まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

おさけとこるり = 日本酒と南インドカリー @ 日本酒 せと果(神戸 元町 西元町)

2024-10-30 13:49:15 | 日本酒を飲む @ 西日本

スパイスカレーや日本の出汁カレーには日本酒が合う!

と思っている。
たまに行く、家から近い spice mobb さんも、スパイスカレーと日本酒がウリのお店だし、お蕎麦屋さんのカレーだけじゃなく、日本酒メインのお店でも〆にオリジナルカレーを出してるところが、けっこうある。

そんな中、大好きな 日本酒 せと果 さんが、南インドカレー のお店とコラボイベントするとな!
コラボ名は おさけとこるり

「こるり」ってのは、福沢諭吉が初めて書いた本、「増訂 華英通語」で「curry」を「コルリ」とカタカナ表記して、日本で最初にカレーというものを伝えたらしい。(諸説あり?)


イベントはコース料理。
料理に合わせて、せと果さんが見繕った日本酒4種のお燗を飲ませてくれて4,700円。
もちろん、別料金でお酒を頼んでもOK。

そりゃ行くでしょ!

この日はイベントDAYだから、暖簾は出てないでーす。


中に入ると、すでに異空間に入ったようなセッティングがされていて、ワクワクしちゃう



コラボのために、広島は福山から来てくれたのは
南インドカリー & atelier サンサウス のカナさん。
ファッション業界でも長年働いてたことがあるそうで。

せと果のアキさんもおっとり系だけど、カナさんもおっとり系みたいで、2人が協力しあってるのを見てると、なんだかほんわかしちゃう。


ランチョンマット(っていうの?)に使われている大きな葉っぱは、バナナの葉

これ、売り物ではなく、カナさんと旦那さんが、頑張って採ってきたものなんだそう。

コース料理の内容も、ちゃんとお品書きがある。



まだコース料理が始まる前だけど、「まずはハートランドか、笊ソーダもございます」とアキさん。
じゃあ 笊ソーダ で🎵 (別料金ね)

笊ソーダは、冨玲 っていう日本酒銘柄の一つで「生酛 笊」 を炭酸で割ったもの。
「笊」は、もろみを濾す時に、ほんとに笊みたいな荒い目のもので濾すから、にごりたっぷり。
「笊」だけでも美味しいけど、それを炭酸で割る、いわゆる最初のビールの代わり、みたいなヤツ^^。


バナナの葉の上が、ちょっとずつ色付けされていく。

白いのは ヨーグルト で、上に乗っているのは 金木犀の花(もちろん食べられる)の漬物なんだとか。
ちょびっと福神漬けみたいなのも添えてある。

黄色いのは ココナッツ&マンゴー

黄土色のペちょっとしたのと、煮豆が乗ってるは、チャトゥニ っていう、南インド料理ならではの薬味というか、タレというか、そんな感じのもの。
薬味、タレって一言で言っても色々あるわけで、上のが広島産 世羅りんごと新生姜のチャトゥニ
煮豆が乗っているのが 自家製味噌と春菊のチャトゥニ

何かにつけて食べてもいいし、そのままお箸でちょびちょびでもイケル。



内海町産いりことライススパイススナック 

ライスってことはお米を使ってるんだろうけど、パラパラ、お米もカリカリっとしてて、なんていうんだろう、ちびちびと指でつまんでお酒のアテにする感じ。


この初めの段階でアキさんチョイスしたお酒が、すんごいドンピシャ!


久米桜星月夜 きもと原酒一火

このお酒、これだけで飲むと、たぶん「うわ!すっぱー!!!」ってなると思う。
だけど、ヨーグルトとかチャトゥニとかに合わせると、これがお口の中でミラクルを起こす。
めっちゃ合う!
すごーい!


瀬戸田みかんと青唐辛子のチャトゥニ なんてのも。

程よい辛さとみかんの酸味が、またお酒に合う。


日本酒の2本目は 大正の鶴 中取り 火入れ

な・ん・だ・け・ど。
なんと、その徳利の中に カルダモン をブレンド!
なんとおもしろ〜い!!

大正の鶴自体は、ほ〜っとできるキレの良い、まっとうな純米酒。
そこにカレーのスパイスにも使われるカルダモンを入れることで、南インド料理にも合う。
こんな楽しみ方もあるんだなぁ〜。


いよいよ、こるり🎵

高野町の野草と椎茸と青大豆カリー
カナさん曰く、カリーは全て、ニンニクや生姜は使わず、素材とスパイスのみで作っているんだとか。
カリーというより、スパイススープみたいな感じで、これも美味しい。

そして、ここで出してくれた日本酒3本目も面白い!

