クリスマス の ニューヨーク マンハッタン

幼い頃は、クリスマスが大好きだった。
何といってもサンタさんがやってきてくれるから。

いつだったか、二階にある自分の部屋の窓の外で  “シャンシャンシャンシャン♪“
って音を出しながらサンタさんが通っていく音に目が覚めて、感動したことだってあるのだ。

翌朝、お母さんに興奮しながら　
「サンタさんがね、ホントにホントに、窓の外を通ってったの！！」　って言ってたのを覚えている。
誰が何と言おうが、あれは夢なんかじゃないのだ！(←おいおい)

でも、いつしか大人になってサンタさんがプレゼントをくれなくなってからは、
なんとなく・・・世の中が盛り上がってるから、という感覚で流されてきた。

それどころか　「こんなクソ忙しい年末にウキウキしてられるかー！」　な時期だし、
クリスマスよりも
「天皇誕生日のお陰で祝日があり、その後は、歳末大セール！！それに忘年会！納会！」

でも。
もう一生この先はないかもしれない、初めてアメリカで過ごすクリスマス。
何しようかあ・・・と迷った結果。

超ベタなアメリカンを楽しもう！　ということで、選んだのが ニューヨーク　だったのだ。

そして、せっかくニューヨーク方面に行くなら・・・と、ロングアイランドまで足を伸ばして、
前回の日記の　燗酒祭り　冬の陣　があったワケで。

楽しくて充実したロングアイランドに後ろ髪を引かれながらも、
翌日　24日　クリスマス・イヴ　という、盛り上がり最高潮！であろう日に マンハッタン へ。


この日は、少し温かいせいか、生憎の雨空。
気温が低かったらホワイトクリスマスだったかもしれないけど、
それはそれで、きっとすんごい寒かっただろうから、ラッキー！　と、前向きに。

街はもっとヒドい人ゴミかと思ったけど、意外と　“いつも通りな人ごみ”。
ガラガラでもなく、ムチムチでもなく、相変わらずな東京と同じイメージ、ごみごみ。

でも、やっぱりアチコチの装飾がクリスマスモードで面白い！
　
カルティエの建物には、豪華な赤い電気のリボン。　買うのはムリだけど、見てるだけー。
ロックフェラーセンター近くにも、ツリーのオーナメント（飾り）のデカいオブジェクト。


さて。
“ニューヨークで超ベタのクリスマス”　の1つといえば、
Radio City Christmas Spectacular！！
（ラジオ・シティ・クリスマス・スペクタキュラー）

あの壮絶なラインダンス（ホームページで、ちょっとだけ見れます）は、
いつもニュースやTVで観るだけのものだったけど、それが生で観れるチャンス。

が、事前にチケットを買おうとしたら、ネット上では求めていた席は売り切れ。。。
泣く泣く諦めていたら、前日飲んだ時に、特派員一合さんや★さんが、
「タイムズスクエアのチケッツがNewOpenしたから、きっとそこで買えるよ。」と教えてくださったのだ。

ホントだー！10月に来た時は工事中だったけど、出来立てほやほやで、窓口もたくさん！
　
ここは、ミュージカルだけじゃなくて、こういうショーの “当日券のみ” を扱うブース。
以前はもっと小さくて窓口も少なかったから、何年か前に一度ココで買った時はすんごい並んだのに、
この日は、こんなクリスマス当日でも、数分待っただけ。すばらしい。

しかも、ネット上では売り切れだったチケットが・・・

買えてしまった！！ぃやっほーーーう！！！


その　Cｈristmas Spectacular　が観れるホールは、
これまたニューヨークにおいては名物で歴史も長い　RADIO CITY MUSIC HALL 。


