まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

仲睦まじい姿 @ 旭日酒造【広島&島根酒蔵巡り その6】

2012-04-05 20:57:36 | 酒蔵巡り

初めて島根に降り立ったので、今回行く場所はどこもかしこも「初めて」だらけ!

初めての板倉酒造さんに初めての出雲蕎麦 を後にして、
次は、初!出雲駅前の方面へ。

向かったのは 十旭日 (じゅうじあさひ)というお酒を醸している 旭日酒造 さん。

話には聞いていたのだけど…

ホントに駅前商店街アーケードの一角だ~~。

とはいっても、アーケードの方が後に出来たものなんだろうけれど。

この日はアーケード街は定休日?!みたいだけど、我々のために開けていてくださいました(>_<)。


入口では、蔵元の娘さんのエリさんが、お仕事姿で迎えてくださる。
手ぬぐいを頭に巻いて、" The 蔵人 " って姿が板についてかっちょいいなぁ~~。


エリさんの旦那さんでもある 寺田杜氏 とお二人一緒に、蔵案内スタート♪

旭日酒造さんでは、自家製米。
写真には収まり切らない、おお~~~~きな精米機が。

「糠は、ここに入ってます」

精米した後の糠も、お煎餅だったり家畜の肥料だったりに再利用。


お?!なにやら沢山の一升瓶がキレイに並べられてる。何をしてるのか聞いてみると…

え…。「火入れ作業」ですか!
なんかもっと…こう…機械的なのに流れてるイメージだった自分…でも、
「うちは人海戦術なんです!」とエリさん(笑)。


タンクはけっこう沢山、大きなのがあるんだな~~。



2Fにあるこの部屋では、ちょうど斗瓶用のお酒が一時保管されているところ。

近寄ってみると、一つ一つ、氷でひたひたになった発泡スチロールの容器に入れられている。
氷は、普通の冷蔵庫て造られるような小さなブロックのもの。

「これって…?!」と聞くと、
「この氷も、人海戦術で!毎朝氷を入れ替えてます」と、
またも力をなぜかこめるエリさん(笑)。


甑倒しはもう終わり、日本酒造りに必要な麹の出番はなくなったものの、
ここには、まだこんなに沢山!

というのも、今、世間で大ブームな 塩麹 のオファーが来ているからなんだとか。
「日本酒の造りが終わって落ち着けると思いきや、今年は大変です~~~!」


やっぱ蔵元さんにとっては、
「やっと造りが終わった~~」っていう一つの区切りの開放感がタマラナイんだろうけれど、
それを心の底から解放されることが無い…って大変だろうな…
(と、区切りの無い自分の仕事にも当てはめて感じてしまう…)


さて。
一通り案内してくださった後に事務所に戻ると、
既に、ずら~~っと試飲用の利き猪口が並んでる~~~

蔵ではお酒は冷やされているので、私たちが蔵見学してる間に
暖房に聞いた事務所で常温近くになるようにあらかじめ出してくれてたんだそう。

利き猪口に入れられたのは新酒だけど、
それ以外にも 18BY,19BY,20BY などなど、お燗がおいしそ~~~なものもズラ~っと(>_<)。

なんてありがたいやら嬉しいやら!!

「温めて飲んでみたいのがあったら言ってくださいね。」と仰るので、では遠慮なく…
お願いすると、奥の方へ行くエリさん。


でも、そ、そこは…

お仕事用の機械なのでは(笑)。
お酒を蒸留していろいろ検査する機械だったっけ…?!

こ~んなとこでお燗を作っちゃう…なんだかホントに素朴というか「ありのまま」というのかなぁ、
温かい感じ。


ここでもお二人といっぱいお話を楽しませてもらえたのだけど、
何よりも「いいな!」って思ってしまったのは、まさにこのお二人。

話の節々から、お互いを信頼し合っていて、労り合っているのが分かるというか…
そしてそんなお二人の姿に、なんとも心がポカポカと温かくなるというか… 

言葉じゃうまく表現できないけど、
とーっても自然体なお二人とのお喋りタイムは、なんだか癒されてしまいました。

そんな贅沢な時間を、本当にありがとうございました!!


