まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

日間賀島の海の幸はすっごい!「かしき料理」@ 日間賀観光ホテル

2019-09-14 20:53:23 | 日本酒を飲む @ 西日本

今からウン年前の大学生時代に、初めて存在を知った時から、すでに「タコが美味しい島」だった 日間賀島


だから “昔からタコで有名な島なんだ” って、ずーーっと思ってたんだけど・・・

ここまで来るのに、島人の、すごい努力があったんですね。


大学生の時は日帰りでタコを食べただけだったけど、2度目の今回は父親と家族でホテル泊。
その 日間賀観光ホテル について、いろいろ調べていたら、いろんな事を知ったわけで。


まず、かつては隣の篠島よりも知名度が低かったんですと!!
篠島にはきれーいな海水浴場があるけど、日間賀島は岩場だらけだからね・・・

それが、今のように「タコ、フグの他にも日間賀島の魚介が楽しめる島」として知名度が上がったのは、日間賀観光ホテル の現社長のお父様(今は相談役)、中山 勝比古 さんによる、島への愛と、発想と、努力によるもの。

 いかに、地元の漁師を守るか?! 漁師を守る = 島の存続ってことだから。
 魚介グルメは他の観光地もある、価格競争に陥るんではなく、日間賀島らしい付加価値って何か?!
「うち(日間賀観光ホテル)だけが儲かれば良い」じゃなくて島全体が良くなるためには?!

そこで「タコだ!!! 」に行き着いたんだそう。

実際、昔から日間賀島ではタコが大量に水揚げされるので、誰もが買えるし、誰でも家庭で料理している。
だったら、タコ料理なら他の旅館やレストランも出せるし、売店でもタコのお菓子や惣菜が出せる。
 

でも、そうは言っても、いきなり「みんなでやろうぜ!」なんて上手く行くワケがなく、勝比古さん曰く「最初は、個人の発想とか、行動なんですよね。」

そうして日間賀島を引っ張っていった勝比古さん、観光業界や島の間では
“漁業を活用した離島観光のカリスマ” と呼ばれている御仁です。


そんなホテルで宿泊できて、夕飯も楽しめるんだもの!
そりゃ「きゃーー!!」てなります(笑)。

夕飯タイムまでは 海水浴したり、島散策したり、ホテル内散策… そして、待ちに待ったワクワクの夕飯へGOー!!


…と行きたいんだけど、これまた夕飯会場に行く前に色々あるっ。
「漁場(いけす)」?!


案内に従って中を覗くものの、だーれもいない。
見せ場というより、ガチ作業場みたいな感じで、「え…これは入っていいの?」と躊躇してたら、ムスコが「ままぁ、こっちにいっぱいスリッパあるよ〜」と。

あらま、ほんとだ。
ここに入る用(たぶん)の黒いスリッパがある!

ということで、勝手に入って、色々眺めちゃいました。(ほんとに良かったのかな。ダメでしたらごめんなさ〜〜い!)

ワタリガニに…下で泳いでるのは何だろう?!上からだと全くわからなーい。


大アサリにタイラギ〜!今日出てくるのかなぁ。


伊勢海老もワチャワチャいるぞ!

うちの地元の魚屋さんでも、こういう生簀を見る(っていうか見せてもらってる)のが好きなムスコなので、ここでも水槽から離れない〜〜。

「ここにあるお魚さんたちが、あとで美味しく食べられるから、さー行こ行こ!」と促して向かったのは、夕飯会場の かしき筵 。

(坊の浴衣がちんちくりん(笑))

「かしき」って私は聞きなれない言葉だけど、「漁船で揚がった魚たちをその場でさばいて料理すること、その料理をする人」って意味らしい。

要するに「沖で食べる飯が一番うまい!!」というやつ?!
そして、日間賀観光ホテルでは、「かしき料理」にこだわっているんだそう。

と言うのも、日間賀島は「漁師の島」。

もちろんホテルの板場には料理人がいるけど、日間賀島に揚がる魚のことは日間賀島の漁師が一番知ってるし、どう料理すれば美味しいのかも知ってるので、漁師さんに教えてもらって、料理人の技を融合した島料理を出している…とのこと。

だから、さばきたてがポイントなわけで、生簀に繋がるのか〜。
水揚げされたばかりの魚のストレスをほぐすのにも、「生簀」って良いらしいです。


さてさて、かしき筵 に入ると、これまたオーシャンビューで、テーブルが凝ってる〜!