写真、ブレブレだけど(笑)、天穏 活性雑穀どぶろく コダネ 生酒 と 生もと のブレンド!
そうきましたかぁ〜〜〜!
コダネだけだと、生酒だし酸味が強い。
そこに、定番の生もと純米をブレンドすると、いい感じに相まって、スパイス感を引き立つ味わいになる。


お品書きにはない、ちょっとしたおつまみも。

韓国海苔みたく、パリパリに火を通した海苔に、スパイスをパラパラっと。
これ、うま〜ぁい🎵


次は(右のお皿)、瀬戸内レモンとチイチイイカとコウイカのアチャール

スパイスカレーのお店で「アチャール」っていうと、インドの酢で漬けたお漬物って思ってたけど、これもアチャールって言えるんだなぁ。

ちなみに「え?ち…?!ちい?ちいちい?」ってチイチイイカを初めて聞いたワタシ。
サンサウスさんの地元、福山でよく漁れる、大きくても8cmくらいのイカなんだとか。
知らなかった〜、まだまだ知らないこといっぱい!

あとあと調べたら、「ヒイカ」とも呼ぶらしくて、岡山、香川、福山で漁れるちっちゃいイカ。
それ以外の地域の小さいイカは、また種類が違って「ベイカ」、でいいのかな。


せと果さんチョイスの4本目も、ブレンド!

るみ子の酒 熟成原酒 H28BY(2016年)だけど、瓶詰めは2023年。
それと、花巴 樽丸 山廃 のブレンド 。

このブレンドもすごーい!
るみ子の酒、熟成原酒で味が濃ゆいけど、それに花巴の樽の香りがいい感じにマッチして、最後のコルリにもピッタリ。

ジビエのヴィンダルー

ヴィンダルーっていうのも初めて聞いたのだけど、酢(ビネガー)とスパイスががっつり効いてて、すごい美味しい。
ジビエは、広島県は 庄原産のイノシシ

お米の バスマティーライス がまたいい。

南インド料理のスタイルは、バナナの葉にライスだけ直で乗せるんだなぁ〜。
それも面白い。

カナさんは、日本の南インド料理で修行したらしいのだけど、純粋な「南インド料理」にこだわるんじゃなく、日本人の体や舌に合うように、日本の食材、特に 地元の野草日本古来のスパイス を積極的に使っていて、日本酒好きのカナさんならではの工夫もいっぱいやってるんだそう。

だから日本酒にもよく合うんだろうな。
アキさんの、料理に合わせる日本酒チョイスにブレンドも、ほんっとすごーい。

このお二人の出会いも、なんと!酒うらら さんだとか。
すごーい、そこが繋がるとは。

「おさけとこるり」、とーっても楽しませていただきました^^。

次回は来年の春に、また「おさけとこるり」やるそうで。
“春の野草もたくさん加えていきますので” って。
わーい!楽しみー!

【日本酒 せと果】
兵庫県神戸市中央区元町通3丁目15−11
070-8595-0492
営業時間、定休日については instagram またはお店に直接ご確認ください


【以前行った日記】
・2024/9/29 朝一番に一番美味しい瓶底酒
・2024/7/3 3周年記念
・2024/4/15 春の美味しいものいっぱい
2021年の初訪問から2023年まで

 

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2 コメント

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■庄助さん (まき子)
2024-10-31 10:49:39
ほんと、私もいろいろお勉強になりました。

その赤っぽい花びらのが、金木犀の花の漬物、と言ってました。
でも、金木犀の花って、こんな大きくないし尖ってないですよね〜?
手前の福神漬けみたいなもののことを言ってたのかな。

我が家の近くの一軒家でも、金木犀の良い香りが漂ってました^^

インドも大きいので、チャツネという発音と、チャトゥニという発音と地域差があるのかもしれませんね。

それに、チャツネっていうとペースト状のイメージですが、チャトゥニはバリエーションが多いというか、固形もありだし、色々あるんだなーと思います。
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Unknown (庄助)
2024-10-31 10:19:36
いや~勉強になります、知らないことばかりです。

金木犀の花の漬物の向こうにある、赤っぽい花びらのようなものは何でしたか?金木犀の花、2週間くらい前まで、芳醇に匂ってました。桂花陳酒や桂花茶もありますね。

チャトゥニ が正しい発音なんですね、チャツネかと思ってました。
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