変わらない“楽しさ” @ 井のなか（錦糸町）

OPEN当初から、仲良しの飲み友達たちと、しょっちゅう行っては盛り上がったりしたものだけど、
月日が経ち、アメリカへ行ったりしているうちに、行く頻度も落ち着いちゃったなぁ・・・。

でも、行ってない日がどんどん長くなって、
「なんか変わったらしいよ～。」「いろいろ、変わったよ～。」なんて話を友達から聞いていると、
どんどん行きたくなるモノで。

ようやく久しぶりに・・・！

と、楽しみに向かったのは 井のなか 。

ふふふ、まだこんなに明るいうちにお店に入れば、
店主の工藤さんや、板長の佐久間さんとも、溜まったお話ができるだろうっ。
と、目論んで入店。

「げんきー？！」　と、いつもの調子で元気な工藤さん。
相変わらずっすね～（笑）。

夜になると、とーーっても賑やかな店内だけど、
思ったとおり、開店したての誰もお客の居ない店内に、工藤さんの大きな声が響きわたる。
なかなか味わえない雰囲気が、ちょっと嬉しい。

カウンターに並んだ野菜が、また美味しそう～。


お2人は、まだ仕込み中で、仕事を邪魔しない程度にお喋り。
得意のiPadで（笑）、友達2人が来るのを待とうとして立ち上げたら・・・
「せっかく持ってきたのに、3Gに繋がらないっすよ、この席！（笑）」　と、大爆笑。

しょうがない、メニューでも見て楽しんでいよう。

佐久間さんの似顔絵イラストが、おっかし～（笑）。
あれもこれも、美味しそ。でも、この日も料理は、またオマカセで♪

先に生ビールを飲んでやってると、佐久間さんが一品目を出してくれた。

何の葉っぱのお浸しかな～？と思ったら、 ピーマンの葉　ですとな。　
「えーー！　ピーマンの葉っぱって食べれるの～～？！」　と、ビックリ！
なんとなく・・・噛んでると鼻にぬける香りがピーマンっぽい。

とはいっても、どこのピーマンの葉も食べられるワケではない・・・だろう。
井のなかが仕入れている 長島農園 さんのだから、だと思う・・・？！


まった～り1時間ほどが経とうとする頃、そろそろ日本酒が飲みたくなり、
冷たくて美味しいものをお願いすると・・・

「酔っ払う前に、これ！」　と、工藤さんが出してくれたのは、
加茂川酒造 の 古時計 という、すんごい色のお酒。

なんでも、古酒のブレンドものだとか。　ラベルには 1972, 1973, 1974 とある。

ひょえ～～、生まれる前のお酒だ～！！

貴醸酒らしいのだけど、とってもキレがよくて、甘さもしつこくない。
これは「食前酒」って感じで美味しい！！


仕込み水は、旭菊さんのもの。

ここでも、旭菊さんの話に盛り上がる・・・ホントにみんな気にしてるし応援してますよー(>_<)！！


数年前は香りがちょっと苦手になってた 飛露喜 も冷たいので出してくれる。

やっぱ変わったなぁ～！
あの苦手な香りがなくなって、お米の自然な旨みが出てる。

「他にも、いろいろ変わってきてるよねー！」　なんて、竹鶴も冷や（常温）で飲ませてくれたり。
ほんと、飲みやすくなってる。
お燗もいいけど、この常温でガブガブ・・・もいいかも～（笑）。


さてさて。
トリプルM（我々3人組）が揃ったところで、前菜いろいろが出てきました。

真ん中の 生姜の佃煮 が、ウマイ(>_<)。
ただウマイだけじゃなくて、この時に出してくれたグラス入りの 陸奥八仙 が、ものすごい合うのだ！
合いすぎてビックリ！


