もとい Scallop(ホタテ)は相方の大好物 。
トマト系のソースを絡めたものと、ベーコンを巻いてバジルの味付けをされたものを、一個ずつ。
このホタテが、またデカイ!
というかアメリカのホタテって、いつも大きいよなぁ~。
その分、刺身には向かない大味だから、こういう味をつける前菜なんかにピッタリ。
サラダは、Chop House Lettuce Wedge というのを頼んでみることに。
Wedge・・・どんな風に出てくるんだろう・・・?と思ったら。
こんな姿で登場~!
こんなの初めてみる~面白い!
どーなってんだろう? どーやって食べればいいんだろ?
って魅入ってる我々に、お姉さんが 「私がカットしましょうか?」 と。
2等分して取り分けてくれた断面図を見て、wedgeの意味に納得。
レタス一個を2等分にカットした半分が、そのままドーン!と丸ごと、ってワケかぁ。
その上に、燻製されたベーコンとフレッシュトマト、1000Islandソースがかかっている。
なんてシンプル!でも、なかなか面白いではないですか。
さてさて。
お酒は、昼から地ビールを散々やっていたので、最初から赤ワインを飲む気満々。
「でも高いだろうな~。」
と、恐る恐るワインリストを見てみると、全然そんなことない!
「お手ごろ価格で飲みたい人」、「本格的に飲みたい人」、「記念日のお祝いに」 などなど
色んな目的でこのお店に訪れるお客さんが選びやすいようになっている感じ。
そんな中、4桁ドルの銘柄なんかを発見!
フランスの Château Mouton-Rothschild 1986 First Growth は、$1950(@_@;)?!
すげー・・・どんな味わいなんだろう。。。
でもムリっす。。。日本円にしても一本16万円のワインなんて。
とはいえ 「$300くらいまでだったらオレが出すから、マッキー好きなの選んで。」 と言う相方。
す・・・ス・・・すりーはんどれっっだらーですかい?!(汗)
いやいや、ワイン素人の私たちにとっては、それは豚に真珠ってもんでしょう。
それに、本当に$300払ってまでして、私たちが 「美味しい」 と思えるワインかどうかが分からないんだもん。
実際、今までも高い金払ったのに、「オレ、これ合わない」 とか言いやがる う事あったし。。
なので、
相方が好きな Merlot に的を絞って、
$100ちょいの Frog’s Leap, 2007 Napa Valley をチョイス。
お姉さんに「飲んだことあるの?」と聞かれて、Napaに行った話しをしたら、
アナタたち、日本から来たってホント?私ですらNapaなんて行ったこと無いわよ。
と突っ込まれちゃった(笑)。
さて。
いよいよメインの、シカゴステーキ!
事前にHPを見てた時から楽しみでしょうがなく、相方も自分も食べるものは決めていた。
ヤツは、New York Strip
私は、Dry-Aged Bone-in Prime Rib
・・・だったハズなのだけど。
初めて見る Tomahawk や Porterhouse について聞いてみると、
なんだか、“でっか~~~いステーキを食べておかなきゃいけない” ような気がしてくる。
Poterhouse は、Tボーンを挟んで半分がリブアイ、もう半分がフィレで、
とにかくデカ過ぎるのでFamily用だとか。
でも、
「Tomahawk っていうのは、見た目にも wonderful で beautiful よ~~。」
というお姉さんの言葉に、「俺、それにしよっかな♪」 と乗り換える相方。
そして、自分も、当初決めていたメニューをお願いすると、
「あら!そのPrime Ribを食べたいなら、同じく Tomahawk がオススメよ!
部位は同じだけど、骨が付いてるから本当にジューシィなの。」
・・・エ?そうなの?
というワケで、すっかりお姉さんに乗せられて、
2人仲良く Long Bone Tomahauk を頼むことに。
そうして出てきた、シカゴステーキは・・・今まで見たことがないくらい・・・
どーーーーーん!!!
だははーーー!!!
もう笑うしかない!ってくらいデカ~~~~い(笑)。
骨もスゴ~~~~~い!
自分の皿を見てもデカく感じるけど、
相方の前に置かれているお皿の方が「より大きさがわかる」?!
横からみても、その分厚さといったら。
ていうか、オニオンリングもでかくない?!(笑)
日本の玉葱じゃ、こんなデカいサイズないよ~~。
オーダーする時にお姉さんに聞いてみたら、
普通のリブアイも、このトマホークも、お肉の量は変わらないらしいのだけど、
やっぱし骨が付いてる分、デカく感じるし、確かに Wonderful で Beautiful だわ~~~。
ちなみに。
お肉の焼き加減は、ミディアムレアでお願いしたのだけど、
表面がカリっと少し焦げ感があるくらい焼かれている のも、またシカゴステーキの特徴だとか。
そして肝心なのは、「どこから食べるか?!」
アナタは、ステーキを食べる時、まずどこからナイフを入れますか??
私は 「美味しいものは最後にとっておく」 方だから、いつもは端の方から食べていたのだけど、
ちゃんとしたお店では、
“余熱のことも考えて、お肉が客の目の前に到着する頃に、一番良い焼き加減になっている”
という。
てことは、端の方からチマチマ食べていたんじゃ、
一番おいしいど真ん中の部分にたどり着く頃には、一番良い食べ時を逃してしまうことに。
そんなワケで、潔くステーキのど真ん中に、ナイフを入れますっ!!
うひゃ~♪ 美味しそうな肉汁が、じゅわわ~~っっと。
表面はカリっとしつつ、中はピンク・・・というか血のしたたるような赤いレア感、
その2つの食感がまたタマリマセン(>_<)!!
真ん中をズバっと行った後は、気になる “骨にくっついている部分” を。
そこはもう、旨みいっぱいのレアで、このまま骨にしゃぶりつきたくなっちゃう。
・・・はぁ~~、これがシカゴのステーキというものかぁ。。。
ワインは、お姉さんが 「デキャンタしたほうが美味しくなると思うわよ。」 と、やってくれて
時間が経つにつれてどんどん美味しくなるし。
もう・・・
シ ア ワ セ 。
と、しばしトリップしたのは言うまでもなく。
[ CHICAGO CHOP HOUSE ]
60 West Ontario Street, Chicago, IL
(312) 787-7100
HP:http://www.chicagochophouse.com/
こてこての日本人な私には
お好み焼きのコテに見えてしまいます
ドル安です!高いワイン飲んじゃえば良かったのに、もう少したつと円安くなっちゃって
もっと飲めなくなるのに
$1、80円を切ってたので、
この時も300ドル支払って、24000円かぁ・・
んでも我々にとっては100ドルくらいのワインで
ちょうど良かったです(笑)。
しかし、ずいぶん大きなコテでした。
骨の太さなんて、私の腕よりあるだろ~!
てなくらいで。
素材そのもので勝負!
という感じでしょうか。
お肉の味付けもほとんど無しで
自分で好きなように塩コショウします。
他にも、同じ部位だけど、
「カンザスシティストリップ」とか
「ストリップロイン」とか言うらしいです。
私も最初は「何でニューヨーク?ニューヨークカット、とかも言うからニューヨークで考案されたカットなのか?」
と思ったら、その切り口の形が
ニューヨーク州に似てるかららしいです。
アメリカらしいというかなんというか。
相方は全部食べれて「Good Job」とか言われていました。
私は・・・ドギーバッグです(汗)