エリさんとはここでさようなら(涙)。
でも寺田杜氏とは、さっきと同じように…


「また後ほど~~!」

 

 

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8 コメント

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いいね! (グイ)
2012-04-05 22:36:04
素敵じゃない!

こう言うご夫婦、見てて気持ちいい。

そうか、塩麹ブームだものね。
結構いろんな所で売ってるの見かけるよ。
これも酒粕と同じでそれぞれ随分違ったものになるのかな?

此方の杜氏さんも若いねぇ。

で、ダイジェスト見せてもらったからね・・・この後は演芸呑み会だっけ? 笑
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■グイさん (まき子)
2012-04-06 07:55:41
お二人とも若いです!
岡田杜氏と同じくらい?!
ほんとに見ていて、全然肩肘張らない感じというか、
自然体でほのぼのしてて…。
心温まります♪

塩麹は今やあちこちでみかけますねー。
これぞブームというのか。
でもお酒造りを終えた後の麹造りは、
ホントに大変そうでした(汗)。

この後は、ダイジェストにあったとおり、
熱い熱い飲み会です(笑)。


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飲みたくなりますね (瑠璃)
2012-04-06 12:39:51
私は10回程しか十旭日飲んだ事ないんですが、こう言う記事読むともっと飲みたくなりますね。
素敵な記事です!
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■瑠璃さん (まき子)
2012-04-07 00:41:16
そう言っていただけると、
こんなタダの飲兵衛日記なのに、
ホントに「書いててよかった~!」って思えます。
ありがとうございます…!

私もお酒はもちろん美味しいと思っていましたが、
蔵でこのお二人と話をしていたら、
ますます好きになってしまいました。。。

東京でお会いするのとはまた違うであろう、すてきなお二人でした~~。

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十旭日 (第三酒徒サケエル)
2012-04-07 02:24:46
コチラは古川修先生の「世界一の日本酒:熟成と燗でやる本物の酒(うろ覚え)」で読んで初めて知ったお酒で、やはり『天穏』と同じく、2007年にこん吉さんで呑んだのが最初でした。
その後に呑んだ『まげなにごり』も美味しかったなぁ・・。

寺田ご夫妻は、少し後になって四日市の酒の会でお会いしたような記憶が有ります。

私に日本酒を教えて呉れた広島の人達とも親交があるようで、こうやって日本各地で授かった酒の縁が色んな形で交わっていくのは、何とも不思議な感じがしますね★

また広島に行く機会があったら、ぜひ『居酒屋いぶしぎん』と『あいさん家』でも呑んで下さい。
私が四日市から長崎へ帰省する時に必ず立ち寄るくらい大切なお店ですから・・・。
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■第三酒徒サケエルさん (まき子)
2012-04-08 11:46:29
まさにこの後、こん吉堂さんで蔵元さんと一緒に
大宴会でした(笑)。

日本酒を飲んでいると、ホントに世界って狭いな~って思います。
世界というか酒の縁というか…
サケエルさんがこうしてコメント書いてくださるのも
縁ですもんね♪

広島、また行きたいです。
いぶしぎん、あいさん家、行ってみたいです!
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Unknown (葛飾のオヤジ)
2012-04-14 19:22:04
日本酒作りは「知恵」が詰まっている感じですね!
しっかし、このアーケードも素敵だなぁ。。
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■葛飾のオヤジさん (まき子)
2012-04-14 22:49:19
大手はなんでもシステム化しちゃってお酒を作っていますが、
ほんとに手づくり感満載というか…
「あるものを、いかに使うか」って感じで工夫されてました。

何でもそうかもしれませんが、
昔から作られていたものって奥が深いです。

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