まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

なんとかたどり着いた2貫 @ T寿司

2009-06-14 20:40:26 | 日本酒を飲む @ 関東

つまみが美味しくて お寿司にたどり着けないお寿司屋さん に、久々に行ってきました。

店長と、子供や家庭を落ち着けた後に駆けつける奥さんと2人だけでやっていて、
カウンター9席ほどという、とーっても小さいお店なのだけど、常連さんに愛されているお店。

なので、常連さんの意向も考えて店名はあえて伏せます。
「gooお絵かきツール」で看板もぼかしてあります。



一番最初は、ササっと出る 生しらすのれ (←穴子の子供)。

一番最初に出してくれると “お通し” という観念があるけど、
このお店はメニューがなく、「寿司を食べたい」と言うまで、こんな拘りチョビチョビおつまみが出てくる。
だから「お通し」って感じじゃなくて、初っ端から “すたーとぉ!”

ハートランド の瓶ビールを空ける頃に、冷蔵庫の中から冷たいお酒を見せてもらう。
 
相変わらず どどどーーん!!
初めて見る友達も 「こんなに、この冷蔵庫に入ってるの?!?!」 と、笑いながらビックリ(笑)

すいません、シンさん(店長)、いつも並べていただいて(汗)。
お客さんがいっぱいになる前の、早い時間にササっと、ドドドンっと。(擬態語ばっか)

一番最初は、T寿司さんでしか飲めなさそうな 長珍 阿波山田65 純米無ろ過生 18BY
いきなり2年熟成ものを選んでしまったのだけど、枯れた感じはなく旨みタップリ系、普通に美味しい♪


さて。
色々仕込みをしているシンさんの手つきを見るのも良いつまみ、やっぱり見入ってしまう。
魚をさばく職人さんの手元を、じーっと見るのって好きだなぁ。

ひと仕込みが終わると、今度は冷蔵庫の中から、大きな紙に包まれた魚が現れる。
おお!これはこれは、なんと美味しそうな マナガツオ !!

ひっさびさに、店長シンさんのとびっきりの笑顔も、いただきま~す!!
裁きたてのマナガツオはお刺身で。美味しい♪

お次は。大きな  ツブ貝
 
しかも、続いて出されたのは グレープフルーツ 、さらに ダークチェリー !?!?

シンさん、こうやって、新しい組み合わせに挑戦するのが大好きで、チャレンジャー。
一体、どんなのができるのだろうか、カウンターから目が離せない。

と。

こんな風に和え物で出されましたー!

勝手に名づけて、ツブ貝 と グレープフルーツ と ダークチェリーの和え物 。

最初に グレープフルーツと合うんですよ」 と仰っていた 奥播磨XX (ダブルエックス) も。
グレープフルーツやチェリーの酸味と、の味わいは確かに合う。
んーでも、これ自体が美味しいツブ貝だったからら、このままのも食べてみたかったかも~。


途中、シンさんがとっても忙しくなってしまったので、お燗を待つ間、
冷蔵庫にあった 旭若松雄町・山田錦 と 雄町・日本晴 を冷たいので飲み比べ。

いつもは“お燗”なイメージだったのだけど、後者は冷たい状態でもなかなか。
前者は“生”だけど、温めた方が断然美味しい気がするかなぁ。
何にせよ、お米の違いや年度で全然味わいが違う。


さてさて。
次に出たのは 初鰹

既に味をつけて出してくれました。
あ~、もう鰹が来たら・・・そろそろお燗を~ください~~(>_<)!!

最初に「 亀の尾 、いいですよ!」とオススメしてくれた 悦凱陣 を。

久々だなぁ~~。しかも亀の尾なのに、飲みやすい、というか温めても深みと味のふくよかさが。


カツオの次は、 を裁きだすシンさん。

専用の板に乗せて、釘打ち付けて。これまた手つきをマジマジと眺めてしまう。
と、釣り上げた針が!
 