かしき料理 = 漁師による船の上での料理 なので、テーブルが船の形になってるんだ。


MAXで6人座れるくらいの大きさかな。
先ずはみんなでカンパーイ!


料理のコースは、魚醤焼き、ほうろく焼き、タコ、フグ、色々あるけど、今回は 島まわりコース だと思う。
(父親に任せっぱなしで、よくわかってないワタシ)



すでにドドーン!と置かれていたお造りは
ハマチ アオリイカ バフンウニ

ハマチの目が澄んでるワ。生簀で泳いでたのも、この子達だったのかな。 



バフンウニもおいし〜♪
我が飲兵衛親父(笑)も日本酒党なので、ビールもそこそこに「熱燗頼もうか」by 父。

銘柄は特に何も言われなかったけど、ホテルの売店にあったラインナップをみると、たぶん愛知県半田市にある、国盛 で有名な中埜酒造 の本醸造だと思われる。


寿司飯と島海苔も出してくれて、手巻き寿司にもできるわけですね〜。
…けど飲兵衛にはお米はまだかな(笑)。
 

ちなみに、ムスコには お子様セット を父が頼んでくれてました。

魚フライやエビフライがメインだけど、車海老の踊り食い なんてのが出てきたっ!
まじで?!お子様セットで?!

「え?生きてるの?食べるの?」とオドオドしてたけど、パクーー!!
わはは、これも食育だな〜〜。



今やホタテよりも高級と言われる 大アサリ までも!…お子様セット、侮るベカラズ。
いつも、アサリは食べないムスコだけど、貝ヒモだけ、貝柱だけ、って部分的に食べさせてみたら「美味しい!」とな。
ふむふむ、これも食育だな。


我々大人コースも引き続き。

日間賀島名物の 茹で多幸 〜!
多幸 = タコは、すべてのコースに付いてきまーす。


スタッフのおばちゃんが、一口大にハサミでカットしてくれる。
ものすんごーいプリップリ。
ここら辺で揚がるタコは、三河湾のアサリを食べて育つからジューシーなんだとか。


続いて、蒸し物2品めは ワタリガニー!!いえーい!!かにみそー!!


これも一杯ずつ、おばちゃんがカットして出してくれる。

ワタリガニといえばやっぱ カニ味噌 だよね〜。
相方の顔を見ると「まっき〜、俺ムリ、食べて」とHELP顔。
うふふ、んじゃ遠慮なくいただきまーす♪

あーーお燗がすすむわ〜〜!

実家に帰ると飲まない人たちばかりだから(唯一、酒友だったおじいちゃんは3年前に他界…)、いつも肩身の狭〜〜〜い思いをしてるけど、父と一緒だと楽しく飲める!
(いや、実家でワイワイも楽しいんですけどね)


まだまだお酒のアテになる美味しい料理は出てきまーーす。


穴子の白焼き もおいし〜!!
バフンウニ、アオリイカ、車海老たちと併せて、穴子も日間賀島の夏の名物だとか。


そうそう、夏の名物といえば とうもろこし 。

茹でられていない、生で食べて美味しいやつ。
これは良い箸休め♪


献立に「出汁茹で」って書いてあったものは、なんだろう?って思ったら…

出汁鍋で、一品ずつ、おばちゃんがしゃぶしゃぶして、よそってくれるんです!



鱧〜〜!これも夏の名物だなぁ。
日間賀島でも鱧は昔から食されてきたんだそう。
出汁はとっても薄味で、食材の味が引き立つ感じ。


大アサリ も、しゃぶしゃぶ。
ごま油とネギが薬味になっていて、これがまた美味しい!