ここでショーが、しかもクリスマス・スペクタキュラーが “12月24日” に観れることになろうとは。。。。

中に入ると、豪華なツリー風シャンデリアがお出迎え！

１Ｆから見上げても「おおー・・・すごい・・・」

　
２Ｆから見下ろしても「おおー・・・すごい・・・」

老舗ならではの、豪華さがたまりません。
お客さんもいっぱい、みんなオメカシしてるなぁ～。


席は52ドルの後方だけど、舞台の人の顔は、自分の視力なら見えるくらい！
　

ショーは、ほんとーーーーーーーーーーーにすごい！！！！！！
これがホンモノの世界か・・・見てるだけで、びりびりと痺れてくる！！！！

ネタばらしになってはいけないけど、これくらいなら大丈夫かな。
　
カメラがぶれて、サンタさんが2人にダブってるように見えるかな？！
確かにサンタの手はぶれてるけど、ホントにペアサンタがいっぱい！しかも、みーんな息がピッタリ！！

そして、なんと言っても　美脚！揃った足長！のダンサーたちが、スバラシイ！！
足を上げるタイミングも、高さも、回転する速度も、タップも、ステップも、腕の上げ方、指先まで・・・
ピッタンコ！！
　
フラッシュは焚いちゃいけないし、動きが早いから、良いショットはないのだけど・・・
それでも、これだけ並んだダンサーの動きが、まったく一緒！！！って、生で観ると、かなりの迫力で、
もーもーもーもー、すんごい感動もの(>_<)！！！
今までのオーケストラやバレエはあまりよく分からなかった相方も、これはスンゴイ面白かったみたい。


さらに、個人的には、このショーで生演奏しているオーケストラにも興味があり。
このCｈristmas Spectacularは、毎年オーディションで、全てのダンサーやミュージシャンが決まる。

そんな中、2年連続でオーディションを勝ち抜けたのが、
以前も、ブルックリンブリュワリーで一緒に飲んだ、高校からの親友の彼氏、スティーブ。

このホールでは、最初と最後にオーケストラ席が壇上に上がってきてくれるから、
スティーブいるいる！！見えるよー！　かっちょいー、すごいなぁ、こんな所で演奏できるなんて。

いやーーネットで諦めずに、当日券で買えて、ホント～～～によかった(>_<)。
ショーは通して「アメリカン」な設定だけど、これは、一生に一度は見る価値アリだなぁ！！



さて。
この後は、そのＮＹに住む高校からの親友と、アメリカでは最後になるかもしれない再会。

おーおーおーおーげんきぃー？！
そっちこそ、げんきでやっとるーー？！

我ら2人が揃うと、名古屋弁が普通に出てきてしまうんだから、不思議。

「今年は夜に見に行くのは初めてなんだわぁ（名古屋弁）」って一緒に向かうは、
“ニューヨークでクリスマスといえば”　で、尚且つコテコテな、もう1つ。

Rockefeller Center!! 
ロックフェラーセンター の クリスマスツリー ＆ スケートリンク！！


これでも遠くから撮ったのだけど、とにもかくにも、デカー！！
ちなみに、高さは25ｍほど。

今年の、ロックフェラーセンターのツリー照明は、省エネのためにＬＥＤに変えたというけど
それでも、この大きさに、この灯りは圧倒的。　

スケートリンクは、思いのほか、ちっちゃい。
というか、そうだ、夏のこの場所はちっちゃなカフェテラスだったのに・・・こうも変身しちゃうワケね。
　
右の写真は、五番街の通りから撮った写真。
実際に見ると、
手前から天使のオブジェが並んで、その一直線先にクリスマスツリー、というすんごい綺麗な眺め。

