親子漫才？！ @ さくら （田町・三田）

田町駅、三田駅から、慶応大学へ向う途中にある飲み屋街 慶応通り は、
ほんと、よくお店が入れ替わっている。

久々・・・といっても一ヶ月くらいで、必ずと言って良いほど、新しいお店ができているような。
長いのもあるけど、最短で何ヶ月経営なんだろう？なんて思ったりして。

そんな中、もうずーっと変わらない 利酒倶楽部 さくら 。
基本的には冷たい日本酒を楽しむお店で、温めて美味しいお酒を飲む、って場所ではないけど、
やっぱり店長の今村さんと、そのお母ちゃんと、気の合う常連さんが居る、
あの温かい空間は定期的に行きたくなってしまう。

昔は、もっぱら終電まで飲んでいたけど、
最近は、早い時間に仕事が終わった時、かる～く外飲みしたいな、という日にフラっと寄ることが多い。

この日は、テーブル席めいっぱい使っての15人ほどの宴会が入っているそうで、
お店に入るなり　「今日は忙しくなるから、今のうちに飲んどこ。」　と、店長（笑）。

私も日本酒くださーい。山法師 純米吟醸 原酒生酒

おつまみは、いつものようにオマカセで。

自分の食べるスピードを知ってる店長だから、ゆっくりチビチビ出してくれるのが嬉しい。


さてさて。
テキパキと飲ませてくれる店長もステキだけど、お母ちゃんのキャラがまたイイのだ。
店長が忙しそうに何かを取りに行って居なくなると、
「しんちゃん（店長）が飲んでたグラス、あたしも、もらっちゃお♪」　とお母ちゃん。

大丈夫～～？大仕事の宴会は、これからなのに。
ホントに親子そろって、仕事中にもよく飲むんだから～（笑）。

で、戻ってきた店長とお母ちゃんの、夫婦漫才ならぬ親子漫才が始まる。
「あれ？オレが飲んでたグラスがない。」
「アタシが、飲んじゃった♪」
「なにー？！まったくヒトが働いてる時にっ。」


そして、宴会も始まり、さくらの店内が慌しくなると、あれ？いつの間にかお母ちゃんの姿が見えない。
「あの人（おかあちゃん）、どこ行ったんだ～？」と、手を動かしつつ店長。

すると、1Fから、お母ちゃんとお客さんの織り交じった笑い声が。
「1Fで常連さんと飲んでんなーもう！！
　まったく！　忙しくなると居なくなって、暇ん時に現れんだから！」

で、常連のみんなが
「戻ってくる頃には、もうデキあがっちゃってて、仕事できる状態じゃないんだよね。」
「そうそう～（笑）。」
とツッコミ。
あはは、いいなぁ、この雰囲気。

って、おかあちゃん、ヒドイこと言ってゴメンね（笑）。
ちゃんと接客して、常連さんを大切にしてるんだもんね～。

そんなお母ちゃん、日本テレビ ニュース・リアルタイムの　“不景気のぼやき”　みたいなコーナーで
インタビュー出演するんだとか。
でも、いつ、何時から、など、肝心の自分が出る番組情報を全然知らないんだとか。。。
（ま、お母ちゃんらしいや）


さてさて。
日本酒は続いて　繁桝 槽しぼり　生生　もう新酒。はや～い！！

もっと濃厚な感じかな～と思ったけど、案外スルリと飲めてしまう。
新酒の出来立てらしい、まだまだ平面的な・・・ムスメっ子、みったいな味わいだなぁ～。


3つ目は 酒一筋　かたつむり　淡にごり 。（↓あ、お母ちゃん、戻ってきた（笑））

すんごい、うっす～～ら。「にごってるんだか、澄んでるんだか分からない」くらいの濁り。
そして、ちょっぴり甘い味わいだ～。


この日一緒にカウンターに肩を並べている常連さんが、
1Fから さらしくじら を注文、「つまんで良いよ。」　なんて言ってくださる。

自分以外は、小学生の頃の給食で鯨を食べていた世代の方々だから、
そんな魚の話題に盛り上がる。

「何で昔の給食の鯨って、そんなに人気なかったんですか～？」　とは、自分がいつも抱く疑問。
一度、その頃にタイムスリップして食べてみたい。

そんな昔のマグロ事情の話にも盛り上がる。
「ワタシが小さかった頃なんて、
　大トロなんざ一番価値が低くて、二束三文で買えるようなのがアチコチに売ってたんだよ。」

冷凍技術がまだそんなに発達してなかったのもあって、
脂身の多い大トロは足が早いから、さっさと売ってしまいたかったんだとか？
「だから　“ネギマ鍋”　なんて、昔っからあるんだよ。」　なるほど～～。
今となっちゃ、そのネギマ鍋も、大トロなんかを使った日にゃ、超お高い鍋なんだろうな。


などなど、まった～りとお話しつつ時間が過ぎていく。
その時々の常連さんによっても、その日の会話がの楽しさが変わるさくら。
意外と、政治や経済の話なんかも盛り上がるさくら。（店長が、あったまいーんだもん）
で、あります。


[利き酒倶楽部　さくら]
東京都港区芝5-23-17 ２Ｆ
03-5484-0074
18:00～店長の気分次第（笑）
定休日：日祝