ゴシック建築のような外側の建物なのだけど・・・
その1Fにある、このお店は、中に入れば、ぜーんぜん違う日本酒ワールドが広がる。
お母さんと、その息子さん2人だけで営んでいる・・・というと、今までの流れでいけば
「こぢんまり」
でも、ここは、そうじゃない。
大人数でもワイワイできちゃうのがスゴイんだよなぁ。
そんなワケで、8人で飲むことになったのは2F。実は2Fで飲むのは初めて!
うひゃー、見晴らしイイっすね、ここ!
あのデカイ冷蔵庫が、一目で見える~~。
タオルを頭に巻いてるのが、その息子、とおるさん。
彼の頭は 人間離れ していると思う。
お母さんは料理を作っているので、この広い店内を担当するのは、とおるさん一人のみ。
なのに、個々のお客さんが頼んだ料理、お酒、温度・・・すべてを的確に覚えて的確に出してくれる。
もちろんお客さんの顔も忘れない!
アメリカに行ってて一年以上経ってたのに、覚えてくださってたのは嬉しかったなぁ。
さて。
スタートは、既に乾杯にはコレ!と用意されていた 獺祭 発泡にごり 。
グラスについた泡からも、しゅわしゅわ感が伝わりますでしょか。
口の中でも“ぷちぷち”いってる~。
料理は、いつものごとく “お母さんにお任せコース”
最初は 枝豆 や 筍 などの素朴な料理。
が、この 牡蠣 が出てくると、みんなの飲みペースが上がる!
ちゃんと火が通ってるのに、このぷりっぷりな牡蠣!
薄い味付けで、牡蠣本来の味わいがしっかり楽しめるし、なんといってもお酒のつまみにピッタシ。
こんなおつまみが出てきたら、発泡にごり酒飲んでる場合じゃなーい!
「次は何を頼もう?!」
といいつつ、壁に貼ってあるラベルをみんなで見上げる。
でも、見上げたみんなの顔は・・・“たくさんあって、何から飲もう?” 状態。
なかなか決められない様子なので、こんなときは、お先に失礼!
個人的に大好きな 小左衛門 山廃純米 を、お燗で早々と注文♪
味そのものを見たかったので、冷や(常温)もお願いしたのだけど、
こりゃー断然、お燗向き! 燗上がりしてる~♪
とおるさんが付けてくれる温度も、これがドンピシャで、残りの冷やを、改めてお燗にしたかったくらい。
そして、ドドーーン!! とやってきました、お刺身!
盛り付けはネ・・・お母さんが一人で、これだけのお客さんの料理を作っているので、
ちょっとくらいバラけてても文句なしです。
だって、食べれば美味しいんだもん。
それにしても、この日は写真を撮る人が多かったなぁ(笑)。
みんな、お料理が来ると 「はーい!撮影タイム!」 と、カメラが一斉に向けられる。
そんな光景を、ちょっと遠ざかって見ると、また面白くて。(←自分を棚に上げ・・・)
おつまみも豊富で、お酒もススムすすむ。
みんな各々、飲みたい銘柄を告げていくなか、鷹勇 も忘れずに。
他にも 「 阿櫻 とか 弥久 って知ってる~?!」 などなど、あまり聞いたことない銘柄を、
みんなチャレンジ精神旺盛に頼んでいく。
さて。
徐々にお酒のペースも上がっていくと、一番のメイン、鴨鍋だ!!
左奥に写ってるお刺身の皿だって大きかったのに、なんだか小さく見える~~。
このお鍋、↑を見ると 「なんて常識ハズレな肉の盛り方をしてるんだ」 って言われるかもしれない。
でも、これが “お母さんが仕込んだ、特製お鍋” なのだ。
最初は、横からみても、こんなに “もりっ” としているのだけど・・・
数分立つと、アラ不思議!
決して鍋の具を食べたワケじゃない。
鍋の蓋代わりのような鴨肉たちと、その下にある野菜たちが、
お互いの出汁を吸いつつ、ちょっとずつ、鍋の桶に入りきるよう落ち着いてくるのだ。
ポイントは、
ぐつぐつ煮立っていても、決して混ぜ混ぜしてはいけない
ということ。
鍋奉行の人は、ついつい混ぜ混ぜしたくなってしまうかもしれないけど、
そうしなくても素材の美味しさを十分に発揮できるよう、お母さんが考えた盛り方をしているみたい。
でも・・・
鍋が落ち着くまで待ってる間の我々は・・・まるで「お預け」を食らった犬のよう (>_<)!!
さて!
鍋が完成したら・・・飲むぞー!!
屋守 に 白露垂珠 。これは冷たいので。
華鳩 や 渓谷の朝 は初めて・・・かな?!
最初は、「あれを頼んだハズ、これを頼んだハズ」と覚えていても、
だんだんと知らない銘柄が右から左へやってくる~~~。
とにもかくにも、たくさんの種類を楽しめるのは、人数が多いならでは。
最後には、おかあさんの野沢菜(でいいのかしらん?!)で、サッパリと。
ここに来ると、なんだかいつも、怒涛のように時間が過ぎるんだよなぁ。
よく笑ってよくしゃべった!!
またみんなで飲もうねー!!
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初めて行った時目移りしてしょうがなかったの思い出します。
テーブルに恐ろしいほどチロリや銚子も林立していますね。私なら食べすぎか飲みすぎか、どちらかできっと倒れているでしょう。
文字デザインもそれぞれのラベルに似せて書いてるんですよね。
すごいなーって思います。
これだけの日本酒がすべてちゃんと頭に入ってるっていうのもスゴイ!
でもこれが、食べごろになると、
ちゃんと鍋に通常の量としておさまっちゃうんです。
このあとうどんも入れてもらって、みんなでペロリと食べちゃいました。
しかし飲んだ日本酒の本数は、知れません(笑)!
小左衛門の生もと雄町が、また美味いですね~。
こんなお店のお母さんが近所に住んでいたら、何かあるたびにパーティーなんだけどなぁ。
もちろん、部屋の壁にはメニューを貼っちゃって(笑)
断然お燗向きでした。
ほーっとできる味わいで。
壁にこんなメニューを貼れば、また雰囲気が面白くなりますかね~(笑)。
お母さん、何気にお料理本も出しちゃってるんですよ♪
でも気取った料理じゃなくて、「おふくろの味」って感じが素敵です。
しかし、鴨鍋のボリュームは凄い!
あたしも食べたい。
鴨肉は、とても滋養になるそうです。
漢方医の方がおっしゃてました。
知ってる人は知っている・・・って感じで?!
2Fだと、やっぱりとおるさんを捕まえにくくて・・・
お酒を頼んでくれる担当のお姉さんが、頑張って階段を上下してくれました。。。
鴨肉、体に良いですよね~。
漢方的にもOKだとは。