とはいえ、へたっぴな自分の写真の腕ではよく雰囲気も分からないかもしれないですが、
とっても綺麗に写真を撮ってらっしゃるblogで、臨場感をどうぞ。


それにしても、ココだけはスゴイ人ごみだった！！
ようやく　「ここはマンハッタンで、しかもクリスマス・イヴなんだ。」　って思うくらい。

スケートリンクを取り囲む階は、まるで大晦日の築地やアメヨコみたいな人ごみで埋め尽くされ、
一瞬身動きが取れないほど。

でも、“超ベタベタ”とはいえ、やっぱりこの光景が ”クリスマス・イヴ” に見れるなんて。
しかも短い時間だったけど、親友とも会えるなんて。

また会おうね！っていうか、腐れ縁はきっとまだまだ続くに違いない！


と別れを告げて、次に向かうは、夜のディナー。

OTTO という、イタリアンのお店。（ＨＰ）

クリスマスだから、と特別すごいお店にしたわけではなく、飽くまで我々のお財布にもエコなレストラン。

後で知ったのだけど、ここは日本の「料理の鉄人」の完全パクリ、アメリカヴァージョン「IRON CHEF 」
の常勝シェフ　マリオ・タバーリ というイタリアンシェフが展開しているお店らしい。

そもそも選んだポイントは、
イタリアワインの揃えが良いということと、イタリアピッツァが美味しいという口コミ。
そして“カジュアル”であること。
　
お店に入ると、ありとあらゆる所にイタリアワインが置かれているカウンターがあり、
その奥がレストランになっているのだけど、ホントに賑やかでカジュアルだ～♪


予約していたので、すぐにテーブルについて、まずはワイン。
リストをみて、これまたびーっくり！　なんて沢山あるんだ～～(>_<)！！（ワインリスト）

店員さんに聞いてみて、我々の予算にも納まる（40ドル以下（笑））良さそうなのをチョイス。

FRIULI VENEZIA GIULIA　という地方（イタリアの国の形、ブーツの左上端の地方）の
BASTIANICH JOE'S ROSSO  2004

いつも全然わからないワインを目の前に、なんとなく直感で頼んでも美味しいのに当たるのは、
やっぱり第６感が働いているからなんだろうか。

これは香りというより味がとってもノリノリ。
とはいってもワイン一人勝ちするほどインパクとがあるわけでもないし、
食べ物を引き立たせてくれる味わいがあるというか。

最初のつまみは、メニューを見ても拘りを感じるチーズを３種類。
　
ペコリーノ　Pecorino "Grand Old Man," Sheep, TOS  と、
ゴルゴンゾーラ・ドルチェ　Gorgonzola Dolce, Cow, LOM と、
ゴートチーズ Coach Triple Cream,Goat,NY　。
しかも、それぞれに合うソース（というのだろうか）を出してくれるのは嬉しい。

生ハム も大きい～。




さて、いよいよ、評判のピッツァ！

頼んだのは、OTTOオリジナルの　FENNEL & BOTTARGA 。

FENNELフェンネル というのは、見た目はタマネギ？！味はセロリのようなハーブ系の野菜で、
アメリカでは普通にスーパーに売っているのだ。　私もこの野菜は大好き。
そして BOTTARGAボッタルガ は、からすみのこと！！

薄～～くてカリっとした生地に、カラスミの風味が・・・
そして、それを補うかのようにフェンネルのサッパリした味わいが・・・。

ややー、これは美味しい！！
なにより、“ツマミらしい”　ピッツァだから、ちょびちょびワインと一緒に食べれるのだ。
まさに自分好み。

お店を出た頃には、お腹も気持ちも、ほくほく。
雨も上がって、ニュージャージーのホテルからのマンハッタンの夜景を眺めつつ、まったり。


まったりしつつ、たった１日のマンハッタンを思い返すと、
けっこう行き当たりバッタリだった、この“クリスマス in ニューヨーク”　。

まさかチケットが当日取れるとは思いもしなかったし、
高校の親友にも会えるとは思ってなかったし、
夜のお店も、こんなにビンゴだとは思ってなかったし。

でも。

結果オーライ！というか、もう十分！
こんな風にクリスマスを過ごせる事はもう無いかもしれない、と思うから・・・なのかもしれないけど。。。