さっと湯引きした鱧は、たっぷりの卸し大根と一緒に。
初夏の味わい。なんとなくシャクシャクっとした歯ごたえのある鱧って大好きだなぁ。

そして、再び 悦凱陣 讃州雄町 H19BY を、お燗で。

背景に写っておりますは でございます・・・また大間かな、相変わらず美味し~~い。

合間には、お口直しにおしんこを貰ったり、あん肝もらったり、ちょびちょびおつまみも豊富。



そして、どんどん濃ゆくなっていく日本酒。
竹鶴  無ろ過 生もと純米原酒 や 秋鹿 特別純米 無濾過生 2003 だぁ~。
 

こうして、日本酒や魚をつまんでいると、
ちょっとずつのお皿でも、結構おなか一杯になってしまう~~~。
しかも、友達と会話も盛り上がり、気づけばあっという間に過ぎていた時間。

「もう・・・そろそろ、寿司ですかね~~?」
「うん。でも・・・お店に入った最初から仕込んでいたアレ、食べたかったね~(涙)。」
 
そう、アレとは なのである。
丸々の鯖が最初にゴロンとまな板に乗ってから、4枚におろされて塩がパラパラ、
そして、こうして〆られている真っ最中・・・。


と、思ったら。
「お寿司に出しましょか♪」 とシンさん。 うわぁ~、タイミング良いっす!食べたい~。
 
もう一貫もオススメで 海栗 。

シンさんの創作寿司もいつも面白いアイデアが詰まってて美味しいけど、
こういうシンプルなのも、非常~~に落ち着く。
おいしい~~!!


当初、初めて訪問する友達に
「本当にたどり着かないワケじゃなくて・・・(私の場合)最後に2貫くらい?!」
と言ったら笑っていたけど、
本当に、なんとか2貫にたどり着いたのでありました。万歳。 Good job!!


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28 コメント

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こりゃあ、いきなりすたぁとダヨ (葛飾のオヤジ)
2009-06-14 22:50:36
料理に限らず、職人さんの手は「魔法の手」だよなぁ。

そつなく、手際よく、仕上がりが美しく、まるで手品を魅せられているかのよう。

しかし、T寿司さん、上品だなぁ。

鱧と空豆…小生には、初夏を感じる品々。

「旬」の食べ物は、パワーの源とも云うけど、それ以前に旨いから食べちゃウ!
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Unknown (RW)
2009-06-15 06:09:13
さすがお寿司屋さん!
ネタのオンパレードですね。
マナガツオの豪華さと店長さんの笑顔のコラボがいい!
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Unknown (燗酒おやぢ)
2009-06-15 06:48:48
稚穴子の子供って…孫穴子? (笑)

お母さんは引退されたのでしょうか。
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夏やな~ (酒恋倭人)
2009-06-15 07:26:48
毎度です!
鱧をみたら大阪夏が来たのを実感します。
毎年、天神祭りのころがピークで、今頃から出始めて、どんどん値段が高くなっていきます。それにしても、すし屋でたった2貫とは・・。(笑)このすし屋さん、お洒落な肴を出すのに、ポン酒は通好みですね!このギャップが素敵!!
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■葛飾のオヤジさん (まき子)
2009-06-15 07:51:08
旬の食べ物が一番美味しいですもんね。
でも、そういうのが一番体に優しいって、
自然の理にかなってますね~。
職人さんの手つき、やっぱりいいですよね。
T寿司さんでは、これから出てくるつまみの元が
目の前でこうやって裁かれていくので
「どうやって出てくるのかなぁ」なんて思いながら眺めるのも好きです。
あと大好きなプロの手はピアニストの手元♪
これも見入っちゃいます。
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■RWさん (まき子)
2009-06-15 11:34:02
ネタもいつも同じものではなく、
いろいろ工夫して出してくれるので楽しいです~。
店長さんは、カメラを向けると、
いつもこうして「ニッコリ笑顔」をくれます(笑)

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■燗酒おやぢさま (まき子)
2009-06-15 11:35:33
そーなんです!
孫穴子なんです!

・・・って冗談はおいといて、ありがとうございます(汗)。
お子さんがちょびっと大きくなって手が離れるようになったから、
奥さんが出てこられてるんでしょうか。
この前も電話したら2回とも奥さんでした~。

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■酒恋倭人さん (まき子)
2009-06-15 11:38:23
初めて来たときから
「お寿司にたどり着かないおすし屋さんだよ」でしたから(笑)。
でも入ってみて納得です。

日本酒は一部おもいっきり店長の趣味が入っていると思われます。
初めの頃はあった一つのテーブルが、
完全に常温熟成日本酒のP箱で埋まってますもん。
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よくぞ! (akiko)
2009-06-15 12:29:37
2貫とはいえお寿司にたどり着いたのは立派です♪
鯖、おいしそう~だこと。
のんべいにはたまらないお寿司屋さんですね~
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うらやましい (nao)
2009-06-15 13:20:16
東京の西側にはいい店がありますね~。まき子さんでようやく2貫までたどりつくなら、少食の私は何回チャレンジしてもカツオあたりでノックダウンすると思います。
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