揚げ物が アカシャエビのかき揚げ 。
「アカシャエビ?!」初めて聞いた…父曰く、この辺り(知多半島?)で美味しいエビだとか。
後日、自分で調べてみたんだけど、いわゆるアカエビとも違うらしく…

その多くは「サルエビ」なのだが、種類の違うエビも混じる 早い話「小エビ」の事を、「アカシャエビ」と呼んでいるのだ。すなわち、この地方の水産市場で言う「アカシャエビ」とは 地方名、且つ、小型のエビの総称と言うことになる(情報元

へええええ〜〜〜。


「出汁茹で」の最後は、鱧と大アサリを茹でた最後の茹で汁で、生しらす椀!

これがもう!!!
悶絶〜〜〜(>_<)!!
うま〜〜〜い!!
「お父さん!熱燗追加するね!」って、何本目か忘れたけど、思わず言ってしまった。
それくらい、酒に合う出汁。


最後は、やっぱり タコ飯 と 赤出汁の味噌汁


はーー、もうお腹パンパン!
デザートは、ムスコへスルー。

前に来た時はタコしか食べなかったけど、バフンウニも、アオリイカも、穴子も、鱧も…とにもかくにもぜーんぶ美味しかった!


ホテルで出してる食材は、ほんっとに地産地消にこだわってるから、また違う季節に来たら、違う魚介が楽しめるんだろうな。

ちなみに、冬は「フグ」も有名でーす。

愛知ってフグを食べる習慣がなかったけど、日間賀島の周辺って昔からフグの好漁場。
だから、ここで水揚げされたものは、昔はほとんど下関とかに運ばれていたんだそう。

そこに目をつけた、勝比古さん。
タコの次はフグ企画も立ち上げて、昔は閑散期だった冬も観光客がフグを目当てに来るようになったそうで。

というわけで、次は冬に行きたいなぁ〜。


さてさて。
話に盛り上がってちびちび食べて飲む親たちとは違うムスコ、
2時間ほどすごく退屈そうだったので(よく耐えました(笑))
夕飯の後は花火を売店で買って、ムスコのお楽しみターイム!

バケツとかもちゃんとホテルが用意してくれてるんです。
すごーい、ありがたーい。


やっぱどこに行くにも、泊まるのっていいなぁ。
ムスコも名古屋のじーじと目一杯遊べたしね!


--- おまけ ---
いつものごとく、相方とムスコは「ガーガー」寝てる中、私は夜中に目を覚ましてしまうわけで。
島だから夜空の星がきれいだろう!と、外を見てみたら…



なんと、月の明るいこと。
しかも真正面…きれーい…

というわけで、月の光が明るすぎて、星はぜんっぜん見えませんでした〜。 


【日間賀観光ホテル】
〒470-3504 愛知県知多郡南知多町日間賀島  
TEL:0569-68-2211 
https://www.himakakankou-hotel.co.jp  

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2 コメント

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Unknown (庄助)
2019-09-15 07:32:11
日間賀島が今のようになったのにはそんな人と物語があったんですね。^^  
次は外国観光客を呼びましょう。(笑

若、どんどん魚教育の成果が出てますね。^^
オオアサリ、昔はすごく手ごろでしたが最近はいい値段になってなかなか買えません。
バフンウニは鈴木家メンズはママへトスだったでしょうか?(笑

おとといは中秋の名月、雲の間からいいお月さまでした。^^
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■庄助さん (まき子)
2019-09-15 08:24:05
中秋の名月、こちらは「ああ!もうちょっと、雲が切れれば見れるのに!」という感じでした。

最初、日間賀島のことを調べていたら、予測変換で勝手に
「日間賀島 中山」って出て来るんで、「??」って思ってたんです。
そして調べていたら「カリスマですと!」とびっくり。

バフンウニ、穴子も、大アサリも、私へトスでした(笑)。
貝も全般的にダメなんですよ〜。
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