この後も、ちょびちょび系♪
　
トリッパ だったり 新タマネギ だったり 茄子煮びたし などなど、
小さいお皿を1人ずつだしてくれるのも嬉しい。

なにより、料理の味わいが以前から変わったな～！と。
ずいぶん以前は、大胆で大皿で！っていう印象だったけど、今は味わいも洗練された感じ。

友達も 「料理が多いって聞いてたから、なんとなく女の子だけで行かなくて・・・」
「でも、ずいぶんイメージ違うね！」と。


蕎麦味噌 で、前菜終わりだから。　と、工藤さん。

「え”？！？！　今までのが“前菜”だったの？！？！」　と驚く友達の反応もまたオモシロイ（笑）。


この頃には、冷や（常温）で美味しいお酒を・・・と、独楽蔵 あたりを。



それにしても。
この日集まった女の子3人、溜まった話しに盛り上がって、おつまみが全然減らない。
“まだかな、まだかな～”　とカウンターの中から、こっちの様子を伺う工藤さんの反応に気付いて、
「次々、次からメインが待ってるから、ちょっと片付けよう！」　って、いつもと立場逆だ～。


そして、ようやく刺身盛り合わせにたどり着く我々。

うひゃ～～！青魚がいっぱいだ！嬉しい～♪♪　しま鯵 が・・くぅぅ・・・うまい。
「まき子さん、光りモノすきだから。」　と、これまた嬉しいお言葉。

いや、井のなかだから、美味しい光りモノはいつもあるハズ。
でも、やっぱり「特別感」を感じさせる言葉で、どんなお客さんも喜ばせる事って、大事だと思う。

そして、脂の乗ってるお刺身に合わせて出してくれたお燗は、
脂をスパっ！と切ってくれそうな 竹鶴 にごり と、 その 竹鶴 純米 。

徳利は、にごりと純米の2本用意してくれて、「好きなように割って飲んでみて～。」と。
こんな演出に、また友達2人が　「わあぁぁぁーーー♪♪」
にごりが、かぱかぱ空きました（笑）。　


続いて、長島農園の野菜 たっぷりなお皿。

人参が、生でパリポリ食べられちゃいます。しかも甘い！
牛肉のタタキも美味しい～。


合間には、いろーんなお燗。
扶桑鶴 だったり 竹鶴 生もと H18BY だったり。


日置桜 山笑ふ もいいっすね♪　というか、やっぱりだんだん濃くなってきてる（笑）。



食べるペースが落ちて、飲兵衛モードに入っていると、
工藤さんが 「どお？もうお腹いっぱい？！」 と、聞いてくれる。

むむ！
この言葉は　＝まだ出したい料理がある　に違いないっ。（と、勝手に解釈）

「まだ大丈夫です！」　と言って、出してもらったのは、これまたおいしそうな 豚！！

豚も美味しいけど、ソースが・・・豚の味を消したりしない、ちょうどイイ味わい。
豚自信が持ってる旨みは、
キレある 竹鶴 と、バッチリな味わい。

お店は満員状態なのに、色々話しかけてくれたり料理とお酒の相性を考えて出してくれたり。

そんな「井のなか」に久々に行ってみて思ったのは、
「だいぶ変わったよ～。」　という印象はそんなになかったこと。良い意味で。

何でかな・・・たぶん、工藤さんの芯というか、楽しませてくれる昔からの良さがそのままだったから。

最初に工藤さんと色々お話ししてたら、
お客からは見えない、お店側の部分で苦労してるところ、
それに料理やお酒も色々変化があったんだな～とは思ったけど・・・

初めて連れてきた友達2人が、
「ココ最近で行ったなかで一番イイお店かもー！　すんごい楽しいー！！」　って言ってくれたことって、
自分も、通い始めた当初からずっと思っていること。

何年前だろうが今だろうが、同じように、みんな楽しくなれるのが、井のなか。

これからも、いろいろ大変そう！？
でも、きっと、ずっと、井のなかは“良い所は変わらない” んだろうな、と。


[井のなか]
東京都墨田区錦糸2-5-2
03-3622-1715
17:00～23:30(23:00L.O.)
定休日：日祝
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・2009/6/28 文化包丁出刃包丁 @ 井のなか（錦糸町）